BATTLE:032【双剣の共闘】
お久しぶりです、皆さん。
1年間ほど、更新を怠ってしまい申し訳ありませんでした。
プライベートで、ある程度余裕ができたので、ここら辺でまた更新を再開していきたいと考えています。
それでは再開一発目で文字数がかなりありますが、どうぞ!
【フウキのフィールド】
【アタックゾーン】
【テンペスト・ソルジャー】
SF【0】
GT【ノーマル/アタック】
Tr【テンペスト】
DG【0】
LP【500】
【アシストゾーン】
【テンペスト・ファン】
SF【1】
GT【ノーマル/アシスト】
Tr【テンペスト】
DG【0】
LP【300】
【ライジのフィールド】
【アタックゾーン】
【ボルテクス・ソルジャー】
SF【1】
GT【ノーマル/アタック】
Tr【ボルテクス】
DG【ボルテクス】
LP【500】
【アシストゾーン】
【ボルテクス・プラグ】
SF【1】
GT【ノーマル/アシスト】
Tr【ボルテクス】
DG【0】
LP【200】
【フウキ&ライジ:フォース3枚】
【イクサのフィールド】
【アタックゾーン】
【カオス・ベビーナイト】
SF【1】
GT【ノーマル/アタック】
Tr【カオス】
DG【0】
LP【1500】
【アシストゾーン】
【カオス・巫女・ナイト】
SF【2】
GT【ノーマル/アシスト】
Tr【カオス】
DG【0】
LP【1700】
【カイトのフィールド】
【アタックゾーン】
【スパーク・ディヴァイン】
SF【1】
GT【ノーマル/アタック】
Tr【ディヴァイン】
DG【0】
LP【1000】
【アシストゾーン】
【聖なる詩人】
SF【1】
GT【ノーマル/アシスト】
Tr【ディヴァイン】
DG【0】
LP【800】
【イクサ&カイト:フォース5枚】
イクサとカイトのターンが終了し、フウキとライジのターンに移行する。
「「それじゃあ、僕達のターン、ドロー! フォースチャージし、追加チャージ!」」
双子である彼らは同時にドローして手札に加え、さらに手札のカードをチャージゾーンに置いて追加チャージを行った。そして、二人は互いの顔を見る。
「フウキ、僕、さっさと終わらせたいな」
「心配ないさ。僕とライジの力を合わせれば、あんな奴らイチコロだよ」
互いにクスクス笑っていると、フウキは自分のアタックガーディアンに手を向ける。
「テンペスト・ファンのアシストアビリティ発動!」
【テンペスト・ファン】
【アシストアビリティ】
【起】(COST:このカードをジャンクゾーンに送る)
┗この効果はあなたのフィールドに【ボルテクストライブ】のカードがある場合にのみ発動できる。相手の山札から6枚のカードをジャンクゾーンに送り、あなたは自分の山札からカードを3枚ドローする。
「この効果によりテンペスト・ファンをジャンクゾーンに送り、戦宮カイト、キミのデッキを6枚削り、僕はデッキからカードを3枚ドローする!」
「なっ?!」
カイトのデッキからカードが6枚削られ、手札も3枚補充されてしまった。
「キミのディヴァイントライブはドロー加速に特化したトライブ、なら、テンペストトライブは大の天敵だね」
「……確かに、テンペストトライブはシノビトライブと同様に相手のデッキを削ることに特化したトライブ。だが」
カイトは不敵に笑いながらフウキに言う。
「閃光騎士シリーズのことを忘れてもらっちゃ困るぜ。むしろ、ジャンクゾーンにカードが貯まるならこっちとしては万々歳だぜ」
「フフフ、キミには盤面が見えていないのかい?」
「……?」
「ライジ」
「分かってるよ、フウキ」
今度はライジがカード効果を宣言する。
「僕のボルテクス・プラグのアシストアビリティを発動!」
【ボルテクス・プラグ】
【アシストアビリティ】
【起】(COST:このカードをジャンクに送る)
┗この効果はあなたのフィールドに【テンペストトライブ】のカードがある場合にのみ発動できる。全てのアタックガーディアンのLPを半分にダウンさせ、この効果でLPがダウンしたカードの枚数2枚につき、あなたは自分の山札からカードを1枚裏状態でチャージゾーンに置く。この効果を発動したターン、あなたのアタックガーディアンはバトルフェイズを行えない。
「よって、全フィールドのアタックガーディアンのLPが半分に減少する」
【テンペスト・ソルジャー】
DG【0→0】
LP【500→250】
【ボルテクス・ソルジャー】
DG【0→0】
LP【500→250】
【カオス・ベビーナイト】
DG【0→0】
LP【1500→750】
【スパークディヴァイン】
DG【0→0】
LP【1000→500】
「そんな……」
「俺とイクサのアタックガーディアンのライフが半分に……」
「この効果でライフが減少したカード枚数は4枚、よって僕は山札の上から2枚のカードを裏状態でチャージゾーンに置く。まあ、僕のアタックガーディアンは攻撃できなくなるけど、今回はタッグバトル。攻撃はフウキに任せるよ」
「任せてよ、ライジ」
あっという間に3枚だったフォースが9枚となり、イクサとカイトは窮地に立たされる。
「このままじゃ、強力なガーディアンを呼ばれる……1ターンキルの可能性も」
「いや、まだ大丈夫だ。マスターズルールだと、ノーマルアタックガーディアンには召喚制限がある。どれだけ強力なガーディアンが来ようと、今の状況で召喚できるのは精々SF【2】のアタックガーディアンだけだ、そこまで差は広がらないさ」
マスターズルールにおいて、GTが【ノーマル/アタック】のガーディアンには手札から召喚する場合に召喚制限があり、相手のアタックゾーンのガーディアンのSFより1つ高いSFの数値以下を持ったカードしか召喚できないのだ。この場合、イクサとカイトのアタックガーディアンはそれぞれSF【1】なのでフウキとライジが召喚できるガーディアンはSF【2】以下のガーディアンが召喚が可能ということだ。因みに、相手の場にアタックガーディアンが存在していない場合、召喚できるGT【ノーマル/アタック】のガーディアンはSF【1】以下のガーディアンである。また、サイドデッキの特殊ガーディアンには召喚制限は無い。
フウキとライジは手札のカードを手に取る。
「「僕達はアタックガーディアンを召喚する!」」
【テンペスト・ウインド】
SF【2】
GT【ノーマル/アタック】
Tr【テンペスト】
DG【0】
LP【2000】
【ボルテクス・サンダー】
SF【2】
GT【ノーマル/アタック】
Tr【ボルテクス】
DG【0】
LP【2000】
「「くっ」」
フウキ達のガーディアンに、イクサ達は思わず顔を歪める。それほどまでに、今の状況はかなりキツイものだ。
フウキは自分のサイコロを手に持つ。
「ダイスステップ」
サイコロの目は、【4】。
【テンペスト・ウインド】
【1】【6】……相手のアタックガーディアンに100ダメージを与える。その後、あなたは自分の山札からカードを1枚ドローする。
【2】【4】……相手の山札からカードを3枚ジャンクゾーンに送る。次の相手ターンのエンドフェイズ時に、相手のアタックガーディアンを1体まで選んで【弱体化】させる。
「あ、サイコロを振ったからウインドのトライブアビリティを発動するよ! 【荒天の嵐帝】!!」
【テンペスト・ウインド】
【トライブアビリティ】
【自】(あなたがダイスを振った時)
┗あなたが振ったダイスの出た数値の枚数だけ、互いのプレイヤーは山札の上からカードをジャンクゾーンに送る。あなたのフィールドに【ボルテクストライブ】のガーディアンカードがある場合、その枚数を2枚増やすことができる。
「僕が振ったサイコロの目は4、さらに、僕達のフィールドにはボルテクストライブのカードがあるから2枚追加。よって互いのプレイヤー……つまり、この場の四人全てのデッキを6枚削る!」
「また、6枚か」
カイトは苦虫を噛み締めた表情を浮かべながら、デッキのカードをジャンクゾーンに送る。
「これで安心なんてしないでよね、戦宮カイト」
「え?」
ライジの言葉にカイトは目を丸くする。
ライジは「チッチッチッ」と人差し指を左右に振る。
「テンペスト・ウインドのアタックアビリティ、覚えてる?」
「え、あ……って、効果対象は俺かよ?!」
「キミのデッキからカードを3枚削り、さらに次のキミ達のターンのエンドフェイズ時に、キミのアタックガーディアンは弱体化する!」
カイトのデッキから3枚のカードがジャンクに送られ、さらに次のイクサ達のターンのエンドフェイズ時にカイトのアタックガーディアンは弱体化してしまうのだ。
フウキはクスクス笑う。
「そういうこと。そっちの聖野イクサのカオストライブは僕達からしたら未知のトライブ、つまり、対抗手段が分からない。けれど、キミのディヴァインの弱点は分かる。未知の相手に下手に手を出すより、対抗手段が判明している方に攻撃を集中させるのは勝負の鉄則でしょ?」
「それはまあ……そうだな」
「いや、カイト。納得してどうすんの」
「でも、言ってることは正しいし」
イクサはカイトの言葉に呆れつつも、テンペストトライブの持つデッキを削る能力に戦慄する。
削られた枚数、そして先程の自分達のターンでドローしたカード、初期手札、全てを総合すると、カイトのデッキから28枚のカードがデッキから無くなったことになる。つまり、約半数のカードがデッキから消えたのだ。
その事をカイトも理解しているのか、表情には少なからず焦りが見えている。
「僕達はこれでターンエンドだよ」
「さあ、キミ達のターンだよ?」
「言われなくたって、俺達のターン、ドロー!」
イクサ達は、デッキからカードをドローして手札に加える。
「カイト、どうする?」
「……手札が無いとディヴァイントライブは色々とキツイからなぁ。それに、さっき山札を削られた時にデッキに入ってる閃光騎士が全部ジャンクゾーンに流れちまったし」
「え、それじゃあ……」
「ああ、手札補充するには、山札をさらに削るしかないってことだな。くぅ~、中々厳しいぜ」
「……」
「だからまあ、今回は大人しく追加ドローを選択するわ。イクサはどうする?」
「……俺も、追加ドローを選択する」
「そうか」
イクサ達は互いのデッキから追加ドローし、手札に加える。カイトの残りデッキ枚数は、ジャスト半分の30枚。首に半分縄が掛けられている状態だ。
イクサは思案する。この状況を好転させる展開を。
一度、フウキ達のカードに目を向ける。テンペストトライブとボルテクストライブのカード達、彼らの効果は確かに強力だが、真価を発揮するには互いのトライブのカードが場に存在しなければならない。その性質上、通常なら混合デッキという構築になるだろうが、今回はタッグバトル。フィールドがタッグメンバーで共有される点を利用することで、彼らのデッキはそれぞれのトライブに特化させた構築となっている。
(ん? フィールドの、共有?)
イクサは途端に目を開き、フィールドの共有という点に注目する。
(これなら、この状況を打開できるかもしれない。幸いにも、対戦相手の二人はカイトに集中砲火をするみたいだし)
カイトを囮に使ってしまうが、それでも、やる価値はあるとイクサは確信する。
自分達のフォースは7枚、大切に使わなくては。
「……イクサ? どうかしたか?」
カイトに声をかけられたイクサは、慌てて首を振る。
「ううん、なんでもない。まだどのカードを使うか考えてるから、先にカイトが場にカードを出していいよ」
「そうか? なら遠慮なく。俺はフォースを3枚消費し、手札からアタックガーディアン【ディヴァイン・ネイビー】を召喚!」
【ディヴァイン・ネイビー】
SF【3】
GT【ノーマル/アタック】
DG【0】
LP【3000】
「イクサ、方針は決まったか?」
「うん、決まったよ」
イクサはカードを選択する。
「俺は手札からポテンシャルアビリティを発動!」
【カオス・ロアー】
【ポテンシャルアビリティ】
【永】
┗自分フィールド上のアタックゾーンに【カオストライブ】のカードがあるなら、手札のこのカードはSF【1】として扱う。
「よって、フォースを1枚消費して召喚!」
「えっ?!」
【カオス・ロアー】
SF【2】
GT【ノーマル/アタック】
Tr【カオス】
DG【0】
LP【2500】
イクサが召喚したカードに、カイトは目を剥く。
(おいおい、イクサ。一体どうしたんだよ? 手札にはちゃんとSF【3】のカードがあるじゃないか。なんでそんなカードを出すんだ?!)
タッグパートナー同士の手札は共有されるため、互いの手札はチェック済みである。そのため、カイトはイクサの手札を把握しており、手札にSF【3】のカードがあるにも関わらすSF【2】のカオス・ロアーを出したのか解せない。
イクサの表情を見ても、特にプレイングミスをしたという雰囲気は感じられない。
カイトは余った表状態の3枚のフォースに目を向ける。
(1つはバトル用に残すとしても、自由に使えるのはあと2つ。聖なる詩人の効果を使ってカードを1枚ドローすることは可能。だが、今はなるべく山札の枚数を削りたくはない……)
「カイト」
「……へ?」
考え込んでいたカイトに、イクサは声をかける。
「俺を、信じてほしい」
「……ああ、分かった」
カイトは小さく頷き、サイコロを持つ。
「ダイスステップ!」
カイトが振ったサイコロの目は、【5】。
【ディヴァイン・ネイビー】
【1】【2】【3】【4】【5】【6】……あなたの山札の一番上のカードを公開する。そのカードがアタックガーディアンなら手札に加え、相手のアタックガーディアンに1000ダメージを与える。もしそうでないのならば、公開したカードをジャンクゾーンに送る。
「アタックアビリティ発動! 俺はデッキトップのカードをめくって公開するぜ!」
【ヴァルキリー・ディヴァイン】
「(よし!) デッキトップのカードはヴァルキリー・ディヴァイン、アタックガーディアンだ。よって、このカードを手札に加え、ボルテクス・サンダーに1000ダメージを与えるぜ!」
「っ!」
ディヴァイン・ネイビーの攻撃がボルテクス・サンダーに命中する。
【ボルテクス・サンダー】
DG【0→1000】
LP【2000→1000】
ライジは忌々しそうにカイトを睨む。
「よくも、よくも僕のガーディアンに傷を付けたな!?」
「ボルテクストライブは自身のライフを削って相手のライフを削るトライブ。そんな特性を持っているんだ、対抗手段が分かってる相手に攻撃するのは勝負の鉄則だろ?」
「くっ!!」
「俺はこれでターンエンドだ」
「この瞬間、テンペスト・ウインドのアタックアビリティの効果によって、ディヴァイン・ネイビーは弱体化する!」
フウキがそう高らかに宣言すると、テンペスト・ウインドは大きく翼を広げ、ディヴァイン・ネイビーに烈風を吹き付ける。
〈ぐっ、力が……抜けていく!!〉
【ディヴァイン・ネイビー】
【弱体化】
「「僕達のターン、ドロー! フォースチャージして、追加ドロー!!」」
神薙兄弟はカードを手札に加え、イクサ達のフィールドを見て話で笑う。
「弱体化したガーディアンから注意を反らすために敢えて弱いカードを場に出したんだろうけど」
「詰めが甘いよ、聖野イクサ!」
召喚するカードを選択する。
「僕はフォースを4枚消費して、手札からアタックガーディアン【テンペスト・ミラージュ】を召喚!」
【テンペスト・ミラージュ】
SF【4】
GT【ノーマル/アタック】
Tr【テンペスト】
DG【0】
LP【4000】
「僕はフォースを4枚消費して、手札からアタックガーディアン【ボルテクス・ワイバーン】を召喚!」
【ボルテクス・ワイバーン】
SF【4】
GT【ノーマル/アタック】
Tr【ボルテクス】
DG【1000】
LP【4000→3000】
「このターンで終わらせてみせる! ダイスステップ!」
ライジはサイコロを持ち、振った。
目の数は、【5】。
【ボルテクス・ワイバーン】
【1】【5】……全てのフィールドのガーディアンに1000ダメージを与える。
【2】【6】……このカードに500ダメージを与える。その後、あなたは相手のガーディアンを1体選んで500ダメージを与える。
「そして、、僕もサイコロを振ったからトライブアビリティが発動するよ! 【暴虐の雷帝】!!」
【ボルテクス・ワイバーン】
【トライブアビリティ】
【自】(あなたがダイスを振った時)
┗相手のガーディアン1体とこのカードにXダメージを与える。この効果はあなたのフィールドに【テンペストトライブ】のガーディアンが存在している場合のみ発動できる。(Xの値は、あなたが振ったダイスの目の数×150)
「さあ、まずはアタックアビリティだよ!」
「「くっ」」
激しい落雷に、イクサとカイトは思わず身構える。
【ボルテクス・ワイバーン】
DG【1000→2000】
LP【3000→2000】
【テンペスト・ミラージュ】
DG【0→1000】
LP【4000→3000】
【ディヴァイン・ネイビー】
DG【0→2000】
LP【3000→1000】
【聖なる詩人】
DG【0→1000】
LP【800→0】
【カオス・ロアー】
DG【0→1000】
LP【2500→1500】
【カオス・巫女・ナイト】
DG【0→1000】
LP【1700→700】
カイトの聖なる詩人はLPが0になったのでジャンクゾーンにへと送られてしまった。
さらに弱体化しているが故に、ディヴァイン・ネイビーが受けるダメージ量も2倍になってしまっている。
「そして、続いてトライブアビリティの効果も発動するよ! 効果対象は勿論ディヴァイン・ネイビー! これで僕達の勝ちだよ!」
「そんな……」
ボルテクス・ワイバーンの攻撃がディヴァイン・ネイビーに直撃しようとした次の瞬間、
〈やらせはしません!〉
〈貴女は……〉
巫女ナイトが、ディヴァイン・ネイビーを庇うように前に出た。
「「えっ?!」」
神薙兄弟は目を見開いた。
「巫女ナイトのカウンターアビリティ発動!」
【カオス・巫女・ナイト】
【カウンターアビリティ】
【自】(カウンターステップ時)
┗1ターンに一度、自分のアタックガーディアンに与えられるダメージ効果をこのカードに変更できる。ただし、ダメージ効果の対象がこのカードである場合、この効果は発動できない。
「フィールドでは、互いのアタックガーディアンとアシストガーディアンは共有される。よって、タッグマッチ形式ではカイトのディヴァイン・ネイビーも俺のガーディアンとして扱えるため、巫女ナイトの効果も発動できる!」
「上手いぜ、イクサ!」
イクサのルールを逆手に取った戦術に、カイトも思わずガッツポーズを取る。
ボルテクス・ワイバーンの攻撃を、巫女ナイトが代わりに受ける。
【ボルテクス・ワイバーン】
DG【2000→2750】
LP【2000→1250】
【カオス・巫女・ナイト】
DG【1000→1750】
LP【700→0】
ライフが0になった巫女ナイトがジャンクゾーンに送られる。
「巫女ナイトがジャンクゾーンに送られたことで、アシストアビリティが発動する!」
【カオス・巫女・ナイト】
【アシストアビリティ】
【自】(このカードがアシストゾーンからジャンクゾーンに送られた時)
┗この効果は、あなたのチャージゾーンのフォースが5枚以上なら発動できる。フォースを2枚消費し、あなたは自分の山札から【カオス・ナイト】をフォースを消費せずに召喚する。
タッグバトルではチャージゾーンのカードも共有される。イクサとカイトのフォースの合計は7枚なので、この効果も発動できる。
「デッキより現れろ、【カオス・ナイト】!!」
【カオス・ナイト】
SF【5】
GT【ノーマル/アタック】
Tr【カオス】
DG【1000】
LP【6000→5000】
「そんな、ノーマルアタックガーディアンには召喚制限があるはずなのに!!」
「召喚制限があるのは、あくまで手札から召喚する場合。カオス・ナイトは手札からじゃなくデッキから召喚されたため、召喚制限は受けない!」
「うっ……」
「さらに、カオス・ナイトのポテンシャルアビリティを発動!」
【カオス・ナイト】
【ポテンシャルアビリティ】
【自】(このカードが【カオス・巫女・ナイト】の効果によって召喚された時)
┗相手のガーディアンを1体まで選択し、2000ダメージを与える。
「よって、ボルテクス・ワイバーンに2000ダメージを与える!」
ボルテクス・ワイバーンの残りLPは1250。これが通ればイクサ達の勝利である。
「僕達は、こんな所で負けないんだ!」
フウキは手札からカウンターカードを発動させる。
【パーフェクト・バリアー】
FORCE【2】
【カウンター】
【自】(カウンターステップ時)
┗このカウンターステップを発生させた相手のカード効果を無効にする。
「これにより、ボルテクス・ワイバーンが受けるダメージは無効となる!」
「あ、ありがとうフウキ」
「ライジ、そろそろ本気でやるしかないみたいだよ」
「うん、そうみたいだね」
フウキとライジはイクサとカイトの姿を見て、拳を強く握り締める。
ライジは小さく呟く。
「……ターンエンド」
「よし、カイト。俺達のターンだ」
「ああ。イクサ、フォローありがとな、おかげで命拾いしたぜ!」
イクサとカイトは互いに軽くハイタッチし、ドローフェイズに移行する。
「ドローフェイズ、ドロー! フォースチャージして、追加チャージ!」
「同じくドロー、からのフォースチャージで追加チャージだ!」
イクサ達のフォースはこれで11枚。イクサのフィールドにはカオス・ナイトがいるため、使えるフォースの枚数に自由度が増す。
カイトはフォースを5枚消費する。
「俺はフォースを5枚消費して、手札からアタックガーディアン【ヴァルキリー・ディヴァイン】を召喚!」
【ヴァルキリー・ディヴァイン】
SF【5】
GT【ノーマル/アタック】
Tr【ディヴァイン】
DG【2000】
LP【5000→3000】
「よし、ヴァルキリー・ディヴァインのトライブアビリティ発動! 蓄積と解放!!」
【ヴァルキリー・ディヴァイン】
【トライブアビリティ】
【起】(COST:手札を1枚ジャンクゾーンに送る)
┗あなたのターン、コストを支払うことで発動できる。そうしたら、あなたは自分の山札から【ディヴァイン・ナイト】を1枚まで選び、あなたの手札に加え、このカードのLPをXリペアする。(Xは、この効果でジャンクゾーンに送ったSF×300)
「俺がコストでジャンクゾーンに送ったカードのSFは3。よって、ヴァルキリーのライフを900リペアする」
【ヴァルキリー・ディヴァイン】
DG【2000→1100】
LP【3000→3900】
カイトはデッキからディヴァイン・ナイトのカードを手札に加えた。その瞬間、どこかから視線を感じ辿ると、カオス・ナイトと目が合った、正確には、カオス・ナイトが見ていたのはディヴァイン・ナイトのカードだった。
「?」
カイトが首を傾げていると、カオス・ナイトは視線を外して再び敵陣営の方を向く。
続いて、イクサはフォースを1枚消費する。
「フォースを1枚消費して、カオス・ナイトのトライブアビリティ発動! 魂の継承!!」
【カオス・ナイト】
【トライブアビリティ】
【永】
┗このカードを召喚したアピアステップ時、前のガーディアンはこのカードのアンダーカードとなる。このカードは全てのアンダーカードの能力を受け継ぐ。
【起】(COST:フォースを1枚消費する)
┗あなたは自分の手札からガーディアンカードを1枚選択してこのカードのアンダーカードにできる。
「この効果により、俺は手札のカードをアンダーカードとしてカオス・ナイトの下に置く。さらにフォースを1枚消費して、もう一度トライブアビリティを発動、手札のこのカードをカオス・ナイトのアンダーカードにする」
これでカオス・ナイトのアンダーカードは4枚。カオス・ナイト自身のアタックアビリティも含めば、これで五種類のアタックアビリティを得たことになる。カオス・ナイトのバーストアビリティを発動するためにはあと一種類必要である。
カイトはサイコロを手に持ち、ダイスステップに移行する。
振ったサイコロの目は、【4】。
【ヴァルキリー・ディヴァイン】
【1】【2】【3】……相手のアタックガーディアンに2000のダメージを与える。このバトルフェイズ中に相手がカウンター効果を発動しなかったら、あなたは自分の山札からカードを1枚ドローする。
【4】【5】【6】……相手の手札を1枚選び、ジャンクゾーンに送る。このバトルフェイズ中に相手がカウンター効果を発動しなかったら、あなたは自分の山札からカードを1枚ドローする。
「フォースを消費してバトルフェイズ! 神薙フウキ、お前の手札を1枚ハンデスさせてもらうぜ!」
「僕の手札が……」
フウキの手札が1枚、ジャンクゾーンに送られる。
「うっし、バトルフェイズ中にカウンター効果が発動しなかったから、デッキから1枚カードをドローするぜ。んでもってターンエンドだ!」
「「僕達のターン、ドロー! フォースチャージして、追加ドロー!」」
神薙兄弟はドローしたカードを見て小さく笑う。
「このカード、滅多に使わないけど、お兄さん達には特別に見せてあげるよ」
「負けちゃっても知らないけどね!」
二人とも、それぞれフォースを6枚ずつ消費する。
「「フォースを6枚消費して召喚!!」
「神の如き大嵐、吹き荒ぶ天の意思よ、今ここに降臨せよ!」
【荒嵐帝 FUU-JIN】
SF【6】
GT【ノーマル/アタック】
Tr【テンペスト】
DG【1000】
LP【6000→5000】
「神の如き雷撃、轟き叫ぶ天の意思よ、今ここに降臨せよ!」
【暴雷帝 RAI-JIN】
SF【6】
GT【ノーマル/アタック】
Tr【ボルテクス】
DG【2750】
LP【6000→3250】
嵐と雷を纏う2体のガーディアンが出現した。
「「行くよ! FUU-JINとRAI-JINのトライブアビリティを同時に発動させる!! 荒天の嵐帝! 暴虐の雷帝!」」
神薙兄弟は各々のサイコロを持ち、同時に振った。
出た目はそれぞれ【4】と【3】。
【荒嵐帝 FUU-JIN】
【トライブアビリティ】
【起】(COST:ダイスを振る)
┗この効果はあなたのフィールドとジャンクゾーンに【ボルテクストライブ】のカードが合計10枚以上存在する場合にのみ発動できる。出た目の数だけこのガーディアンは一度のバトルフェイズでアタックアビリティを発動できる。この効果は1ターンに一度しか発動できない。
【暴雷帝 RAI-JIN】
【トライブアビリティ】
【起】(COST:ダイスを振る)
┗この効果はあなたのフィールドとジャンクゾーンに【テンペストトライブ】のカードが合計10枚以上存在する場合にのみ発動できる。出た目の数が3以上なら、相手フィールド上の全てのガーディアンに各々のLPの半分のダメージを与え、自分フィールド上のガーディアンはこの効果で相手のガーディアンに与えたダメージの合計の数値だけリペアする。この効果を発動したターン、このカードはバトルフェイズを行えず、あなたは新たにアタックガーディアンを召喚できない。この効果は1ターンに一度しか発動できない。
「まずはRAI-JINの効果によって、相手の全てのガーディアンにライフの半分のダメージを与える! その合計ダメージ分、こっちはライフを回復する!」
「「っ?!」」
【カオス・ナイト】
DG【1000→3500】
LP【5000→2500】
【ヴァルキリー・ディヴァイン】
DG【1100→3050】
LP【3900→1950】
【荒嵐帝 FUU-JIN】
DG【1000→-3400】
LP【5000→9400】
【暴雷帝 RAI-JIN】
DG【2750→-1650】
LP【3250→7650】
「っ、カイト!」
「ああ、これは流石にマズイって!!」
慌てふためく二人の様子に、フウキは笑みを溢す。
「ふふ、ふふふ……これでやっと、終わる! ダイスステップ!」
フウキが振ったサイコロの目の数は【1】。
【荒嵐帝 FUU-JIN】
【1】【3】【5】……相手のアタックガーディアンに1000ダメージを与える。その後、相手の山札からカードを2枚ジャンクゾーンに送る。
「トライブアビリティによってFUU-JINのアタックアビリティが4度発動する。よって、ヴァルキリー・ディヴァインに合計ダメージ4000を与え、さらに山札から8枚のカードをジャンクゾーンに送る!」
「くっ……ここまでか」
カイトは地面に片膝を着けようとした瞬間、
「手札からプリベントアビリティ発動!」
イクサが手札のカードをジャンクゾーンに送った。
【カオス・ガードウイング】
【プリベントアビリティ】
【自】(ダメージ効果が発動された時)
┗手札のこのカードをジャンクゾーンに送り、あなたのガーディアンをこのカードのLPの値だけリペアする。
「よって、ヴァルキリー・ディヴァインのライフは3000回復する!」
【ヴァルキリー・ディヴァイン】
DG【3050→50】
LP【1950→4950】
ヴァルキリー・ディヴァインの前にガードウイングが立ち、防御用の翼を広げてヴァルキリー・ディヴァインを襲う攻撃の威力を弱める。
【ヴァルキリー・ディヴァイン】
DG【50→4050】
LP【4950→950】
「く、くぅ……しぶとい」
「俺達は全国大会を目指してるんだ、そう簡単にはやられないよ」
「うくぅ……!」
イクサの言葉に、フウキはイライラが募っていく。
「僕はこれでターンエンドだ!」
「よし、このターンで決めようカイト!」
「ああ! お前に何度も助けてもらうわけにはいかないしな!!」
イクサ達は自分のデッキに手を伸ばす。
「「俺達のターン、ドロー! フォースチャージして、追加チャージ!!」」
(―――来た)
現在、イクサ達のフォースは全部で15枚である。
イクサはドローしたカードを横目で確認し、手札に加える。
一方で、カイトはカイトで面白いカードを引いたようだ。
「……このカードは。……よし、まあ使える機会があったら使うか!」
そう言って、フォースを6枚消費する。
「俺はフォースを6枚消費して、手札からアタックガーディアン【ディヴァイン・ナイト】を召喚!」
【ディヴァイン・ナイト】
SF【6】
GT【ノーマル/アタック】
Tr【ディヴァイン】
DG【4050】
LP【6000→1950】
青い甲冑に身に纏ったディヴァイン最強の騎士が舞い降りた。
「よーし、ディヴァイン・ナイト! 今日も派手に行こうぜ……って、え?」
カイトは自分の相棒であり切り札であるディヴァイン・ナイトに声をかけるが、ディヴァイン・ナイトはいきなり味方であるはずのカオス・ナイトに剣先を突き付けた。
〈ヒカリ、今更どの面を晒してここに立っている。自らの役目から逃げ出した臆病者め〉
〈ディヴァイン・ナイト……私は、私の信じる道を貫くためにディヴァインから離れた。ここに立っているのも、信じる道を貫き通すためだ〉
〈信じる道だと? くだらない! お前のその独りよがりな理想のせいで犠牲になった仲間達を忘れたのか?! カオスの力を手に入れて今度は他種族をも巻き込もうと言うのか!!〉
〈……そう思うのなら、ここで私を斬り捨てればいい。だが、これだけは言わせてくれ。私はもう仲間を誰一人として失わぬために、この力を得てここにいる〉
〈………ならば、お前の覚悟の程を見せてもらおうか〉
〈……いいだろう〉
ディヴァイン・ナイトは鞘に剣を納め、反対にカオス・ナイトは鞘から剣を抜き取って構える。
イクサとカイトは目の前で起きた出来事に困惑しつつもゲームを進める。
「ええと、フォースを1枚消費してカオス・ナイトのトライブアビリティを発動! 手札のカオス・ドラゴンをカオス・ナイトの下に置く!」
先程のドローフェイズ時に引き当てた【守護龍 カオス・ドラゴン】のカードをアンダーカードにしたことで、カオス・ナイトは6種類のアタックアビリティを得た。
これでバーストアビリティを発動することができる。
「カオス・ナイトのバーストアビリティ発動!」
【カオス・ナイト】
【バーストアビリティ】
【起】(COST:全てのアンダーカードをマテリアルカードにし、ジャンクゾーンに送る)
┗この効果は、このカードが6種類のアタックアビリティを得た時にのみ、コストを支払うことで発動できる。そうしたら、このターンのダイスステップをスキップしてフォースを消費せずにバトルフェイズに移行し、相手のアタックガーディアンにXダメージを与える。(Xはあなたの表状態のフォースの枚数×1000)
カオス・ナイトの剣の刀身が光り輝く。
「俺達の表状態のフォースは全部で8枚、よって8000ダメージ与える。このダメージ効果の対象はライフ7650のRAI-JINだ!」
「く、そんな……」
カオス・ナイトは勢いよく飛び上がると、RAI-JINに剣を振り下ろす。
だが、
「ライジは僕が守る! 手札からプリベントアビリティ発動!!」
フウキが手札を1枚ジャンクゾーンに送った。
【テンペスト・シャワー】
【プリベントアビリティ】
【自】(ダメージ効果が発動された時)
┗手札のこのカードをジャンクゾーンに送り、あなたのガーディアンをこのカードのLPの値だけリペアする。
「よって、RAI-JINのライフは3000回復、次のターンで僕達の勝利が決まるんだ!!」
「っ!!」
〈ッ!?〉
カオス・ナイトの剣はテンペスト・シャワーに受け止められた。
【暴雷帝 RAI-JIN】
DG【-1650→-4650】
LP【7650→10650】
カオス・ナイトの顔を見て、テンペスト・シャワーはケタケタと愉快そうに笑う。
〈その顔、知ってるぜ。離反者の閃光騎士ヒカリだろ? アンタの噂はかなり有名だぜ? なんてったって、破壊神を封じるために自分の部下のみならず、実の妹と最愛の恋人を生け贄に捧げたヤツってな!〉
〈……私は、もう誰も死なせはしない。そのために、地位も名誉もプライドさえも捨て去り、この力を得たのだ! 仲間と共に、今度こそ平和を勝ち取るために!!〉
〈フッ、残念だな。アンタのそのナマクラ刀じゃ、何も守れねえんだよ〉
〈ッ! ……私は、私の剣は……また、届かないというのか……〉
〈邪魔だ、どけ〉
〈〈っ?!〉〉
突如、ディヴァイン・ナイトがカオス・ナイトの前に出てテンペスト・シャワーを斬り裂いた。
血を噴き出しながら倒れながらも、テンペスト・シャワーは息絶え絶えの中、ディヴァイン・ナイトに尋ねる。
〈な、なぜ……貴様がこ、こに……〉
〈貴様程度の言葉で容易く揺らぐ昔馴染みを叱責するためだ〉
「い、一体……どうなってるの?」
目の前で起きた現象にイクサが目を丸くしていると、カイトが声をかけてきた。
「イクサ、借りは返しといたぜー」
「え?」
カイトはニヒヒと笑いながらイクサにカードを見せる。
【戦友と共に】
FORCE【1】
【カウンター】
【自】(カウンターステップ時)
┗この効果はバトルフェイズ中に発動できる。あなたは、このターンのバトルフェイズ中にダメージ効果を発動させていない自分フィールド上の【ナイト】と名の付くガーディアンを1体選択する。相手のアタックガーディアンにXダメージを与える。(Xの値は選択したガーディアンのSF×500)
そのカードにイクサは驚く。
「そのカードって」
「ああ、試合前に買ったパックのカードだぜ。使い道があるかなと思って入れといて大正解だな」
【暴雷帝 RAI-JIN】
DG【-4650→-1650】
LP【10650→7650】
〈行くぞ、ヒカリ……いや、カオス・ナイト〉
〈……〉
〈仲間と共に、今度こそ勝ち取るんだろ?〉
〈それは……〉
〈お前の剣が届かない時は、俺が届けさせてやる。それが、仲間ってものなんじゃないか? 俺は昔、どっかの誰かにそう教えられたがな〉
〈………ああ、そうだな。行こう、カイン〉
〈……昔の名で呼ぶな〉
カオス・ナイトとディヴァイン・ナイトは同時に剣を構え、RAI-JINの陣地に乗り込む。
そして、二人の双剣がRAI-JINを貫いた。
〈く、ぐ、………ここで、我が倒される、だと?〉
【暴雷帝 RAI-JIN】
DG【-1650→6350】
LP【7650→0】
〈今度は届いたな、カオス・ナイト〉
〈ああ。私の剣は確かに、届いた〉
「熱戦のタッグバトル! 勝者はイクサくんとカイトくんのペアです!」
「「よっしゃあ!」」
イクサとカイトは互いにハイタッチして喜びを分かち合う。一方で、フウキは泣きじゃくるライジを慰めていた。
「うっ、うっっ……ごめん、フウキ。ぼ、僕が足を引っ張っちゃったから……」
「そんなことないよ。僕だって、ライジが作ってくれたチャンスをちゃんと生かせなかったんだから」
「でも、でもぉ……」
「この負けを次に繋げれば大丈夫だから、ね?」
フウキはライジに笑いかけると、そのままイクサ達の方を向く。
「お兄さん達、今回は僕達の負けだけど、いつか必ずリベンジするからそのつもりでいてね」
「うん、もちろん。またバトルしよう」
イクサの言葉を聞いて、フウキは静かに笑う。
「ふふっ、じゃあ、僕達に勝ったんだから、ちゃんと本選に行ってよね」
「おう、絶対優勝して本選に行って、んでもって全国制覇してやるぜ。な、イクサ!」
「カイト、ずいぶんと大きく出たね」
「目標はデカイ方が燃えるだろうが!!」
「そう、それを聞いて安心したよ。じゃ、ライジ、行こうか」
「……うん。バイバイ、お兄さん達」
そう言うと、神薙兄弟はカードタウンをさっていった。
「さーて、イクサ。もう1回気合い入れ直すぜ、本選に行くって豪語したんだ。狙うは優勝只1つだ」
「そうだね、まだ1回戦だからこそ、気は緩めないからね」
イクサとカイトは決意を新たに、次の試合に臨むのだった。
続いて2回戦、のはずが、まさかまさかの相手が棄権したために不戦勝のイクサとカイト。
あっという間に決勝戦となった彼らの前に現れた人物はなんと、阿久麻学園のギンカクとキシンのコンビだった!
因縁ある対決、再び勃発か?!
次回、【鬼と巨人のコラボレーション】!




