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私のわたし  作者: Miko
2/16

両親

私の両親は有名な芸術家だ。

二人の絵はオークションで億単位の値がつくほど価値がある。

そんな絵を描く両親は、幼いときから私に様々なことを教えてくれた。

筆の使い方、色の作り方、背景と主役のバランス。

時には両親の絵が出展されている展覧会や個展に連れて行ってくれて、

幼い私でも分かるように絵に込めた思いを語ってくれた。

とても優しい両親。

絵を描くといつもアドバイスをくれる。

初めて私が絵で賞を取ったとき、お祝いとして母はケーキを焼いてくれたし、

父は画材をプレゼントしてくれた。

今でも賞を取るたびお祝いをしてくれる。

賞が取れなかったときは反省会をさせる。

でもそれは、私のことを思ってくれているから。

私の夢を叶えるためにお手伝いをしてくれているんだから。

"愛"ゆえのものだから。


「お母さん、今日のご飯もすっごくおいしいよ!」

いつもの笑顔で母に言う。

「いつもそう言ってくれて嬉しいわ」

母は笑顔で言った。

それを横で父が微笑ましそうに見ている。

両親が笑顔でいることが私の幸せ。


朝食を食べ終わり、学校へ行く準備をしようと思い、

自室のある二階に上がろうとした。

「絵は進んでいるか?」

父から声をかけられた。私はいつもの笑顔で

「うん!お父さんが教えてくれたのが役立ってる」

と応えた。父は満足そうに「そうか」と言ってテレビに目を移した。

私は自室へ急いだ。


準備を終え、一階に降りる。

父は私が準備をしている間にもう家を出たらしい。

今日はテレビでインタビューを受けるって話してたな。

「いってきまーす」

「行ってらっしゃい、気をつけていくのよ」

母は食器を片付けながら言った。

「はーい」と返事をしながら、私は家を出て学校へのいつもの道をゆっくりと歩いた。

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