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第74話 怪盗ニャンコランド

二週間はあっという間に過ぎ、今日は課外活動

怪盗ニャンコランドに到着した

俺とマナとニックとミメットの四人で行動する

人生生きてきて一番楽しみにしていたし

人生生きてきて一番緊張もしている

到着してすぐ、クリス様にマナが絡まれていたが

ミメットが風魔法で俺達四人を飛ばして逃げた

罰則だろと言うと

学園内じゃないからセーフだとミメットは言い張っていた

俺達の班はミメットのお陰でクリス様の逃亡にも成功し

自由に羽を伸ばして行動することに成功した

一応ミメットに注意はしたものの

本当は心の中で拍手喝采していた

偉いぞミメット

よくやった

マナがクリス様から離れてほぼ一日中独占出来るなんて最高すぎる


「最初はどこからいく?やっぱりジェットコースターか?」

「最初はもちろんショップですよ!」

「ショップ?何故?最初から土産なんて買えばずっと持ち歩かないといけないのに?」

「ふふふ。買う物は土産じゃないですよ?さてはレックス様遊園地来たことないですね?」

「そうだな…。今まで遊園地に行く縁がなかったからな…。」

「遊園地初心者のレックス様でも一日楽しめるように私がリードしてあげますよ!さぁ!!ショップに行きますよ!!」

マナはそう言ってショップへと入っていく

マナは怪盗ニャンコになれる猫耳のカチューシャをつける

「貴方のハートを頂くにゃん♡…なんちゃって。」

怪盗ニャンコの決め台詞を言って猫ポーズをしてマナは言った

可愛すぎて昇天するかと思った

世界一マナが可愛い

宇宙一マナが可愛い

異論は認めない

「ねぇ…何か反応してくれないと滑ったみたいで嫌なんだけど…。」

「可愛いよ。似合ってるマナ。」

そう言ったのはニックだった

「あ、なんか気遣わせちゃってすみません。無理矢理言わせたみたいで。」

「そんなことないよ。みんなマナの可愛さに圧倒されて動けなくなっちゃっただけだから。そうだろう?レックス。ミメット。」

「えぇ!?まぁ…そう…可愛かったよ…。」

俺は照れて言葉を濁しながら言う

「人間国宝級の可愛さでしたよ。この可愛さは大切に国で保護するべきですね。」

真顔でミメットが言う

「えっと…ありがとう?ねぇ!みんなもこのカチューシャつけて!!」

「え。」

「え。」

「え。」

俺達三人は声を揃えて驚く

「この猫耳カチューシャをつけて遊園地を歩くだけで楽しさが十倍違いますから!!」

「女子はともかく俺達二人が猫耳カチューシャをつけて歩くなんて変じゃないか?」

「何を言ってるんですか!女がつけて何が面白いんですか!!男がつけるからいいんですよ!!」

「面白がってるだけじゃないか…。」

「まぁまぁ!いいじゃないですか!私から皆さんにプレゼントしますから!!金だけは有り余ってるんですよ!私!!」

「俺達もお金には困ってはいないのだが…。」

「私からのプレゼントならつけるしかないでしょう?」

「強制的につけさせたいだけじゃないか!!」

「いいじゃないですか!楽しいですよ?私を信じてください!!」

そう言ってマナは本当に猫耳カチューシャを四つ購入し、俺達四人は猫耳をつけて遊園地を練り歩くことになった

俺とニックは怪盗ニャンコの黒耳カチューシャだが、マナとミメットは怪盗ニャンコの恋人猫のニャンミの白耳のカチューシャをつけている

「じゃーーん!!これ!何か知ってます?」

そう言ってマナが鞄からあるものを取り出す

「凄い珍しい物を持っているね。それはカメラだろ?」

「おお!流石レックス様!!正解です!でもこのカメラ普通のカメラとは違うんですよ?」

「何が違うんだ?」

「このカメラはチェキと言って写真を撮るとそのまま写真が現像されて出てくるんです!」

「そんなカメラがあるんだな。」

「めちゃくちゃ高かったですけどね。小さな家が買えるぐらいの値段がしましたよ。フィルムもめちゃくちゃ高い。」

「それ遊園地を撮るのか?」

「遊園地だけ撮ってどうするんですか!もちろんみんなと一緒に記念撮影するんですよ!私も初めて使いますからちょっと一枚試しに撮ってみてもいいですか?」

「いいよ。」

俺はマナからチェキを貰い試し撮りを任される

「にゃーん♡」

カシャ

可愛すぎる猫ポーズに

思わず至近距離でシャッターを切ってしまった

今の可愛さが永遠に残るのか?

本当に??

出てきたフィルムは真っ白で何も映っていない

「真っ白だぞ。失敗か?」

「すぐには現像されないんですよ。暫くしたら現像されますから。」

しばらく待つと本当に現像された

ハァハァハァハァ

なんだこの可愛さは!!

反則だろ!!

「ちゃんと現像されましたね。じゃあみんなで記念撮影を…。」

「あ、あの!!マナ様!!その現像された写真私にくれませんか?」

な、なんだと!?

ミメットがそう言ってマナの猫ポーズの秘蔵写真を手に入れようと企んでいる

絶対嫌だ!俺が欲しい!!!

「いいよー。」

「やったーーーー!!わーーー!わーーーー!!今日は人生で一番最高の日だあああああ!!!」

「そんな大袈裟な…。ローズ様の写真じゃなくて私なのに。」

「二番目に推してますから!お宝ですよ!!」

「あはは!ありがとねー。」

なんてこった…マナの写真が取られてしまった

欲しかった…

俺が欲しかったのに!!

俺は一番好きだし、一番推してるのに!!!

こっそり盗もうかなと悪い考えが頭をよぎる

いや…正攻法で貰おう

もう一度マナの写真を取ればいいんだ!

「あの…マナ。俺もマナの写真が欲しいからもう一枚撮らない?」

「え?なんで?」

「え。いや。あの…思い出として!」

「じゃあ一緒に写ろうよ。私だけじゃ意味ないじゃん。」

「え!?マナと一緒に!?」

「うん。そのために持ってきたんだし。」

「嬉しい!俺チェキで撮られるの初めて!!」

「そうでしょう?フィルムもたくさん買ったからいっぱい撮って楽しもうね!」

神かな

天使かな

いつも学級委員の時はクリス様の愚痴を聞いているだけだから不機嫌というかあまり楽しそうにしてないマナだったけれど

今日のマナは可愛さに全振りしている

これが本来のマナの姿なのか

可愛すぎる

俺達は二人で猫ポーズをしてニックに撮って貰った

恋人同志のような写真に俺は嬉しさで心が震えて頭が震えておかしくなりそうだった

「ハハハッ!レックス様の猫ポーズ可愛いねー!!」

「マナが世界一可愛いよ…。」

「え?」

「あ、いやその!!違うくて!!違わないんだけど!!」

「えへへ。ありがと。」

ちょっと照れた顔でお礼を言われる

可愛い

今日俺は死ぬかもしれない

俺はマナと一緒に撮った写真をゲットして喜びで舞い上がっていた

ありがとう課外活動

ありがとう怪盗ニャンコランド

俺はこの日を一生忘れない




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