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第92話 ナンパ

豪華客船なんて生まれて初めて乗る

パーティ会場

遊戯室

プール

カジノ

図書室

等、充実した施設が入っている

楽しみすぎる

乗船してすぐにビュッフェ形式の朝食が用意されており

豪華すぎる朝食ビュッフェに

私はテンション爆上がりだ

「すごーい!!全部美味しそうだよ!!マオ!ニック!」

「シエルは庶民育ちだから初めてなのかな?」

「そうです!金持ちって凄いんですね!」

「品切れになることはないからゆっくり楽しむといいよ。」

「わーーーい!!!」

「僕もこんな豪華な朝食初めて…」

「いこういこう!!マオ!!」

私とマオは朝食を取りに行く

何を食べようか物色していると

「ねぇ。君すっごく可愛いね。どこから来たの?」

と声を掛けられる

20代ぐらいの若い青年だった

「ハーバランド国です。」

「名前は?」

「シエルです。」

「可愛い名前だね。よかったら俺と一緒に朝食食べようよ。」

「無理です。」

「ガード固いんだ。つれないところも気に入ったよ。」

「そんなんじゃないです。私恋人いるので。お断りします。」

「豪華客船にせっかく乗ってるんだからたまにはハメを外して楽しむのもいいんじゃない?」

「私は弟と一緒に楽しむので。」

「旅は一期一会を楽しむものだよ?」

「しつこい。私はハーバランド・ガードンの愛人なんです。ハーバランド王国の王様に可愛がられてるです。私に手を出すとどうなるかわかりますか?」

「え…本当に?」

「はい。」

「俺のことは忘れて!さようなら!」

「さようなら。」

ナンパされるのも久しぶりだな

学園ではクリス様がくっついてたから

誰も声掛けてこなかったし


「マナ…王様の愛人なんて嘘ついたら不敬罪で殺されちゃうよ…。」

「大丈夫だよ。王様私にはめちゃくちゃ甘いから。今まで我儘ばっかり言ったけど、通らなかったことないし。」

「愛人がいるなんて評判悪くなるんじゃないのか…?」

「王様なんだから愛人ぐらいいるでしょ。二人から三人に愛人が増えたところで何も変わらないわよ。」

「凄い偏見だ…。」

その後も私にナンパしてくる人達に私は王様の愛人だと言って追い払った

ニックの周りにも女の子の人だかりが出来ている

ニックのファンだろうか

ニックは集まってきている女の子達相手にファンサービスをしていた

有名人ってすごいなぁ…

そんなことを思いながら私はマオと一緒に豪華な朝食を楽しんだ

マオは初めてのビュッフェに目をキラキラさせて

口にたくさん料理を頬張っていた

くそ可愛い

こんなにとても幸せそうなマオを見るのは初めてだった

連れてきてよかった

私達は最高の朝食を楽しんだ


マオがトイレに行ってくると席を外した

私は一人テーブルで朝食を食べていると

「السلام عليكم。」

「…?」

全然わからない言語で外国の方が話しかけてきた

「أنا أحبك بكل قلبي。」

全然わからなくて首を傾げる

まっすぐ見つめてくるので

とりあえず笑って誤魔化してみた

外国人は私の手を取り

私の手の甲にキスをする

あ、やば

これナンパだったんだ

「ノー!アイムワイフ!!」

外国人はニコッと笑い

今度は私の手をペロッと舐めてきた

「ひぇっ」

私は気持ち悪くて握られた手を叩いて追い払う

「ノー!!!ドントタッチミー!!!」

私は怒って外国人に伝える

外国人はケラケラ笑って離した手を強引に引き私は強制的に立ち上がらせられて引っ張られてどこかに連れていかれそうになる

「え…!!ちょっと!!本当にやだ!!!ニック!!ニック!!ニック!!!マオ!!マオ!!マオ!!!助けて!!!」

私は引っ張られながら必死に大声で助けを呼ぶ

それでもお構いなしに外国人は私を引っ張っていく

こわい

こわいこわいこわいこわいこわいこわいこわいこわい!!


「すみません。俺の連れなので。」

ニックが外国人に話をして助けてくれた

「ううううう。こわかったよぉおおおおおお!!!」

「正体はばれなくても可愛いだけで誘拐されそうになるなんてね。やっぱりもう少し対策しないとダメだったかな。ごめんね。シエル。」

「もう私から離れないで!!」

「俺の恋人ってことにする?」

「それはだめ。ニックのファンに殺される。私は王様の愛人ってことにしてるから大丈夫。」

「首が飛ぶ嘘をつくのはやめようね…。」




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