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とある一つの物語  作者: 焔夢
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登場

「諸君、この男子生徒は校長の息子。丁重に扱うように」

クラスの全員が立ち上がり、一斉に話し始めた。

「俺の名は匿名希望だ。宜しくな!」

「えぇまじぃ?」

「それにしては着ている服が貧相じゃない?」

クラスの男女大半は珍しい物でも見るかのようにそいつの服について目配せした。

「あれはさぁ…お金持ちだよなぁ…?」

「うーん、そう思うけど、どっちかっていうと、友達少なそうだから、あんな服着て同情でも買おうとしているのじゃないの?」

「そうかなぁ…?」

チヨコは小首を傾けながら、クラスの女子たちを集める。

その中のいぢめっ子3人組みが諸手を上げる。

「匿名希望にしつもーん。どうして前髪で目元隠しているの?」

「少しな」

そいつは自分の席につくと、ボールを教師に向かって人投げした!!

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