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TCG バトル・ガーディアンズ  作者: あんころもちDX
第2章・全国大会編
44/66

BATTLE:031【ショップ大会開幕! VS風雷コンビ!!】

 今回と次回は、現野イビツさんが投稿して下さった【テンペストトライブ】と【ボルテクストライブ】の登場します。

 あと、タッグバトルのルールは以前と変更している部分があるので、タッグバトルのルール項目を追加します。なので、詳しいルール内容はそちらを参照して下さい。

―カードタウン―


 翌日。

 カードショップ【カードタウン】。

 そこには、全国大会の個人戦または全国大会団体戦補欠枠を狙う多くのカードマスター達で賑わっていた。


「で、カイト。突然呼び出して何の用?」


「そりゃあ勿論、俺とお前でショップ大会に出場するために決まってるだろ」


「だーかーらー」


 日が照りつける中、イクサはカイトに怒鳴るように言う。


「なんで俺がお前とショップ大会に出場しなきゃいけないんだ!!」


「そんなの、全国大会に出場するために決まってんだろうが……って、もしかして、イクサ知らないのか?」


「なにを?」


「今回のショップ大会、俺達みたいな全国大会予選落ちした奴らの敗者復活戦みたいなもんなんだ」


「敗者復活戦?」


 首を傾げるイクサに、カイトは意気揚々と説明する。


「ああ。まず、全国大会に行けるのは予選を勝ち抜いた50校に限られる。だが、実際に予選を勝ち抜いてくるのは各47都道府県の予選ブロックの優勝校――つまり、47校だ」


「……あ、3校足りない」


「そう。残りの3校分の枠は敗者復活戦に勝ち抜いて出場資格を得た学校というわけ。んで、今日のカードタウンで行われるショップ大会はまさにその敗者復活戦ってわけだ。な、エントリーしておいて良かっただろ?」


「……これに勝ち残れば、全国大会本選に行けるんだね?」


「ああ、勿論だ」


 カイトの言葉にイクサは頷く。


「うん、分かった。俺も出場するよ……あ、でも……」


 イクサはふとある考えに行き着き、途端に不安になる。


「………」


「どうした、イクサ?」


 カイトはイクサの顔色が悪いことが気になって尋ねた。

 それに対し、イクサは首を横に振る。


「いや、なんでもないよ」


「そうか?」


「うん……」


 イクサは自身のデッキを見ながら思案する。


(4回以上、バトルする可能性もあるってことだよね……)


 そうなれば、やはり試合を棄権して別のショップ大会に出場することも視野に入れなければならないかもしれない。

 不安を抱えながらもイクサ達はカードタウンの店内へと足を運ぶ。



〈え、えーと……テステス…よし、大丈夫かな?〉


 すると、レジカウンターの奥からマイクを持ったカズノリがやってきた。

 カズノリの声がマイクによって、店内に響く。


〈えー、この度は、このカードタウンに来てくれてありがとうございます。さて、早速で悪いんですが、個人戦狙いと団体戦補欠枠狙いの組みに分かれていただけますでしょうか? 店内の右側のテーブルが個人戦、左側のテーブルが団体戦補欠枠ですので、それぞれ席に着いて下さい〉


 カズノリの指示に従い、各々左右のテーブルに分かれて席に着く。

 イクサとカイトは団体戦補欠枠狙いなので、左側のテーブルの席に座る。


〈ご協力感謝します。では次に、二人一組でタッグを組んでいただけますか?〉


「タッグ……?」


「どういうこと?」


 カードマスター達の間で疑問が生まれる。

 その疑問に対し、カズノリはすぐに答える。


〈はい。本日は僕の予想以上の参加者数でしたので、さすがに1対1形式では丸々1日かかる可能性もあります。一般のお客様のためにも、席を空けなければならないので、2対2によるタッグバトルによって、時間を短縮しようということです。何卒、ご了承下さい〉


 カズノリは2つの名簿表をレジカウンターの左右の両端にそれぞれ置く。


〈タッグペアが決まり次第、こちらの名簿表に2人分の名前を記入して下さいね。因みに、テーブル分けと同様に、右側が個人戦、左側が団体戦補欠枠、です。では、一時解散です!!〉


 そう言うと、カードマスター達はペアの相手を探すべく会話を始める。


「タッグバトルか……」


「なら、俺達はもう決まりだな、イクサ!」


 カイトがイクサの首に腕を回す。

 カイトの勢いが強かったせいか、首が軽く絞まる。


「うっ……力入れんな、アホ!!」


「ひでぇ!?」


 イクサの容赦ない物言いに、カイトは軽くショックを受けて涙目になった。

 そんなカイトに呆れつつ、イクサは席を立つ。


「ったく。じゃあ、名簿表に名前を書いてくる」


「あ、待って。俺もパック買いに行くから付き添うわ」


「分かった」


 二人は席を立ってレジカウンターに向かう。

 イクサは名簿表に名前を書き、その間に、カイトはパックを選ぶ。


「おっ、タッグバトル用のパックがあるじゃん!」


 パックを手に取り、イクサの方を向く。


「イクサー、お前の分も買っておこうか?」


「あー、じゃあ、1パック頼むよ」


「オッケー!」


 カイトは自分の分で2パック、イクサの分で1パック買ってレジに並ぶ。

 名前を書き終わったイクサは、カイトの会計を待つ。


「お待たー! はい、パック!」


「ありがとう。はい、お金」


「うい」


 パックを受け取ったイクサは、カイトにお金を渡す。

 2人はパックを開けて中身のカードを見る。


「ほー、これはこれは……」


「やっぱり、シングルバトルじゃ使えないような効果内容のカードばっかりだな」


「あ、そういえばイクサ」


「なんだ?」


 カードのテキストを読みながら、カイトの言葉に反応するイクサ。

 カイトは構わずイクサに言う。


「タッグバトルのルールが変わったの知ってるか?」


「はぁ?」


 思わず顔を上げるイクサ。


「知らない……」


 眉間に皺を寄せ、ルールを知らないことに内心焦っているイクサに、カイトは「フフン♪」と呟く。


「では、このカイトくんが分かりやすく説明を――」


「いや、いい。前田店長にPC借りて調べるから」


「あっるぇ〜?」


 そのまま去ろうとするイクサに、カイトは足に抱きついて進行を妨害する。

 それに対し、イラッとするイクサ。


「おい、放せ」


「いやだ〜! 前はあんなに『カイトくん、ルール分からないから教えて!』って言ってたじゃないか〜!!」


「言ってないから、そんなこと!」


「ね? ね? 俺にチャンスをくれ、な?」


「PCで正確な情報を見るからいいよ。だから放せ!」


「PCより分かりやすく説明するからさぁ!!」


「……おい」


 イクサはカイトの頭を思いっきり掴んで力を入れる。

 爪も立てる。


「いい加減にしろよお前」


「……はい、すみません。調子に乗りました……」


 さすがにやりすぎたのを感じたのか、カイトは大人しく手を放した。

 溜め息を漏らし、イクサはカズノリにPCを借りに行った。

 1人残されたカイトは、パックのカードを確認する。


「う〜。イクサもついに親離れかぁ、寂しいなぁ………お?」


 その中の2枚に、目が留まる。

 2枚のサポートカードに、カイトは何か運命めいたものを感じる。


・【ダブル・ソード・アタック】

・【戦友(とも)と共に】


 テキスト内容を、よく読む。


「ほー、こういう効果かぁ……」


 カイトはデッキケースからメインデッキを取り出し、カードを2枚抜いて、この2枚のサポートカードを入れる。


「ま、もしかしたら何か役立つかもしんないし、入れないよりかはマシだな」


 そう言うと改めて、自分のデッキを見つめる。


「お兄ちゃんは今度こそ、このデッキで勝つからな、カイリ」






 ◇◇◇◇◇◇




〈はーい、ではタッグペアが全て決まりましたので、これから試合に移行しようと思います!〉


 今回の大会は、AからDの4リーグに分かれてタッグバトル形式の試合がトーナメント形式で行われる。


〈では、まずはAリーグの組み合わせから発表します。個人戦グループ第1試合、小林ダイチくん&池石カズマくんペア対西宮アヤさん&深津ケイジくんペア!〉


「よし、早速俺達だな、池石!」


「軽く倒してやろうぜ、小林」



「負けたらアンタを同人誌(びーえる)のネタにするから、そのつもりで」


「お、おう……分かったよ、西宮さん」


 個人戦グループの対戦カードが決まり、次に団体戦補欠枠の対戦カードが発表される。


〈では、続いて団体戦補欠枠グループの第1試合の発表です。こちらは、神薙フウキくん&神薙ライジくんペア対聖野イクサくん&戦宮カイトくんペアです! では、続いてBリーグの第1試合の組み合わせを発表をします〉



 第1試合、いきなり名前を呼ばれたイクサとカイトは顔を見合わす。


「いきなり初戦か……」


「だな。まあ、こんなところで負けてられないわけだし、必ず優勝しようぜ、イクサ!」


「うん」


 互いの手をグーにして軽くぶつける。

 そして第1試合のテーブルに向かう。


「そういえば、カイト。神薙フウキと神薙ライジってどんなカードマスターなんだろうね?」


「んー。聞かない名前だし、なんとも言えないが……ま、バトルすれば分かるだろ」


「そっか……」


 テーブルに辿り着くと、既に相手2人組が座っていた。

 対戦相手二人の顔はとてもよく似ており、恐らく双子なのだろう。

 しかし、片方は緑髪、もう片方は金髪なので見分けることはできる。

 年齢は小学生くらいだろうか。高校生には見えない。


 緑髪の少年はニンマリと笑う。


「やあ、お兄さん達。アンタ達が僕達の対戦相手?」


「そうだけど……」


 イクサの返答に、金髪の少年はクスクス笑う。


「良かったね、フウキ。相手が弱そうで。これなら楽勝じゃん」


 金髪の少年の言葉に、緑髪の少年――神薙フウキはプフッと笑いを溢す。


「こらこら、ライジ。ダメじゃないか、本当のことを言っちゃ! ……プフフッ」


「あ、それもそっか! テヘッ、つい口が滑っちゃったよ」


 金髪の少年――神薙ライジは自身の頭をコツンと軽く叩いて、てへペロスマイルを浮かべる。



――カッチーン――


 イクサとカイトの中で何かがキレそうになっていた。


「イクサさんイクサさん」


「なんだい、カイトさん」


「コイツらに、人生の先輩として礼儀ってもんを教えてやりたいんだが、どう思う?」


「同感だ、手伝うよ」


「さすが、イクサだ。話が早いぜ」


「うん、手加減は一切無しだよ」


 手をコキコキ鳴らす代わりに、自分のデッキを入念にシャッフルする二人。

 各員、配置に着き、メインデッキゾーンとサイドデッキゾーンにデッキを置く。

 最初に召喚するカードを手元にあらかじめ置き、メインデッキをカット&シャッフル。

 4枚ドローして、不要なカードをデッキに戻してマリガンを行う。

 マリガンを終えた4枚のカードに、手元にキープしておいたカード1枚を加えて手札5枚が揃う。


 準備が整った次の瞬間、カズノリのアナウンスが流れる。



〈では、準備が整い次第、各自スタートして下さい!〉



「「ダイス!」」


 イクサとカイトはそう叫んで、サイコロを振る。


「「セット!」」


 フウキとライジも叫び、サイコロを振った。。


 出た目の合計値は、イクサ&カイトペアが10、フウキ&ライジペアが11。

 先攻は、フウキ&ライジペアだ。


 ここで新ルールについて軽く触れておこう。

 タッグバトルの新ルールにおける大きな変更点……それは、ターンの回ってくる順番である。

 以前は、時計回りで各プレイヤーのターンが回っていた。

 しかし新ルールでのターンの回し方は、チーム2人が1つのターンの流れを同時に進める。つまり、チームで交互にターンを回していくのだ。ただし、バトルフェイズはチームの内のどちらか1人しか行えない。

 先に相手のアタックガーディアンを1体倒した方が勝者となる。

 チャージゾーンと手札のカードは以前と同様にチーム内で共有される。

 それだけでなく、場に存在するアタックガーディアンとアシストガーディアンの所有権も共有されるようになった。



「「僕達のターン、メインドロー!」」


 フウキとライジは自身のメインデッキからカードをドローして手札に加える。


「「フォースチャージ!」」


 チャージゾーンにカードを置く。


「ライジ。僕は追加ドローを選択する」


「フウキ。なら、僕は追加チャージを選択するよ」


 フウキはドローし、ライジはチャージを行う。

 フウキ&ライジペアのチャージゾーンには、カードが3枚置かれた。


「「サモンフェイズ! 僕達はアタックガーディアンを召喚(サモン)する!」」


 フウキとライジのアタックゾーンにそれぞれガーディアンが1体ずつ召喚される。


「吹き荒べ、風の戦士! 【テンペスト・ソルジャー】!」


「轟き叫べ、雷の戦士! 【ボルテクス・ソルジャー】!」



【テンペスト・ソルジャー】

SF【0】

GT【ノーマル/アタック】

Tr【テンペスト】

DG【0】

LP【600】


【ボルテクス・ソルジャー】

SF【0】

GT【ノーマル/アタック】

Tr【ボルテクス】

DG【0】

LP【500】



〈〈ハァッ!!〉〉



 フウキのアタックゾーンにテンペスト・ソルジャー、ライジのアタックゾーンにボルテクス・ソルジャーがそれぞれ召喚された。

 イクサとカイトは目を剥く。


「立体化した?!」


「3Dバトルシステムか!?」


 すると、カズノリのアナウンスがタイミング良く流れる。


〈あ、言い忘れてましたが、今日のために試合用のテーブルは全て3Dバトルシステムを搭載したので、皆さん楽しんで下さいね!〉


 そういうことは先に言ってもらいたいものである。

 突如、カードのイラストが立体化するのは、中々心臓に悪いのだから。

 しかし神薙兄弟は動じることなく、ターンを進める。


「僕はフォースを1枚消費して、手札からアシストガーディアン【テンペスト・ファン】を召喚(サモン)!」


【テンペスト・ファン】

SF【1】

GT【ノーマル/アシスト】

Tr【テンペスト】

DG【0】

LP【300】


 フウキのアシストゾーンに、扇風機のような容姿のガーディアンが召喚された。



「なら、僕はフォースを1枚消費して、手札からアシストガーディアン【ボルテクス・プラグ】を召喚(サモン)!」


【ボルテクス・プラグ】

SF【1】

GT【ノーマル/アシスト】

Tr【ボルテクス】

DG【0】

LP【200】



 ライジのアシストゾーンに、プラグのような容姿のガーディアンが召喚された。



「「先攻は最初のターン、攻撃はできない。これで僕達はターンエンドだよ」」


 フウキ&ライジペアのターンが終了し、イクサ&カイトペアのターンに移行する。


「え、えと……」


「せ、せーの…」



「「俺達のターン、メインドロー!」」


 神薙兄弟に対抗したいのか、二人はアイコンタクトを交わしてタイミングを合わせて無理矢理同時に台詞を合わせた。


「「フォースチャージ!」」


 チャージゾーンにカードを置く。


「カイト、俺は追加チャージを選択するよ」


「なら、俺もだ!」


 二人共、追加チャージを選択し、チャージゾーンに手札のカードを置く。

 これで、チャージゾーンに置かれたカードの枚数は4枚。神薙兄弟より1枚リードしている。


 イクサとカイトは互いに顔を見合わして呼吸を揃える。


「セットフェイズ!」


「俺達は互いのライフカウンターを2つ消費し」


「「メインデッキから2ドローする!」」


【聖野イクサ】

LC【4→2】


【戦宮カイト】

LC【4→2】


 それぞれ、自分のメインデッキからカードを2枚手札に加える。


 イクサは手札のカード1枚の効果を発動させる。



「手札から、ポテンシャルアビリティを発動する!」


【カオス・ベビーナイト】

【ポテンシャルアビリティ】

【永】

 ┗相手フィールド上のアタックゾーンにガーディアンカードがあるなら、このカードはSF【0】として扱う。



「よって、フォースを消費せずにアタックガーディアン【カオス・ベビーナイト】を召喚(サモン)!」



【カオス・ベビーナイト】

SF【1】

GT【ノーマル/アタック】

Tr【カオス】

DG【0】

LP【1500】



「さらにフォースを1枚消費して、手札からアシストガーディアン【カオス・サポーター】を召喚(サモン)!」



【カオス・サポーター】

SF【0】

GT【ノーマル/アシスト】

Tr【カオス】

DG【0】

LP【200】


【カオス・サポーター】

【アシストアビリティ】

【起】(COST:このカードとフォース1枚をジャンクゾーンに置く)

 ┗あなたのターン、コスメを支払うことで発動できる。そうしたら、あなたは自分の山札からカードを2枚、チャージゾーンに表状態で置く。


「俺のフォースとこのカードをジャンクゾーンに送り、メインデッキからカードを2枚、チャージゾーンに置く!」


 チャージゾーンの枚数はこれで5枚。


「さらに、フォースを2枚消費して、手札からアシストガーディアン【カオス・巫女・ナイト】を召喚(サモン)する!」



【カオス・巫女・ナイト】

SF【2】

GT【ノーマル/アシスト】

Tr【カオス】

DG【0】

LP【1700】



 続いて、サモンフェイズをカイトが行う。


「俺は手札からアタックガーディアン【ディヴァイン・ストーム】を召喚(サモン)!」



【ディヴァイン・ストーム】

SF【0】

GT【ノーマル/アタック】

Tr【ディヴァイン】

DG【0】

LP【500】



「ディヴァイン・ストームのポテンシャルアビリティを発動!」


【ディヴァイン・ストーム】

【ポテンシャルアビリティ】

【自】(このカードのアピアステップ時)

 ┗あなたは自分の手札からカードを1枚選んでジャンクゾーンに送る。そうしたら、あなたは自分の山札からカードを1枚ドローする。



「1枚捨てて、1ドロー!」


 効果でドローしたカードを横目で見ると、カイトはそのカードを相手に見せる。


「よっしゃ! 今ドローした【聖なる詩人】のポテンシャルアビリティを手札から発動する!」



【聖なる詩人】

【ポテンシャルアビリティ】

【自】(このカードがカード効果によって山札から手札に加わった時)

 ┗このカードを相手に公開することで、あなたはフォースを消費せずに自分のアシストゾーンにこのカードを召喚する。



「現れろ、聖なる詩人!」



【聖なる詩人】

SF【1】

GT【ノーマル/アシスト】

Tr【ディヴァイン】

DG【0】

LP【800】



「聖なる詩人のアシストアビリティを発動するぜ!」


【聖なる詩人】

【アシストアビリティ】

【自】(セットフェイズ開始時)

 ┗この効果は1ターンに一度しか発動できない。あなたは自分のチャージゾーンのカードを1枚裏状態にし、自分の山札からカードを1枚ドローする。



「よって、俺はフォースを1枚消費してメインデッキからカードを1枚ドローする!」


 手札にカードを加え、カイトはさらに手札を消費する。


「さらに、フォースを1枚消費し、手札からアタックガーディアン【スパーク・ディヴァイン】を召喚(サモン)だ!」


【スパーク・ディヴァイン】

SF【1】

GT【ノーマル/アタック】

Tr【ディヴァイン】

DG【0】

LP【1000】



「コイツは本来なら先攻に召喚しとくべきアタックガーディアンだけど、今はステータスの高いガーディアンを召喚しとくぜ。スパークディヴァインの潜在能力を発動する!」



【スパーク・ディヴァイン】

【ポテンシャルアビリティ】

【自】(セットフェイズ開始時)

 ┗この効果は1ターンに一度しか発動できない。あなたは自分の山札からカードを2枚ドローし、手札のカードを1枚選んでジャンクゾーンに送る。



「メインデッキからカードを2枚ドローし、手札から1枚をジャンクゾーンに捨てる」


 ジャンクゾーンに送られたカードにカイトは目を向ける。


(閃光騎士シリーズの特性上、ジャンクゾーンにカードをなるべく送っておきたい。今はこれで大丈夫なはずだ)



 カイトは自身のサイコロを掴み、イクサに視線を移す。

 イクサはそれに対し、頷く。

 カオストライブは1枚のガーディアンに1つのアタックアビリティしか持っていない。

 今はバトルフェイズを行っても、弱体化するだけ。

 そうなってしまえば、こちらが逆に不利となる。

 イクサは自分の手札を見る。


(俺の今の手札には、攻撃能力を増やす補助カードは無い)


 その後、自身のアシストゾーンに存在している巫女ナイトに目を向ける。


(防御は俺の巫女ナイト、攻撃はカイトに任せた方が良いな)


「カイト、頼む」


「おうよ! ダイスステップ!」


 カイトはサイコロを振った。

 サイコロの目は、3。



【スパーク・ディヴァイン】

【1】【2】【3】………相手の山札からカードを6枚、ジャンクゾーンに送る。

【4】【5】【6】………相手の手札を2枚まで選び、ジャンクゾーンに送る。



「フォースを1枚消費し、バトルフェイズに移行! アタックアビリティが発動し、相手の山札を6枚ジャンクゾーンに送る! この効果の対象は、フウキ! お前だ!」


「へえ。別に構わないよ」


 フウキは笑いながら、メインデッキのカードを6枚ジャンクゾーンに送る。


「俺達のターンは終了だ」



 カイトとイクサのターンエンドを宣言したと同時に、カズノリのアナウンスが流れる。




〈あ、そうだ。わざわざ声を合わせて台詞をハモらせる必要は無いですよ、二人とも〉


「「………///」」


 アナウンスを聞いたカイトとイクサは、自分達の行動の可笑しさに気づいたのか、赤面顔を両手で隠して沈黙した。

 タッグバトル、やっぱり文章量が多くなりますね。

 適度にオチを付けてバトルは次回に続きます。



【次回予告】


 自身の役割分担を行い、バトルを円滑に進めるイクサとカイト。

 しかし、フウキとライジのコンビネーションは、その上を行く。



「「テンペストとボルテクスの効果を同時発動させるよ!」」


「なっ?!」


「同時発動だと!?」



 友情のタッグと双子のタッグ、どちらがこのバトルを制するのだろうか。


 次回、【双剣の共闘】

 お楽しみに!

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