表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
76/280

第76話 萌え萌えキュン

結局俺とマナはジェットコースターを三回乗った

三回目でようやく満足して解放されたと思っていたが

その後、フリーフォールという垂直に落ちる絶叫マシンを二回

急流滑りを一回乗った

急流すべりは一回乗っただけでびしょ濡れになり、俺とマナはTシャツを購入して着替えた

毎回死ぬ思いで絶叫マシンに乗っていたが、マナの楽しそうな顔とペアルックを勝ち取ったので頑張って乗ってよかったと思う

ちなみに俺達が絶叫マシンに乗っている間ミメットとニックは売店でチュロスやポップコーンを食べながら俺達が絶叫マシンに乗っているのを眺めていた

いい叫び声だったよとか

白魔法で回復出来るから永遠に乗れるねとか

ニックに面白がられていた

無限に続くかと思われた絶叫マシン巡りはやっと終わり、俺達は昼食を食べることになった


「ここのレストランのオムライスが名物なんです!」

マナがそういうので俺達はみんなレストランでオムライスを頼むことにした

マナとニックがオムライスを購入している間

俺とミメットはテーブル席で場所取りをして待っていた

「ミメットはローズ様推しって嘘だろ?」

「やっぱりバレます?」

「マナが一番好きなくせになんでそんな嘘をついたんだ?」

「マナ様はマナ様に好意的な人間はあまり仲良くしようとしませんから。」

「あぁ…なんかそんなこと言ってたな。自分に好意のある人間は自分のことをよく見てなくて、嫌われてる人間の方が安心するみたいなこと。」

「そうです。私がもし班決めの時にマナ様が大好きです!同じ班になって下さい!とお願いしてもきっと断れていたと思います。」

「それでわざわざローズ様推しと嘘をついて同じ班になれたってわけだ。」

「そうです。」

「策士だな。流石は風魔法使い。」

「お褒め頂き光栄です。ちなみに私はローズさま推しという設定を守る為に情報屋からローズ様の情報を仕入れてますから。」

「情報屋なんているのか…。」

「まぁただのスカーレット学園の新聞部の部員ですけどね。情報を渡す代わりに情報を貰えるんですよ。便利ですよ。」

「そんなことが行われているのか。」

「レックス様の情報は高く売れましたよ。」

「俺の情報を売ったのか!?」

「情報をですけど、お陰様でローズ様の情報をたくさん仕入れることに成功しましたよ。」

「何を話したんだ!!」

「契約違反なので秘密です。」

「本人なのに!?」

「本人なんて一番バレたらダメじゃないですか。」

なんて恐ろしい女なんだミメット

風魔法高いは本当に腹黒いやつが多い

見た目は大人しそうなのに

裏では大胆だ

「俺の情報を売った罰としてマナの写真を渡せ。」

「嫌ですよ。一億積まれたって渡せません。」

「なんでそんなにマナが好きなんだ?」

「神様だから。私、弱視だったんですよ。ぶ厚いメガネをかけてようやく少し見える程度で。私は学ぶことが好きなのに本を読むことがとても苦痛で。人の顔も全然わからなくて。本当に大変だったんですよ。でも、マナ様が聖女パレードで私の目を健康そのものにしたんです。裸眼で何もかも見えるようになったんです。大好きな本も苦痛を感じるかとなく読めるようになり、人の顔をよく見えて…自分の顔をメガネなしで初めて見ました。本当に嬉しくて。だから私にとってマナ様は神様なんです。私の夢は一生マナ様にお仕えすることですね。」

「絶叫マシンにはお仕えしなかったくせに。俺の方がマナを愛してるんだから写真を譲れ!!」

「写真だけは絶対に無理です。私の一生の宝ですから。」

「俺が撮ったんだ!俺が貰えるはずだったのに!」

「すぐに言わなかったレックス様の負けです。写真は素晴らしい出来でした。ありがとうございます。」

「すぐに欲しがったらキモイと思われそうだったから…。」

「ひよったから負けたんですよ。写真は死んでも渡しませんから。」


「随分仲良くなったんだね。」

ニックが声をかける

ニックとマナはオムライスを四人分持って帰ってきた

とても美味しそうなオムライスだ

「買ってきてくれてありがとう。じゃあいただきま…」

「待って!!」

マナが俺達が食べるのを止める

「何?どうした?」

「今からオムライスがもっと美味しくなるように魔法をかけまーーす。」

「美味しくなーれ♡美味しくなーれ♡萌え萌えキューン♡♡」

「はい!美味しくなりましたよ!食べましょう!」

「…なんだその変な魔法は。」

絶叫マシン巡りでテンションがおかしくなっている

マナの可愛さ全振りは上限がないのか

可愛すぎてもはや恐怖さえ感じる

「私にしか使えない可愛さで悩殺させる魔法です。」

本当に死人が出そうな可愛さだったぞ

「うん…他の人の前でやるなよ…。」

「え?お母様のレストランで働く時の定番にしようとしてたのに。」

「変な客が増えるだけだ!絶対ダメ!!」

「繁盛するのに。」

「レストランは十分繁盛しているから変なことはするな!!」

「私の猫耳チェキは一枚三千円でーす。」

「か、買います!!!」

「冗談に決まってるじゃん。変な客釣れたわ。」

「わ、罠だったのか!?」

俺ってこんなに女に翻弄されるタイプだったのか

マナに一生勝てる気がしない




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ