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TCG バトル・ガーディアンズ  作者: あんころもちDX
第1章・学園編
18/66

BATTLE:007【激突! 神聖騎士団(ディヴァイン) VS 栄光の歌姫達(アイドル)!!】

あすぎめむいさんがご投稿して下さったトライブの登場です!!

 神社の境内に備え付けられているテーブルに移動し、カイトとナミはガーディアンカードを1枚選んで手元に置き、デッキをシャッフル、カードをデッキから4枚ドローし、手札交換も終了させて再びカット&シャッフル。

 準備が完了したことで、早速始める。


「先攻はレディーファーストで、早乙女さんからどうぞ」


「うん、じゃあ遠慮なく!」


「ルールはビギナーズルールを適用。じゃ、始めるぜ!」


「いつでもいいよ、戦宮くん」


 互いのサイコロを置く。


「「ダイス・セット!」」



 まずはナミの先攻。


「私の先攻、メインドロー!」


 ナミは、ドローしたカードを手札に加えてフムフムと呟く。


「このカードをフォースチャージして、1枚カードを追加ドロー。そして……」


 ナミがアタックガーディアンを召喚しようとするのをカイトは注意深く見つめる。一体、どんなトライブを使うのか。


「フォースを1枚消費して、この子を召喚(サモン)! アタックガーディアン【グリーンアイドル リンナ】!!」



【グリーンアイドル リンナ】

SF【1】

GT【ノーマル/アタック】

Tr【アイドル】

DG【0】

LP【600】


 ピンクの可愛い衣装に身を包んだ可愛らしいガーディアンだ。

持っているのはマイクだろうか。


「……。グリーンアイドルなのに、緑色じゃないんだな」


「おい、カイト」


 掃除中のイクサがカイトに声をかける。


「【グリーン】には【緑】っていう名詞以外に、【未熟な】っていう形容詞もあるんだよ」


「「へー、知らなかった」」


「お前らな……」


 心底呆れているようなイクサに、カイトは取り繕うような笑い声を出してバトルに再びバトルに集中する。


「えーとね、リンナのトライブアビリティを発動♪」


【グリーンアイドル リンナ】

【トライブアビリティ】

【自】(セットフェイズ開始時)

 ┗1ターンに一度、あなたは自分の手札から【アイドルトライブ】のアシストガーディアンをフォースを消費せずに召喚できる。



「アイドルを際立たせるのは、やっぱりダンサー。さあ、リンナに力を貸してあげて! 貴方のための晴れ舞台(ライブ・フォー・ユー)!! アシストガーディアン【バックダンサー ルル】を召喚(サモン)!!」



【バックダンサー ルル】

SF【1】

GT【ノーマル/アシスト】

Tr【アイドル】

DG【0】

LP【600】


「さらに、ルルのアシストアビリティが発動♪」


【バックダンサー ルル】

【アシストアビリティ】

【自】(このカードの召喚時に発生したアピアステップ時)

 ┗このカードのDGを500増やし、あなたは自分の【アイドルトライブ】のアタックガーディアンを1体選択する。選択したアタックガーディアンを500リペアする。



「よって、リンナのLPが500アップ!」


【グリーンアイドル リンナ】

DG【0→-500】

LP【600→1100】


【バックダンサー ルル】

DG【0→500】

LP【600→100】



「はい、ターンエンド!」


「よし、俺のターン。ドロー!」


 アイドルトライブは、アシストガーディアンからの支援をフル活用することによって爆発的なパワーと変幻自在な戦い方を得意とするトライブだ。

 つまりアタックガーディアン自体に大した能力はあまり無く、アシストガーディアンからの質の高いサポートを前提にバトルを展開する必要がある。

 アシストガーディアンに依存した戦い方のため、速攻で決めれば勝てるだろう。

 それを踏まえた上で、カイトも脳内で作戦を構築していく。


「フォースチャージして、追加ドロー! そして、手札からアタックガーディアン【ディヴァイン・ストーム】を召喚(サモン)!!」


【ディヴァイン・ストーム】

SF【0】

GT【ノーマル/アタック】

Tr【ディヴァイン】

DG【0】

LP【500】



「ダイスステップ時、サイコロを振るぜ!」


 出た目は、【5】。


【ディヴァイン・ストーム】

【1】【2】【5】……相手のアタックガーディアンに300ダメージを与える。相手がバトルフェイズ中にカウンター効果を発動しなかったら、あなたは自分の山札からカードを1枚ドローする。

【3】【4】【6】……相手の山札からカードを2枚、ジャンクゾーンに送り、あなたはカードを2枚ドローする。



「フォースを1枚消費して、バトルフェイズ! 【ディヴァイン・ストーム】のアタックアビリティにより、【グリーンアイドル リンナ】に300のダメージを与える!」


【グリーンアイドル リンナ】

DG【-500→-200】

LP【1100→800】


「バトルフェイズ中にカウンター効果が発動されなかったので、カードを1枚ドロー!」


 ディヴァイントライブはドロー加速によって手札コストを賄い、大量の手札を消費することで圧倒的な火力を得るトライブである。

 ドロー加速によってキーカードを早期に揃えることでバランスの良い戦い方が可能だが、ドロー加速も度が過ぎればデッキアウトの危険性が増すため、ディヴァイントライブもアイドルトライブ同様に長期戦に不向きとも言える。


「むー、戦宮くん。そんなにアクセル飛ばさないでよ! バトルはまだ始まったばかりなんだし」


「飛ばしていかないと負ける可能性が濃厚だからな。俺はこれでターンエンドだ」


 ナミは笑顔を浮かべながら手札のカードを見る。


「私のターン、メインドロー。フォースチャージして、さらに追加ドローっと」


 手札にカードを加えて、再び思案している。


「ふむふむ。うん、決めた。リンナのトライブアビリティを発動♪」


 ということは……。


貴方のための晴れ舞台(ライブ・フォー・ユー)!! 手札から【バックダンサー ミカン】を召喚(サモン)!!」


【バックダンサー ミカン】

SF【1】

GT【ノーマル/アシスト】

Tr【アイドル】

DG【0】

LP【300】


 アシストゾーンに新たなアシストガーディアンが召喚された。

 それもノーコストでSF【1】のアシストガーディアンである。


「そしてそして、ルルのポテンシャルアビリティが発動♪」


【バックダンサー ルル】

【ポテンシャルアビリティ】

【自】(新たなアシストガーディアンを召喚したアピアステップ時)

 ┗アシストゾーンに置かれているこのカードをあなたの山札に戻す。その後、その山札をシャッフルする。



「ルル、お疲れさま。ゆっくり休んでね」


 ルルがデッキに戻っていった。


「えへへぇ〜。じゃあ、サイコロを振るね♪」


――ん?


 カイトは首を傾げる。

 先ほど召喚したミカンのアシストアビリティは発動しないのか?

 そう思って警戒する。

 果たしてプレイミスか、それとも……


 サイコロの目は、【3】。


【グリーンアイドル リンナ】

【1】【3】【5】……相手の山札からカードを3枚、ジャンクゾーンに送る。

【2】【4】【6】……相手のアタックガーディアンに、100のダメージを与える。



「フォースを1枚消費して、バトルフェイズに入るよ! デッキからカードを3枚、ジャンクゾーンに送ってもらうよ。おっ、はーい注もーく! ここでミカンのアシストアビリティが発動するよ!」


「えっ?!」


【バックダンサー ミカン】

【アシストアビリティ】

【自】(【アイドルトライブ】のアタックアビリティが発動した時)

 ┗相手のアタックガーディアンに100のダメージを与える。



「な・の・で、【ディヴァイン・ストーム】に100のダメージだイェーイ!!」


「え、ちょ」


【ディヴァイン・ストーム】

DG【0→100】

LP【500→400】


 100のダメージを与えられた上に、デッキも削られた。

 ディヴァイントライブのドロー能力に加えて、デッキまで削られたら、ますますデッキアウトの危険性が高くなる。

 カイトは内心焦る。



「はい、ターンエンド。戦宮くんの番だよ!」


「言われなくても! 俺のターン、メインドロー!」


 ナミの発言は極めて突飛であるが、プレイングからかなりアイドルトライブを使いこなしていることが伺える。

 カイトは改めて気を引き締める。


「フォースチャージして、追加ドロー!!」


 手札を見つめてカードを選ぶ。なるべくライフ差を与えて相手にプレッシャーを与えたいところだ。

 カードを1枚選ぶ。


――このカードを使うか。


「フォースを1枚消費して、アタックガーディアン【ディヴァイン・ウォリアー】を召喚(サモン)!!」


【ディヴァイン・ウォリアー】

SF【1】

GT【ノーマル/アタック】

Tr【ディヴァイン】

DG【100】

LP【1000→900】



「ウォリアーのポテンシャルアビリティを発動!!」


【ディヴァイン・ウォリアー】

【ポテンシャルアビリティ】

【自】(サモンフェイズ終了時)

 ┗あなたは自分の手札を2枚選択し、チャージゾーンに表状態で置く。この効果を発動させたターンのエンドフェイズ時にこの効果でチャージゾーンに置かれたカードを手札に戻す。このターン、あなたはポテンシャルアビリティを発動できない。



「手札の2枚のカードをチャージゾーンに表向きで置く。んで、セットフェイズを終了させて、再びサモンフェイズを開始させる!」


 セットフェイズとは、バトル前の最終調整を行うフェイズ。

 セットフェイズを終了させてもう一度サモンフェイズを開始させることができるのだ。


「フォースを2枚消費して、アタックガーディアン【ディヴァイン・セイバー】を召喚(サモン)!!」


【ディヴァイン・セイバー】

SF【2】

GT【ノーマル/アタック】

Tr【ディヴァイン】

DG【100】

LP【2000→1900】



 ナミより先にSF【2】のガーディアンの召喚に成功した。

 ナミは感心したように口笛を吹く。


「うわーぉ、やるねぇ」


「びっくり劇はこれからだぜ! ダイスステップ時にサイコロを振る!」


 出た目は、【4】



【ディヴァイン・セイバー】

【1】【2】【3】……相手のアタックガーディアンに500のダメージを与える。相手がバトルフェイズ中にカウンター効果を発動しなかったら、あなたは自分の山札からカードを1枚ドローする。

【4】【5】【6】……相手のアタックガーディアンに500のダメージを与える。相手がバトルフェイズ中にカウンター効果を発動しなかったら、相手は自分の手札からカードを1枚選び、ジャンクゾーンに送る。



「フォースを1枚消費して、バトルフェイズに移行! セイバーのアタックアビリティで500のダメージを与える!」


【グリーンアイドル リンナ】

DG【-200→300】

LP【800→300】



「バトルフェイズ中にカウンター効果が発動されなかったから、手札1枚選んで捨ててもらうぜ!」


「うん、いーよ」


 ナミは特に取り乱したりせずに手札を1枚捨てた。

 大した痛手ではないのだろうか。

 それにライフ差1600を前にしても平然としている。

 カイトは思わず手を強く握る。

 プレッシャーをかけたはずが、なぜかカイトの方がプレッシャーを感じている。


「エンドフェイズ時、チャージゾーンの2枚のカードを手札に戻して、ターンエンドだ!」


「私のターン、メインドロー。フォースチャージして、追加ドロー!」


 ナミはミカンのカードの上に手を置く。

 そして、ニッコリ微笑んだ。


「ミカンのポテンシャルアビリティ、発動!」


「え?!」


「戦宮くん、手札を削ったぐらいじゃ、私のアイドルトライブは崩れないよ。そうだよね、ミカン?」


【バックダンサー ミカン】

【ポテンシャルアビリティ】

【自】(セットフェイズ開始時)

 ┗このカードをあなたの山札に戻す。そうしたら、フォースをX枚消費し、あなたの山札からSF【X】の【アイドルトライブ】のアタックガーディアンを召喚する。



「ミカンをデッキに戻して、フォースを2枚消費。デッキからアタックガーディアン【ハニーアイドル リリカ】を召喚(サモン)!!」


【ハニーアイドル リリカ】

SF【2】

GT【ノーマル/アタック】

Tr【アイドル】

DG【300】

LP【1500→1200】



「そして、リリカのトライブアビリティを発動するよ! 貴方のための晴れ舞台(ライブ・フォー・ユー)!!」


【ハニーアイドル リリカ】

【トライブアビリティ】

【起】(COST:あなたは自分の手札を1枚選んで自分の山札に戻す)

 ┗あなたのターン、コストを支払うことで発動できる。そうしたら、あなたは自分の山札からSF【1】以下のガーディアンを召喚する。



「手札のカードを1枚選んでデッキに戻すよ。さあ、もう一度力を貸して! 【バックダンサー ルル】を召喚(サモン)!!」



【バックダンサー ルル】

SF【1】

GT【ノーマル/アシスト】

Tr【アイドル】

DG【0】

LP【600】



 ルルの召喚時にアシストゾーンに前のガーディアンが存在していない。

 よって、ルルはミカンが負っていたDGを受け継がない。


「ルルのアシストアビリティにより、リリカのLPが500リペア!!」


【ハニーアイドル リリカ】

DG【300→-200】

LP【1200→1700】


【バックダンサー ルル】

DG【0→500】

LP【600→100】



(す、すごい……)


 カイトは思わずそう洩らしてしまいそうになった。

 複数のカードによる連続コンボで場を整えたその光景は、まるでターン毎に演目が変わるアイドルのライブを見ているかのようである。


「さーて、いよいよライブがスタートしますよっと。ドメインカード【エターナルライブ・オンステージ】を発動!!」



【エターナルライブ・オンステージ】

【起】(COST:自分の手札を1枚選んで自分の山札に戻す)

 ┗あなたのターン、コストを支払うことで発動できり。そうしたら、この効果を発動させたターンのバトルフェイズにて、自分のアタックガーディアンのアタックアビリティの全ての項目に【相手のアタックガーディアンに200のダメージを与える】と【相手の山札からカードを1枚、ジャンクゾーンに送る】を付加する。


「サイコロを振るよ〜」


 早乙女さんが振ったサイコロの目は【4】。


【ハニーアイドル リリカ】

【1】【4】【5】……相手のアタックガーディアンに500のダメージを与える。

【2】【3】【6】……相手の手札を3枚、ジャンクゾーンに送る。



「フォースを1枚消費して、バトルだよ! リリカのアタックアビリティと【エターナルライブ・オンステージ】の効果で合計ダメージ700とデッキからカードを1枚、ジャンクゾーンに送るよ!」


【ディヴァイン・セイバー】

DG【100→800】

LP【1900→1200】



 カイトは思わずたじろぐ。

 先ほどから手札のカードをどんどん山札に戻しているので、一見すればジリ貧に見えるかもしれないが、山札に戻したカードはアイドルトライブのトライブアビリティによって山札から直接召喚されるので、大した痛手ではない。むしろ山札から召喚するガーディアンの選択肢が増えたことで戦術にも幅が広がったと言えるだろう。

 ディスアドバンテージが一切ディスアドバンテージになっていない状況に、カイトは思わず乾いた笑い声を出してしまう。


「戦宮くん、私はこれでターンエンドだよ」


「あ、ああ……お、俺のターン、メインドロー!!」


 ここで挽回しなければ。

 カイトはそう思い、手札のカードを見る。


「フォースチャージして、追加ドロー!」


 追加ドローしたカードを手札に加えるが、良い打開策が見つからない。


(またこのコンボで繋げるしかない、か)


「フォースを1枚消費して、【ディヴァイン・ウォリアー】を召喚(サモン)!!」



【ディヴァイン・ウォリアー】

SF【1】

GT【ノーマル/アタック】

Tr【ディヴァイン】

DG【800】

LP【1000→200】


 先ほどと同様の手順を踏めば、SF【3】のガーディアンが召喚が可能だ。


「ウォリアーのポテンシャルアビリティにより、手札の2枚をチャージゾーンに置き、セットフェイズを終了させて、再びサモンフェイズを開始! フォースを3つ消費して、アタックガーディアン【ディヴァイン・ネイビー】を召喚(サモン)!!」


【ディヴァイン・ネイビー】

SF【3】

GT【ノーマル/アタック】

Tr【ディヴァイン】

DG【800】

LP【3000→2200】


「ダイスステップ、サイコロを振るぜ!」


 俺のサイコロの目は【3】。


【ディヴァイン・ネイビー】

【1】【2】【3】【4】【5】【6】……あなたの山札の一番上のカードを公開する。そのカードがアタックガーディアンなら手札に加え、相手のアタックガーディアンに1000のダメージを与える。もしそうでないのならば、公開したカードをジャンクゾーンに送る。



 とにかく少しでも多くのライフを削らなければならないので、ちょっとした賭けだが、成功すれば相手に1000のダメージを与えた上で手札も1枚増やせる。


「フォースを1枚消費して、バトルフェイズ!!」


(頼むぞ、俺のデッキ!)


 カイトは目を瞑りながら、デッキトップのカードをめくって公開する。

 そーっと目を開けて見てみる。

【ディヴァイン・ナイト】


 そう書かれていた。

 アタックガーディアンであり、しかもカイトの切り札のカードである。


(っよし! ありがとな、相棒!)


 カイトは公開したカードをナミにしっかりと見せ、手札に加える。


「俺が引き当てたのはアタックガーディアン! よってこのカードを手札に加えて、リリカに1000のダメージを与えるぜ!!」


【ハニーアイドル リリカ】

DG【-200→800】

LP【1700→700】


 ナミは思わず悔しそうな声を出す。


「くーっ。戦宮くん、悪運が強いよ!」


「へへっ。ターンエンド!」


 エンドフェイズ時、ウォリアーの効果でチャージゾーンに置いていたカード2枚を手札に戻す。

 ターンが回ってきたナミは頬を膨らます。


「むぅ。私のターン、メインドロー!」


 ナミは引いたカードを見て、頬を元に戻してフフッと笑った。


「フォースチャージして、追加ドロー。戦宮くん、どうやら私も悪運が強いみたい」


「……え?」


 一体、何のカードを引き当てたのだろうか。


「フォースを3つ消費して、アタックガーディアン【プレシャスアイドル ミルフィーユ】を召喚(サモン)!!」


【プレシャスアイドル ミルフィーユ】

SF【3】

GT【ノーマル/アタック】

Tr【アイドル】

DG【800】

LP【2300→1500】



「トライブアビリティ発動! 貴方のための晴れ舞台(ライブ・フォー・ユー)発動!!」


【プレシャスアイドル ミルフィーユ】

【トライブアビリティ】

【自】(セットフェイズ開始時)

 ┗あなたは自分の手札から【アイドルトライブ】のアシストガーディアンを1枚選びフォースを消費せずに召喚することができる。


「私は手札から、【バックダンサー ミキナ】を召喚(サモン)!!」


【バックダンサー ミキナ】

SF【3】

GT【ノーマル/アシスト】

Tr【アイドル】

DG【500】

LP【1200→700】



「ルルは自身のポテンシャルアビリティによりデッキに戻る。そして、ミキナのアシストアビリティが発動!!」


【バックダンサー ミキナ】

【アシストアビリティ】

【自】(サモンフェイズ終了時)

 ┗この効果は1ターンに一度、あなたの手札が相手より少ない場合にのみ発動できる。あなたのアタックガーディアンをXだけリペアし、あなたは自分の山札からカードを1枚ドローする。(Xは、このカードを発動させた時点でのあなたの手札枚数×200)



「よって、ミルフィーユのLPは600リペア。そして1ドロー!」


【プレシャスアイドル ミルフィーユ】

DG【800→200】

LP【1500→2100】


「アイドルはいつだってへこたれず、皆に笑顔を配る! サイコロを振るよ!」


 サイコロの目は……【2】。


【プレシャスアイドル ミルフィーユ】

【3】【5】【6】……あなたの手札枚数だけ、相手の山札からカードをジャンクゾーンに送る。【1】【2】【4】……あなたのアシストガーディアンのLPの2倍の数値のダメージを、相手のアタックガーディアンに与える。



「フォースを1枚消費して、バトル! ミキナのLPは700。よって【ディヴァイン・ネイビー】に1400のダメージを与える! さらに【エターナルライブ・オンステージ】の効果発動で、ダメージ+200とデッキのカードを1枚ジャンクゾーンに送る!」



【ディヴァイン・ネイビー】

DG【800→2400】

LP【2200→600】


「うげ……」


 ライフ差が縮まらないことに、カイトがげんなりする。


「ターン、エンド♪」


「ぐぅ……。俺のターン、メインドロー」


 だが、カイトも負けてはいられない。


「フォースチャージして、追加ドロー! フォースを3つ消費して、アタックガーディアン【コマンダー・ディヴァイン】を召喚(サモン)!!」


【コマンダー・ディヴァイン】

SF【3】

GT【ノーマル/アタック】

Tr【ディヴァイン】

DG【2400】

LP【3000→600】


「コマンダーのポテンシャルアビリティ発動!!」


【コマンダー・ディヴァイン】

【ポテンシャルアビリティ】

【自】(サモンフェイズ開始時)

 ┗あなたの手札が7枚以上の時に発動できる。あなたは自分の山札の上からカードを3枚確認し、その中にSF【4】のアタックガーディアンがあれば、フォースを消費せずに召喚できる。確認したカードはジャンクゾーンに送る。



「デッキトップから、カードを3枚見させてもらうぜ」


 来い、来い! そう叫びそうな勢いでカードをめくっていく。

 3枚のカードのSFは【1】、【2】、【4】。

 SF【4】のカードが1枚あった。


「アタックガーディアン【ディヴァイン・ガーディ】をノーコストで召喚(サモン)!!」


【ディヴァイン・ガーディ】

SF【4】

GT【ノーマル/アタック】

Tr【ディヴァイン】

DG【2400】

LP【4000→1600】


「ガーディのポテンシャルアビリティを発動!」


【ディヴァイン・ガーディ】

【ポテンシャルアビリティ】

【自】(このカードを召喚時したアピアステップ時)

 ┗あなたは自分の山札からカードを1枚ドローする。



「効果により1枚カードをドロー! そしてサイコロを振る!!」


 サイコロの目は、【1】。


【ディヴァイン・ガーディ】

【1】【2】……あなたの手札をランダムに1枚選択。そのカードがガーディアンカードなら、そのカードのSF×200のダメージを相手のアタックガーディアンに与える。違った場合、攻撃は不発となる。

【3】【4】……相手の手札をランダムに1枚選択する。そのカードがガーディアンカードなら、そのカードをジャンクゾーンに送り、相手の山札からカードを5枚ジャンクゾーンに送る。違った場合、あなたの手札を1枚選び、1枚ジャンクゾーンに送る。

【5】【6】……あなたの手札枚数×200のダメージを相手のアタックガーディアンに与える。



「フォースを1枚消費して、バトルだ! ガーディのアタックアビリティ、発動!」


 カイトは自分の手札を裏返しにして、よくシャッフルする。

 この中から1枚選ぶ。それがガーディアンカードならば攻撃成功だ。


(といっても、俺の手札は全てガーディアンカードだがな)


 ニヤリと笑いながら、手札をシャッフルしていく。

 あとはSFの高いカードを引き当てるだけだ。

 カードを選択し、めくると、


【ヴァルキリー・ディヴァイン】


 と、書かれていた。

 SF【5】のカードである。


「よって、ミルフィーユに1000のダメージを与える!!」


【プレシャスアイドル ミルフィーユ】

DG【200→1200】

LP【2100→1100】


「ターンエンドだ!」


「それじゃあ私のターン、ドロー!」


 ナミのターン。一体どんな攻撃を仕掛けてくるのか。カイトは思わずゴクリと喉を鳴らす。


「手札を1枚フォースチャージして、追加ドロー」


 フフフと微笑むナミに、戦慄する。


「このカードは私に幸運を運び、勝利へと導く! 幸せいっぱい、元気百倍! 【ハッピーアイドル クレッシェンド】! フォースを4つ消費して、召喚(サモン)!!」


【ハッピーアイドル クレッシェンド】

SF【4】

GT【ノーマル/アタック】

Tr【アイドル】

DG【1200】

LP【3300→2100】



「フッフッフッ、舞台は整った。一気に決めるよ! クレッシェンドのトライブアビリティ、貴方のための晴れ舞台(ライブ・フォー・ユー)!!!」


【ハッピーアイドル クレッシェンド】

【トライブアビリティ】

【自】(セットフェイズ開始時)

 ┗あなたは自分の山札の一番上のカードを確認し相手に公開することで発動できる。そのカードがアタックガーディアンなら、このターン中、フォースを消費せずにそのカードを召喚する。アタックガーディアンでなかった場合、そのカードをジャンクゾーンに送る。この効果による召喚を行った場合、このカードはアピアステップ時にあなたの手札に加わる。エンドフェイズ時に、あなたは自分の手札を相手に全て公開し、手札の【ハッピーアイドル クレッシェンド】を1枚選んでフォースを消費せずに召喚する。



「デッキトップをかくにーん♪」


 デッキトップのカードをめくったナミは、ニコッと微笑む。


「星の輝きは栄光の証、夢に羽ばたけ、明日に煌めけ!! 【スターアイドル キララ】をノーコストで召喚(サモン)!!」


【スターアイドル キララ】

SF【5】

GT【ノーマル/アタック】

Tr【アイドル】

DG【1200】

LP【4000→2800】



「え、……ええっ?!」


 カイトは目を剥いた。

 いきなり切札級のSF【5】のカードが飛び出てきたのだ。驚くのも無理はない。


「キララのトライブアビリティ、発動♪ 貴方のための晴れ舞台(ライブ・フォー・ユー)!!」


【スターアイドル キララ】

【トライブアビリティ】

【起】(COST:自分の手札にある全てのアシストガーディアンのカードを相手に公開する)

 ┗あなたのターンに一度だけ、コストを支払うことで発動できる。このターンはフォースを消費せず、ダイスステップを無視してバトルフェイズを開始する。相手のアタックガーディアンにX000ダメージを与える。(Xはあなたがこの効果で公開したカードのSFの合計値)



「私の手札は2枚。どちらもアシストガーディアンだから公開するよ。SFの合計値は3」


「ということは……」


「合計ダメージ、3000♪」


「あは…はは……」



【ディヴァイン・ガーディ】

DG【2400→5400】

LP【1600→0】



「わーい、勝ったぁ♪」


「負けた……」


(そんな…カードバトル部の……会計の………この俺が)


 そうショックを受けながら、その場でうなだれるカイト。


「まさに間食前だね!」


 ナミが上機嫌でスキップしているのを横目で見ながら、再度ガックリと肩を落とす。


「それを言うなら朝飯前だ、アホ」


 イクサのツッコミが、ひどく懐かしい。

 そう思えてしまうくらい、ナミとのバトルにカイトは疲弊していた。




◇◇◇◇◇



「そうか。守護龍のカードを奪えなかったか」


「はい。申し訳ありません、ボス」


 ゴウキは、ある男に報告を済ませていた。


「しかし、ボス。奴らの力は未知数。もう少し様子見でも……」


「ハッ。俺があんな初心者に負けるはずがないだろ?」


「ですが……」


「くどいぞ。お前だって分かるだろ? 俺の【アンデッドトライブ】には、誰も勝てない……ってさ」


「それは……」


「なら、いいじゃねえか」


 男は身を翻した。


「この鹿羽生徒会長様が、直々に相手してやるよ……聖野イクサ……クククッ」



 フジミの笑い声が、部屋に木霊していた。

【号外! フィニッシュカード特集!!】


ナミ「アイ・アム・ウィンナー!」


イクサ「それを言うなら、ウィナーだろうが」


カイト「負けた……」


イクサ「泣くなよ、男だろうが」


カイト「泣きたくもなるさ!」


イクサ「はいはい。んで、今日のフィニッシュカードは【スターアイドル キララ】だ」


ナミ「私の切り札にしてまさにアイドルカード! 手札のアシストガーディアンをセットすることで相手に大ダメージを与えるんだよ!」


イクサ「へー。じゃあ、そろそろカイトの扱いが面倒になってきたので、おしまーい」


ナミ「私の扱い雑っ!!」


イクサ「うっせーな。二人を相手に話すのは疲れるんだよ。察しろ」


カイト「じがいもおだの゛じみ゛に゛〜〜!!」


イクサ「いい加減泣き止め!!」


次回もお楽しみに☆

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