ニート
暖かい目で、仏の目で見てください。
くそだろコレ、とか思っても優しく見ていただけると嬉しいです
テッテレーテテテテ~テテテテ~
と、まさかの渋い声で棒読みの音が流れ出した。
「ちょっwコレッwwwコレめっちゃおもしれーwwww」
音也は始まったばっかりなのに、すでに気に入ったようだ。
画面が明るくなり、キャラクター選択のところになった。
主人公が選べるようだ。
選べるキャラクターは・・『ニート』『魔法使い』『賢者』『冒険家』『専業主婦』『赤ちゃん』
『赤頭巾ちゃんの話にでてくる狼』『大工』『動物使い』など。
ところどころにおかしいものがまぎれている(?)が、気にしないでおこう。
「音也、コレ・・一人でしか遊べないやつだぞ・・?」
問題は、そう。
一人でしか遊べないやつだってこと。
音也・・気づいてない。
「へ?ま、まじか・・」
音也は以外にもガラスのハートで、ちょっとショックだったようだ。
どうでもいいところで以外にも傷つく音也。
しょうがない、俺が譲ってやるか。
「音也、いいぞ。これやっても。俺見てるだけでいいから」
ふっふっふ、何て俺は優しいんだ(ドヤ
「え、いや、いいよ。和喜がやれば?」
ん?お、譲ってきたwwwwwwww
音也が小声で「俺は和喜と遊びたかったんだし・・」
と、つぶやいていたが、聞こえなかったフリをした。
仕方なく、俺がゲームをすることにした。
普通、遊びに来たやつに譲るんだけど。
音也はガンコだからきっと俺がねばって「やれば?」と言っても「いいよ、和喜がやれ」と言うだろ。
「和喜~。お前ニートでゲームやれよw」
「え、ニートはちょっと」
と、言い切る前に音也が勝手に決定ボタンを押していた。
ちゃんと人の話を聞いてほしい。
再び画面が明るくなり先ほど選んだ、というか選んでしまったニートがでてきた。
ニートはファミマに入り、何かを買って家に戻ろうとした。
戻る途中に老人にぶつかった。
『あぁ・・す、すみません・・』
老人はペコペコと頭を下げた。
が、いきなり苦しそうに唸りだし、ついに倒れた。
すると行動を選択するアイコンが出た。
ひとつは『何事もなかったかのように歩いて、家に戻る』
もうひとつは、『心配なので救急車を呼ぶ』
ココは、とりあえず『何事もなかったかのように歩いて、家に戻る』だろ。
アイコンを選択するとニート達が動き出した。
ニートは何事も無かったかのようにスタスタと歩き出した。
すると・・、家に戻る途中で・・まさかの・・スライム(??)が現れた。
スライムの隣には『攻撃力10、防御力6』と、ステータス画面が出た。
ニートは『攻撃力0守備力0』
マジで・・、ニート弱っ!
スライムよりも弱い!!
ど、どうしよう・・。
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まだまだ続くよぉ