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第五章

第五章です。

今回司は二組にやって参りました。

二組でうまくやっていけるのか??


誤字、脱字あったらすみません。

同作品をpixivに載せています。

そちらでは数人イラストも載せていますので気になった方は是非。

相変わらず源と和也と学園の方に向かっていると入り口のところに山城先生が立っていた。

「やぁ、司クンと愉快な仲間たち。おはよう。」

「愉快な仲間たちって…。おはようございます。」

先生は眠そうにあくびをしていた。

「先生、寝不足ですか?」

「まぁ、ちょっとね。それよりも、司クン、今日はどうするの?」

「今日は二組に行く予定です。」

「なるほど、頑張ってね。」

本当にこの先生はテキトーなところがある。先生は「じゃあね。」と言って学園内に入っていった。

「ねぇ、司。本当に二組行くの?僕ちょっと心配だよ。」

源は俺の顔を見ると心配そうにしていた。

「まぁ、行くだけ行ってみるよ。ちょっと怖いけどね。」

学園内に入り一組の前まで行くと源と和也と別れる。二人は「何かあったらすぐ行くから」と言ってくれた。隣のクラス、二組に入ろうとすると女の子がこっちに向かって走ってくる。

「やばい、やばいよぉ〜!」

といい二組に入っていった。開けっぱなしのドアから教室の中を覗いてみると園山さんと田村くんがいた。

「あら、学級委員長様のお出ましよ。あと一分で遅刻ですわよ。」

「仕方ないじゃんさ!朝から先生に呼び止められると思ったら色々話されてさ!こっちは急いでんのにさ!!」

学級委員長のその女の子はブロンドの色の短い髪を手櫛で治すとふぅと一息ついた。教卓の前に立つとこちらを指さしてきた。

「ほら、そこ!入り口で止まってないで入ってくるなら入ってくる!!入らないなら入らなくても私はいい!」

俺のことだった。「お邪魔します…」と教室に入るとなんか暑かった。気のせいか。

「君はこのクラスを暑いと思っているみたいだね。仕方ないよ、このクラスは火のエネルギーのクラスだからね。」

田村くんは俺が考えていることがわかるみたいだ。変なことは考えないようにしよう。

「相田司、君の席はないから代わりに佐野の席使って。」

学級委員長さんはクラスの端にある席を指差した。その席は少し埃がかかっていた。

「こっち持ってきなよ。」

田村くんに呼ばれてその席を隣まで持って行く。佐野くんって確か寮で隣の部屋だったはずだけど、俺が使っていいのかな?

「それよりも陽向は?あいつが遅刻なんて珍しいじゃん。」

「彼が遅刻する理由、大体想像がついてしまうね。」

「まぁ、またあの子ばかり!ずるいですわ!!」

園山さんは机をバンっと叩くとちょっと怒っている。あの子って…、そういや陽向くんは唯亜さんのストーカーって話を美和さんがしていたんだった。

「まぁ、唯亜が関わってるなら仕方ないか。よーし、出席とるよ。相田司。」

「は、はい…。」

最初はやはり俺だった。まぁ、そうなるか…。

梶原美紅カジハラミク。はーい。」

学級委員長さんは梶原さんと言うらしい。自分で呼んで自分で返事をしていた。

「佐野幸村…は今日も休みか。」

佐野くんは休みらしい。「も」と言うことはよく休んでるのかな?

「園山恋。」

「わたくし元気ですわよ。」

「はいはい、元気デイイデスネー。」

「まぁ、失礼ね!」

園山さんもしっかり返事をすると、梶原さんがちょっとだるそうにしていた。

「田村朱音。」

「はい、君の今日の運勢あんまりよくないから気をつけてね。」

「はいはい、情報ありがとねー。」

梶原さんはめんどくさそうに田村くんの返事を返していた。

「陽向華弥…。」

陽向くんはまだきていない。

「俺も元気だよ。」

その声は俺の耳元で聞こえてきた。驚いて立ち上がってしまった。そう、真後ろに陽向くんがいたのだ。先ほどまでいなかったはずなのに。

「やぁ、みんなおはよう。」

彼の真っ赤な目は相変わらず笑ってないように見える。

「華弥様、おはようございます!今日も素敵ですわ!」

「陽向、遅刻だからね。」

陽向くんは教室の窓際にあった席に座り足を組んでいた。そしてその目はしっかりと俺を見ていた。怖い、やはり彼からは他の人にはないオーラが出ている。そして陽向くんは梶原さんの方向に目をやった。

「梶原さん、どうぞ続けて。」

「あ、うん。じゃあ、今日の授業の時間だけど先生にお願いされてて転校生にこの学園のことを教えて欲しいんだってば。」

「まぁ、初見では難しいことばかりだからね。」

俺のためなのか。なんか申し訳ないな…。

「やぁ、みんな元気かい?」

開いていたドアから顔を覗かせてきたのは山城先生だった。

「私たちが説明するのもアレだし先生が説明してくれるんだってさ。」

梶原さんは空いていた席に座ると、先生が教室に入ってきて教卓の前に立った。黒板に絵を描きながら話し始めた。

「じゃあ、早速始めるよ。司クン、なんとなく聞いていると思うけどこの世界、この学園は魔物狩りを中心にしているんだ。魔物って言われてどんな想像がつくのかはちょっとわからないけど、ここにいるのはエネルギーの塊が具現化したものなんだ。見た目はちょっと嫌かもしれないけど動物に扮したものもいればヘドロのようなものもいる。この世界にいるのは僕ら人間側と、魔物側、そして魔女という存在。他にもいるのかもしれないけど調べた限りはこのくらいかな。結界についてはなんか聞いている?」

先生は話は安定しているがどうやら絵に苦戦しているみたいで何回か消しては描いてを繰り返していた。

「なんとなく加藤くんから聞いています。詳しいことはわからないけど。」

加藤くんの名前を出した瞬間、ガタンという音が聞こえてきた。陽向くんが勢いよく立ち上がって椅子が倒れていた。

「先生、俺はこの話は嫌なほど聞いているので離席します。」

壁に立てかけていた陽向くんの目と同じ真っ赤な色の日本刀を持つと教室から去っていった陽向くん。ちょっと去るときに俺と目があって睨まれたような気がした。

「まぁ、仕方ないね。なら話の続きをするよ。結界は二種類あって一つは“魔女の内結界“と言ってこの学園のすぐ外にある結界だよ。これは魔物が学園内に入らないためにあるものだと思われている。もう一つは“魔女の外結界“というもので僕は見たことないんだけどとある生徒から聞いた話外の森の端だと思われるところにある結界だよ。この結界についてはよくわかっていないんだ。調べようとしてもだいぶ奥にあるみたいで行こうにも行けないんだ。まぁ、司クン行けたら行って見てくれ。」

この先生はやっぱテキトーだ。話を聞いているうち普通に無理難題を言ってくる。先生は「よし、できた。」というとこっちを向いた。黒板に書いてあったのは…これはなんだ?なんか三角形が書いてあるけどあとよくわからない。

「はぁ、先生下手くそ!ちょっと借りますよ!?」

と言って梶原さんは先生からチョークを奪うと先生の描いた絵を黒板消しで消し始めた。そして何かを書き始めるとすぐに「できた!」と言ってきた。それは何かの関係図かな?

「さすが美紅クン!うまいね!じゃあ、説明するよ。これはエネルギーの関係図だよ。水は火に強く、緑は水に強く、火は緑に強い。こういう三角形ができるんだ。でもたまにエネルギー量が多いと逆になることがあるんだ。今使えるのは一部生徒だけどね。他にあるのは光と闇は最初からエネルギーの量で優先度が決まるんだ。」

隣にいた田村くんが何故かこっちをガン見している。ちょっと気まずい。

「君はエネルギーが今の所感じられないようだけどこのまま魔物狩りに行かせたらエネルギー関係のことはどうなるのかな?」

あまりにとんでもないことを言い始めたのでちょっと鳥肌が立ってしまった。「冗談だよ。」と言うとまた黒板の方を見ていた。

「確かにそこは気になるところではあるね。まぁ、今は置いとくよ。それでエネルギーも無限に使えるわけではないんだ。それぞれ持っている量によったり、使い方だったりで変わるんだ。司クンも戦闘する時には気をつけてね。」

結局俺はエネルギーというものは持ってないのかな?なんかそう思うとちょっと悲しくもなってきた。

「そう、落ち込むことないよ。君は元々の存在がイレギュラーなんだから。」

田村くんは立ち上がって俺の肩にポンッと手を置くと、慰めているのか貶しているのかわからないことを言っている。

「あとは戦闘方式だけど、編成を決めるロボがいてそのロボが四人から八人の編成を決めてくれるんだ。これはごめんけどほとんど強制だね。あとは自由編成だね。これは自分たちで編成を決めれるんだ。もちろん断ってもいいし、行ってくれたら報酬はあるよ。だから積極的に行ってね。行けるところは北、南、西、東で分かれているんだ。噂によると北には池、西には大きな館、東には礼拝堂があるみたい。南には特にわかりやすいものがないのだけど広場らしきものがあるみたい。噂だけどどこかに洞窟や謎のテントもあるみたい。」

学園を囲む森には案外いろいろなところがあるみたいだ。先生は話終わると「ふぅ」と言って俺の前にくると俺の手を掴んできた。

「君には実は期待しているんだ。これまでにないことだからね。それと君からは感じられない何かを感じるんだ。だからみんなのことよろしくね。」

「俺は…正直魔物と戦う自信がまだありません。結局まだ魔物というものにも会ったことないし…。」

「んーあんまりお勧めできないけど見に行っていみる?」

「え?」




「ということで俺たちが呼ばれたのか。」

今は森に入れるという魔女の内結界の目の前にいる。そして俺と一緒にいるのは源、和也、美和さんだった。先生は先程の授業が終ると他の生徒に俺と一緒に討伐に行けるか聞いてみたらしいけど大体は断られたらしい。了承してくれたのは源、和也、美和さんともう一人くるみたいだ。今はそのもう一人の子を待っているところだ。

「ごめんね、待たせたね。」

そうは言いながらゆっくり歩いてこちらへ向かってくるのは加藤くんだった。

「遅いよ、風雅。というか了承してくれたんだね。」

「他に誰も来ないと思ってたからね。それよりも…君が来ていることが驚きだよ。」

加藤くんが見ていたのは美和さんだった。美和さんは壁に寄りかかっている。加藤くんが見ていることに気づくとそっぽむいていた。

「まぁ、いいか。で、行くのは北の方なんだね。ここは水エネルギーの魔物が多いから楽でいいよ。」

そうか緑エネルギーを持っている加藤くんは優先度が高いのか。

「山城先生が一番魔物が弱いのは北側って言ってたからね。でも、少し不安なんだよね。」

源は結界に触れると少し悩んでいるようだった。

「昨日、松本が言っていたことか。」

「喜貴が言ってたこと、彼女が嘘をつくようには思えないし、本当にボスがいるとしたならかなり危険なんじゃないかな。」

「とりあえず今回は学園の近くを探索してるだけでいいそうだ。あんまり奥の方に行かなければ大丈夫だろう。」

和也は結界の前にある機械のようなものを触っていた。少し後ろで見守っていると「よし。」と言った。すると、結界が開き人が通れるくらいの穴ができた。

「みんな用意はできてる?」

加藤くんがみんなに聞くと他のみんなは頷いていた。俺は頷くのが少し怖かった。そんな俺に源が肩を組んできた。

「司、大丈夫だよ、司は僕と和也と後方にいればいいから。今は無理に戦わなくていいんだよ。」

「う、うん…。」

ちょっと不安だったのが少し落ち着いたような気がした。

「じゃあ、行くよ。」

加藤くんが先頭で穴から外へ出ていった。次に美和さん、和也と続き俺も外へ勇気を持って踏み出した。


怖くて目を瞑ったまま出てきてしまったけどそこは森だった。木が生い茂っていて少し不気味であった。

「まだお昼前だって言うのにかなり暗いんだね…。」

「この森は少し不気味なところもあるからな。司、ここからは戦場だ。あんまり気を抜かない方がいいぞ。」

そうだった。もういつ魔物が出てもおかしくないのかな。俺は魔物がどんなものなのか少し興味はあるがやはり怖いという気持ちが勝っていた。

「とりあえず結界に沿って行こうか。なんかあれば結界がどうにかしてくれるかもしれないし。」

先頭には加藤くんがいて他のみんなでついて行っている感じだ。あれ?

「ねぇ、美和さんは?」

「あぁ、美和ならさっき道から離れて行ったぞ。池の方に向かっていった。」

「そ、それ大丈夫なの!?」

「美和なら大丈夫だと思うよ。美和は本当に強いからね。ところで司?本当に大丈夫そう?」

美和さんが大丈夫ならまぁいいのか…。それよりも、俺は知らないうちに源の腕を掴んでいた。

「ご、ごめん!やっぱちょっと怖いや…。」

源から離れるとやはり不安しかなかった。俺は無事に帰ることができるのだろうか。

「司くん。とりあえず今は落ち着くこと。って言っても無理だよね。俺も初めて出撃した時なんか何にもできなかったからね。」

「風雅はよくやってるよ。大変な長までしていてクラスのみんなから慕われているみたいだし。」

少しずつ話しながら進んでいく。加藤くんが急に止まり出した。

「…俺は彼の代わりになっているかな。」

「大丈夫だよ、それは彼が一番よくわかっていると思うから。」

彼とは一体誰のことなのだろう。源は加藤くんの横まで行くと肩に手をポンッと置いた。そんな二人を見ていたらガサガサと横の腰くらいまでの木が揺れていた。そしてそこから出てきたの赤い目のうさぎだった。

「うさぎだ、可愛い。」

「司!危ない!!」

「え?」

撫でようと手を近づけた時源の叫び声が聞こえてきた。源はライフル銃を構えていた。うさぎから目を離してしまっていた。視線をうさぎの方に戻すとそのうさぎは少しずつ大きくなっていた。少しびっくりして腰が抜けてしまった。そういうと先生が動物に扮しているとも言っていた。まさかこのうさぎがそうなのか。みるみる大きくなっていくうさぎに源が一発打ち込んでいた。するとその魔物は呻きながら横になっていた。結局そのうさぎは俺の背丈くらいまで大きくなっていた。

「司!大丈夫か!?」

「うん、なんとか大丈夫…。これが魔物?」

和也が手を貸してくれてなんとか立ち上がることができた。そしてそのうさぎから少し離れる。

「うん、これが魔物だよ。今回はうさぎに化けるなんて…。本当にやめてほしいよ。」

そのうさぎに化けたものはだんだんと形を変え、ヘドロのようなものに変えていった。

「司くん、魔物の見分けかたも目の色だよ。この世界での目の色はエネルギーに関係しているらしい。」

後ろを見ると加藤くんが真っ黒な人の形をした何か、魔物だろうか?それを木に槍で刺していた。そのものからは血とかは出ていなくただ呻いていた。加藤くんはさらに奥まで突き刺すとそれはもっと呻いていた。そしてそれは黒いヘドロになって消滅した。

「とは言ってもさっきの黒いのは目もないんだけどね。ああ言うのはイメージだよ。黒い人型や動物は大体闇エネルギーを持っているよ。」

木に刺さった槍を抜くと地面の草むらを何か探し始めた。少しすると「あった。」と言い手に持っていたのは黒いコインだった。よく見ると人の横顔が書いてあった。

「これは魔物を倒すと落ちてくるコインなんだ。エネルギーごとに色が違ってこのコインの数や質によって報酬が変わるんだよ。質は俺たちではわからないからロボットにお願いするんだけどね。」

そう言うと加藤くんは俺にそのコインを渡してきた。コインは手のひらくらいの大きさはあるものの思っていた以上に軽かった。

「これは司くんにあげるよ。」

「でも、いいの?倒したのは加藤くんでしょ?」

「別にいいよ、また倒せばいいだけのはなしだから。そろそろ戻ろう。」

うさぎの魔物の方のコインも取ると俺たちは学園へ戻った。

魔物は思っていた魔物とはちょっと違っていた。だが油断してはならないのかもしれない。俺も戦えるようになるのかな。



先ほど出た入り口のところに戻ると美和さんが待っていた。先ほどと変わりはないと思っていたが右の膝が擦りむけている。

「美和!なんで一人で池の方に向かったの?美和は強いとはいえ一人で行くのは危ないよ。」

「うるさいな、源。うちの勝手でしょ。」

美和さんはそう言い残すと結界の穴の空いたところから中へ入ろうとする。すると、加藤くんが美和さんの手をガシッと掴んでいた。

「なに?」

「君、何か隠してるね。」

「別になにも隠してない。なんかあったとしてもあんたらには関係ない。」

美和さんは加藤くんの手を振り解くと学園に帰って行った。

「ごめんね、風雅。でも、どうかしたの?」

「いや、なんでもない。俺の気のせいかもしれないから…。」

加藤くんはそう言い残すと結界の穴に入っていった。

「俺たちも戻ろう。」

源と和也も結界の穴に入っていく。俺もついて入ろうとした瞬間。

「司くん。」

誰かに呼び止められた。ハッとして後ろを振り返り剣を構えた。だがそこには誰もいなかった。俺はちょっと怖くなり、結界の穴の中へと入っていった。


「司くんってば、可愛らしいね。やはり“彼の子“だ。早く僕に会いに来てね。いつでも待っているから。」



どうでしたでしょうか。

司の初めての魔物狩りでした。

これから彼の成長が楽しみですね。

クラスも早く決まってくれるといいのですが…。

読んでいただきありがとうございました。

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