第四章
第四章です。
司を呼んだのは誰なのか。その後の展開とは!?
また今回も新キャラが何人か出てきますのでお楽しみに。
誤字、脱字あったらすみません。
「ほんとにきてくれたんだ。君、臆病そうだから来ないかと思った。」
屋上に来たのは源、和也が予想していた通り美和さんだった。相変わらず目のやりどころがない。
「君は魔女のスパイでしょ?転校生来るとかありえないから。」
「違うよ。俺はスパイじゃないしその魔女って方にも会ったことないから。」
美和さんが一歩一歩近づいてくる。月の光で顔が見える距離までくるととても真面目な顔をしていた。剣を鞘から抜くと構えていた。
「剣を取って。一戦しようよ。」
俺は剣の構え方とかよくわからなかったので体の前で両手で構えていた。美和さんは腰を低くして顔の横で構えていた。美和さんの持っている剣は光っていた。これは月の光で光っているのか?
「ちゃんと構えとけよー。」
美和さんは思ったよりも足が早かった。こちらに走ってくると怖くて目を閉じてしまう。また目を開けると何故か世界がゆっくりになっていた。どういうことなのだろうか。剣を頭の上から振り下ろそうとしている美和さん。とりあえず今は美和さんの攻撃を避けなきゃ。急いで避けると元の速さに戻っていた。美和さんはちょっと驚いていた。
「…今の何?魔女の力?やっぱスパイか。」
「だから違うってば…!!」
屋上の端の方まで逃げてきた。屋上にはフェンスとかはなく下手すると落ちてしまいそうだ。そんなことを考えて下を向いていたら美和さんはまた目の前まで来ていた。剣を頭に向かって振り下ろされると勝手に手が動いた。気のせいなのかもしれない。すると美和さんの剣を受け止めていた。受け止めたのはいいものの案外力が強くて押されている。このまま押されると屋上から落ちそうだ。これ以上後ろにいくと落ちそうなのでしゃがんで受け止めていた。少しの間雲で隠れていた月がまた出てくると俺が持っている剣も月の光で光って見えた。
「ねぇ君、なんでその剣を選んだの?」
「俺は…あんまり力とかなくいから軽くて持ちやすいこの剣にしたんです…!!」
美和さんの剣に押されながらなんとか応えると彼女はふーんと言った。そして剣を納めてくれた。
「ほら、貸して。」と俺の持っている剣に手を伸ばしてくる。貸したらどうなるか不安だったので貸さずにいたら無理やり取られてしまう。すると美和さんはその剣を振りはじめた。その姿は戦っているというよりもまるで踊っているようだった。くるくると回りながら剣を振っていた。そして俺の目の前までくるとその剣を突きつけてきた。美和さんの剣捌きに見惚れていたのでびっくりした。
「君に問う。ほんとにスパイじゃないの?」
何度か頷く。すると美和さんは剣を下ろすとはぁと大きくため息をついた。屋上の端のところに大きく足を広げながら座っていた。
「君がスパイって話一旦保留だわ。」
急に諦められて俺もよくわからなかった。
「さっき夢子に言われたんだ。
「彼は本当に転校生だと思うよ。美和が疑ってしまうのは仕方ないと思う。他の生徒も疑っている人は居ると思う。だけど彼はそんなんじゃない。なんかそんな気がするんだよ。」
確証はないけど夢子が言うこと意外と当たるんだよ。だから一回保留。ちょっとでも怪しい動きしたら斬るから。」
というと俺に剣を戻してきた。
屋上は春の夜風が当たっていて少し肌寒かった。美和さん、足寒くないのかな…?
「で、君名前なんて言ったっけ?」
「相田司です…はい。」
「じゃあ、司だ。うちは光山美和。気軽になんでも好きに呼んでよ。」
「あの、じゃあ美和さん、足下ろして貰えませんか?」
今にもスカートの中が見えそうだったので頼んでみた。「あぁ、ごめん。」と言って足を下ろしてくれた。美和さんはこっちを振り返るとじっと俺を見ていた。こう見ると美和さんはちょっと釣り上がったオレンジ色の目が特徴的だった。
「もう一回聞くけどさ、なんでその剣にしたの?」
「え、えっと、軽くて持ちやすかったから…?」
「ほんとにそんな理由で選んだの!?司は単純なの?」
「あ、あと、なんか惹かれたんだ。他の武器にはない感情が込み上げてきた。なんとなくだけど。」
「へぇ、その剣にねぇ…。」
先ほどの表情とは違いちょっとニヤニヤしていた美和さん。何を考えているのだろう?ちょっと機嫌が良くなったのか話してくれた。
「その剣はうちの誇りだよ。まぁ、色々とあって手放しちゃったけど。うちはやれることをやっただけだし悪いのはあの子だから。」
先生が言っていたこの剣を前に使っていた人って美和さんだったのか。
「あの子って?」
「司は今は知らなくていいよ。ところで司。君はこの学園どう思う?」
美和さんの唐突な質問に何を応えようか悩んでしまった。正直この学園は謎が多すぎる。屋上からは中庭と森が見える。あそこに魔物がいるのかな?
「この学園は不思議なことばかりです。魔物狩り、武器を持った生徒、魔女の結界…。まだ他にもあるだろうけどとりあえずこのくらいです。他の場所から来た俺がここにいていいのかわかりません。俺はここにいたら何かが変わるんじゃないかと信じてここに残ろうと思っています。」
「へぇ、いいんじゃない?ところでなんでこの学園にきたの?」
ちょっと疑った感じでこちらを睨みつける美和さん。というか質問攻めにあってる…。
「俺の元に手紙がきたんです。内容はちょっとあんまり覚えてないんですけど…。」
「手紙?内容覚えてない?その手紙どこにやったの?」
「え、えっと、どこやったか覚えてなくて…。」
「はぁ!?司は記憶悪いの!?まず手紙だけでこんなところに転校してくるなんて意味わかんない。」
「なんか、ごめんなさい…。」
「とりあえずその手紙探しといてよ。」
「はい…。」
美和さんがよいしょと立とうとする。その時、足を踏み外して屋上から落ちそうになる。
「やばっ…!!」
「危ない!!」
美和さんの手を掴もうとする。だが間に合わない…!!一瞬だった。くらっとした。まるで世界が俺を否定しているようなそんな感じだった。
ハッと自分に変えるとなんと美和さんの手を掴んでいた。すると先ほどのようにまた勝手に手が動いたかのように美和さんを引き寄せた。引き寄せたのはよかったのだが勢いが良すぎて抱き寄せてしまった。
「はぁ、びっくりした…。三階から落ちるのとかまじごめんだわ。」
体が触れ合っていてドキドキする。これはどうしたらいいのか。体が動かない。
「司、意外に大胆なんだ。へぇ〜。」
美和さんも俺を揶揄っているのか離れてくれない。目を合わせられるけど俺はそれに耐えられずに目を逸らしてしまう。その時、屋上の扉が開いた。急いで美和さんから離れる。だがなんと扉が開いただけで、誰もいなかった。
「誰も、いない…??」
「待って、今誰かいた、絶対いた。」
美和さんがここに来た時のように真面目な顔になっている。床に置いてある剣を取ると、「ほら、行くよ。」と俺の剣をこっちに投げてきた。
「美和さん…、待って!!」
俺は美和さんを追って階段を降りる。すると降りたところに何か落ちていた。
「これって…!!」
それは真っ白な羽だった。まさか源が言っていた天使なのか?
美和さんは階段のところを曲がろうとしていたが急に止まりしーっと俺に合図してきた。顔を曲がり角から出して見ると廊下の先に真っ白い姿の人が立っていた。反対側を見ていて顔までは見えないけど女の子で間違いはないと思う。すると、美和さんが剣を構えて廊下に出ていった。
「あんた天使だろ?一体あんた何者なの?」
するとゆっくりこっちを振りむく。顔が見えそうになった時大量の羽が美和さんに向かって飛んでくる。美和さんは剣で羽を次々斬っていっているがあまりに大量すぎて角に隠れてやり過ごしていた。その攻撃が終わるとまた廊下に戻るが天使はもういなかった。
「くっそ!逃げられた!!」
悔しそうに壁を蹴ると階段を降りていく美和さん。とりあえずついていこう。
「さっきのが天使?あれが魔物なの?」
「わからない。いつも倒してる魔物とは違うから。」
一階まで降りると美和さんは足を止めた。
「司、うちは闇というものを信じない。というか受け止めたくない。この世界は闇でできている。そう思うんだ。」
美和さんの横にくると彼女は少し悲しそうな顔をしていた。
「うちがやらなきゃ、誰が魔女を倒すの??ずっとそう自分に言いつけていたんだけど。いつになったらこの世界から出れるんだろう…。」
美和さんは泣いていた。女の子を慰めるってどうすればいいのだろうか。とりあえず持っていたハンカチを渡そうとする。
「これ…。今日のは使ってないから。」
「は!?泣いてないし!泣いてなんか…。」
どう見ても泣いているのに強がっている。そうとはいうがハンカチを取り上げられると涙を拭いている。きつい性格かと思っていてが意外とそうでもないらしい。
「美和さん。」
「何?」
「俺はまだここにきてから一日も経ってない。美和さんやみんながここにきてからどのくらい経ったのかもわからない。だから一緒に苦しむことはできないかもしれない。だけど俺でよかったら話は聞くから。楽しい話でも、辛い話でも聞くから。他のみんなとは長く一緒にいるみたいだし話しずらいこともあると思う。だからこその俺の役目なんだと思う。だから、その…笑っていてほしい。」
俺は昔から他人の笑っている顔をあまり見たことがない。俺自身もそうだった。両親が亡くなってしまってあまり笑わなくなってしまったのかもしれない。だからこそ近くにいる人には笑っていてほしい。
「司…。手離して。」
俺は知らない間に美和さんの手を握っていた。慌てて離すと美和さんはちょっと笑っていた。
「司ってば慌てすぎ。それに何それ。わかってるよ。」
ハンカチを俺の胸に押し付けると笑顔で笑いかけてきた。その顔は誰の笑顔よりも明るくて心を奪われそうになる。
「ほら帰るよ。今日はしっかり休んで。」
その後美和さんと寮に帰ると入り口で源と和也が待っていてくれた。
「やっぱ美和だったのか。大丈夫だったか、司。」
「日和は失礼だな〜。まぁ、いつものことだけど。」
色々と大丈夫じゃなかったんだけどなぁ…。源は目と同じ色の水色のパーカーを着ているのだが気になるのは…。
「あのさ、二人が無事に帰って来てくれのは良かったんだけど、和也そのTシャツは何?」
和也が着ているのは文字でネコと強調して書いてあるのに絵はどこからどう見ても柴犬だった。更にその下に「※これはうさぎです」と書いてあった。謎すぎる。
「あぁ、これか?これはこの前購買で安売りしてたんだ。ワンコインだぞ、ワンコイン。まだ残ってたぞ。」
源と俺は首を横に振った。美和さんはかなり引いていた。
「そんなことより、さっき天使にあった。」
源と和也は驚くことはなかった。どちらかというとやっぱりなという感じだった。
「結局は逃げられたし、残ってたのはこれだけ。」
美和さんは天使が残していた羽を持って帰ってきていた。その時、羽が光り出して女子寮の方向へ飛んでいった。
「…持ち主のもとへ帰ったのかな?にしても、謎すぎる。天使は本当に魔物側なのかな?それなら結界内へは入ってこれないだろうし。」
「確かにな、天使といい他の魔物、今日松本が言っていた魔物のボスらしきやつといい、本当にこの世界はわからんことばかりだ。」
「ねぇ、司。」
源が俺に話しかけてくると手を握ってきた。
「司がいいなら一組に入らない?今日一日司がいてくれて楽しかったよ。俺と和也は全然違う系統の武器だから…そうだ美和が武器の使い方教えてあげなよ!」
「はぁ?なんでうちが教えなきゃいけないの?」
美和さんはものすごく嫌そうにしていた。まぁ、初心者に教えるのは大変だからなぁ。
「まぁ、別に…いいけど。」
あれ、さっき嫌そうにしてたのはなんだったのだろう。
「俺も、源や和也と今日話したり一緒に運動したり楽しかった。美和さんもそう言ってくれてありがとう。でも、他のクラスも回ってみるよ。そう言われてるし。」
「まぁ、あの華弥に言われてるんだしなぁ。」
「あのさ…。明日は二組行こうと思ってるんだけどさ、俺多分陽向くんに嫌われてるみたいなんだけど何かしたのかな?」
源、和也はちょっと悩んでそうな顔をしていた。だが、隣にいる美和さんはちょっとめんどくさそうにため息をついた。
「陽向は元々生徒会長だったんだ。だからなのか自分が一番偉いと思ってる。それにあいつは谷下のストーカーだろ?だからうちからするとかなりめんどい存在。まぁ、あんまり近づかない方がいいよ。」
陽向くんは唯亜さんの彼氏じゃなかったのか。まぁ、なんとなくそんな気はしていたのかもしれない。
「じゃあ、うちはもう帰るからね。」
というと手を振りながら女子寮へと帰っていった。
「俺らもそろそろ帰るか。」
源と和也と男子寮へ入ると二人の部屋は二階らしく階段のところで別れた。俺の部屋は一番奥なので他の生徒に迷惑かけないように静かに歩いていく。窓からは相変わらず月が見えた。今日は疲れたからよく寝れそうだ。部屋に入ると持ってきていたカバンから部屋着に着替えてベットに横になった。少し肌寒かった。なのでベットから立ち上がりカバンから上着を出そうとしていた。学園の方で色々と揃えれると聞いたからあまり荷物は持ってこなかったんだけど、荷物の中に本が一冊入っていた。少し古びた厚めの本だった。その本を開くとなんと全部のページが真っ白であった。こんな本持ってきていたかな?まぁ、いいか。おばさんかおじさんが勝手に入れたのかもしれない。俺は上着を着てベットへ戻ると眠りについた。
ここはどこだろうか。森の中に拓いた場所がありそこに大きな木が一本立っている。空には満月が出ており星もよく見えた。木の下に誰か立っていた。黒いドレスを着た女性だろうか。ベールを付けていて顔は見えない。その人はこちらに気がつくとこちらを見ているようだった。だいぶ距離はあるがその人は俺にこう聞いてきた。
「何故、ここに来たの?」
大人の女性の声だった。こことはこの場所のことだろうか?何故と言われても気がついたらいたわけだし。
「ここからは出られない。出さないから。」
その人が近づいてくる。俺は少し怖くて逃げようとするが足が動かない。ふと足元を見るとそこには何かべとべとしたような黒いものが足に絡まっていた。そのせいで足が動かない。そうこうしているうちにその黒いドレスの人が目の前まで来ていた。それでも顔は見えない。
「貴方たちはあの子をどうする気なの?」
誰のことを言っているのだろうか。するとその人は顔を近づけてきた。そしてベールをとる。その顔は…真っ黒であった。
「はぁ…はぁ…。」
気がつくとベットの上にいた。そうだ先ほどのは夢だったのか。カーテンの間から光が差し込んできていた。少し肌寒いはずなのに俺は汗をかいていた。先ほどの夢を思い出すだけで鳥肌が立つ。初日からとんでもない夢を見たもんだ。ベットの上にあった時計を見ると七時を超えていた。そろそろ起きなきゃなと思いベットから立つと背中を伸ばす。その時、ドアを叩く音が聞こえてきた。ドアを開けるとそこにいたのは黒くて長い髪を一つにまとめた子が立っていた。手には黒い石のブレスレットを持っていた。
「君から悪い気がする。これあげるよ。」
と俺の手を掴むとそのブレスレットを付けてきた。
「でも、悪いよ。」
「いや、付けていた方がいい。」
その子は「じゃあ。」と言うと部屋に戻ろうとしていた。
「待って、俺相田司って言います。よろしくお願いします。」
その子は立ち止まると振り返って自己紹介をしてくれた。
「僕は田村朱音。どうぞよろしく。」
彼の赤い目はしっかりこっちを見ていた。彼は何かを察したかのようにこう言ってきた。
「この世界はエネルギーの力で目の色が変わるんだ。君はエネルギーがないようだけど目が黒いから五組なんじゃないかな。」
そうとだけ言うと彼は部屋に戻っていった。それから少ししたら源が朝ごはんの迎えに来てくれた。
「あれ、司そんなブレスレットしていたっけ?」
「これは…。さっきもらったんだ。」
「誰に?」
「田村くんって子に。」
「じゃあ、役にたつかもしれない。彼は占いとか得意なんだ。この謎の学園限定だけど魔術?みたいなのも使えるんだよ!ほんとすごいよね。」
魔術!?驚いてしまった。この学園は色々とありなんだな。
「ところで和也は?」
「あぁ、和也は寝坊してるよ。まぁ、よくあることだから心配しないで。」
俺と源は男子寮内にある食堂に向かった。朝食と夕食は寮の食堂で食べることになっているらしい。席は決まっていないみたいで自由らしいがほどんどの生徒は大体同じところに座るみたいだ。源も端から三つ目の席に座っていった。俺はその隣に座ろうとする。だが源に止められた。
「そのふたつは幸村と緑のところだから司はこっちに座って。」
反対側の席をすすめられた。詳しくは聞かないが源の言う通りにした。そこにはご飯、お味噌汁、ひじきの小鉢、焼き鮭が置いておりまさしく朝ごはんという感じだった。他の生徒も同じご飯だったので朝食はみんな一緒らしい。
「いただきます。」「いただきまーす。」
「やぁ、司くん。おはよう。」
ご飯を食べ始めた時に話しかけられる。話しかけ来たのは大きな黒いパーカーを着ている子だった。俺の目の前の席に座っていた。
「おはよう…ございます。」
「急に話しかけてごめんね。俺は五組の音無優太。転校生の司くんと話してみたかったんだ。」
彼の目の色は濃い紫をしているから五組なのかな。先ほど田村くんから聞いた話を思い出していた。
「ねぇさ、司くん。急な話だけど、五組に入らない?」
本当に急すぎて驚いてしまった。隣にいた源も驚いたのか飲んでいたお味噌汁でむせていた。
「朝から勧誘とはいい加減にしてくれ。」
俺の真後ろから声が聞こえたと思ったら和也だった。相変わらずのちょっとダサいTシャツを着ているが和也の表情は至って真面目であった。
「司、他のクラスに行くのはいいが五組はあんまりお勧めはできない。」
話しながら俺の隣に座ると「いただきます。」というとご飯を食べ始めた。
「日和か。まぁ、君にはわからないだろうね。誘うなら陽向くんみたいな人がいいのかもね。」
「あいつと一緒にするな。」
和也と音無くんはあまり仲がよくないみたいだ。でも、何故そんなに五組に入ってほしくないのだろうか。
「まぁ、いいや。じゃあ、司くん。また五組においで。」
というと音無くんは食堂から去っていった。
「なぁ、司。」
とても真剣な表情でこちらを見つめる和也。
「何?」
「しゃけの皮いらないならくれ。」
表情とは全く関係ないことを言われて少し止まってしまった。我に戻ると「いいよ。」と言うと箸を伸ばしてくる。次の瞬間、和也とは別の方向から箸が伸びてくる。源だった。結局は源の方が早かったみたいですぐ口に運ばれていた。
「お前!それは卑怯だろ!」
「食べ物は早く食べたほうが勝ちなんだよ。」
和也は立ち上がりキレていた。源は全く気にせずそのままご飯を食べていた。
「まぁまぁ、落ち着いて…。また次あったら和也にあげるから。」
「司…、お前いい奴だな。」
そんなこんなでご飯を食べ終わり片付けて部屋に戻り学園に向かう準備をした。
どうだったでしょうか。
今回の一番おすすめシーンは和也くんのTシャツ案件のところですね笑
ところどころネタを入れてみてます。また次のネタも楽しみにしててください。




