第一話 転生しても、お客様は神様です。
あらすじ
この物語の主人公は、俺、逆恨 逆太郎。
現代社会で培った最強の武器、それは「論理と正論」を駆使する、完璧なクレーマー能力だ。
とある理不尽なトラブルで命を落とし、目が覚めると、そこは異世界だった。
最初は驚いた。ファンタジー世界なんて、ゴブリンやスライムを剣で倒して、勇者になるような、そんな甘いものだと思っていた。
だが、現実は違った。村は横暴な貴族の搾取に苦しみ、冒険者ギルドの職員は態度が悪く、商品の品質は最悪ときた。
理不尽だ。不条理だ。こんな世界、絶対に認められない。
俺の血管がブチ切れた。
「おい、責任者、ツラ貸せ!」
これは、最強のクレーマーが、異世界を正論でねじ伏せていく、笑いと正論の爽快な物語である。
俺の名前は、逆恨 逆太郎。職業、クレーム対応センター勤務。そして、趣味はクレーマーだ。
対応したクレーマーに逆恨みで刺されて死んだ。
「許せない。こんなの許せない」
あまりの理不尽さに、俺の血管がブチ切れた。
気がつくと純白の大きな翼をつけた神の使いを名乗る天使が目の前にいた。
「あなたは死にました。でも大丈夫。あなたには異世界に転生してもらい、世界を救って欲しいのです。」
と天使にいわれた。
俺は許せなかった。だから言ってやった。
「でも大丈夫?大丈夫な訳がないだろ!死んでんだよ!何異世界転生がこっちからしたら嬉しいことだと思い込んでるんだよ。今すぐ元の世界で生き返らせろよ!!」
天使は慌てふためき、まともな説明もできないまま、俺は強制的に異世界へと転生させられた。
「な、何をいってるのですか。とにかく転生してもらいます!」
目が覚めると、見慣れない森の中。目の前には、ファンタジー小説に出てくるような、ゴブリンという魔物がいた。
後書き
ここまで読んでくれて、ありがとう。
はっきり言っておく。
この物語は「努力で夢を叶える話」じゃない。
理不尽に対して、黙って従うやつが損をする世界で、
「おかしいだろ」と言い続ける男の話だ。
逆恨 逆太郎の武器は剣でも魔法でもない。
論理と正論、そして一切引かないクレームだ。
普通の人間は途中で折れる。空気を読む。諦める。
だがこいつは違う。相手が貴族だろうが、ギルドだろうが、魔物だろうが関係ない。
クレームで、世界の構造ごとひっくり返す。
この先、逆太郎はクレームだけで生き残り、のし上がり、
最終的には“世界そのものの運営元”にまで文句を言いに行く。
そう、神だ。
そして最後には――
「こんな世界、仕様がクソすぎる」
そう言い放って、条件を引き出し、すべてをひっくり返す。
救済じゃない。交渉だ。
奇跡じゃない。詰めだ。
これは、“持たざる者”が、
言葉だけで世界を奪い返す物語。
次回、ゴブリン編。。
――持たざる者




