第322話 クリスマスプレゼント
今日はクリスマスパーティの日
1番大切な人とダンスを踊るという風習があるらしいが
私の想い人であるエド様は卒業生であり、在籍生ではない為
クリスマスパーティには参加していない
エド様と同い年ならよかったのに
エド様からクリスマスパーティのダンスのお誘いとかしてくれたら…最高に幸せだなぁ
と妄想にふけていると
クリスマスパーティ会場の生徒達がざわついてきた
どうしたのだろうかと見てみると
マナがパーティ会場に着いたようだった
マナは黒を基調としたドレスでレースにラメが入ってキラキラしている美しいドレスを身に纏っていた
頭には宝石が入ったティアラにネックレス
マナの趣味ではないとは明らかで
クリスがマナに贈ったであろうドレスにアクセサリー類だった
可愛らしさよりも妖艶さが際立つドレスはクリスのチョイスとしては意外だな
「マナ。とても素敵なドレスね。似合ってるわよ。」
と私はマナに声をかける
「レナ様。ありがとうございます。」
「クリスから貰ったのでしょう?」
「大正解です。よくわかりましたね。」
「独占欲の塊のようなティアラとネックレスは絶対クリスが選んでいるからね。ティアラとネックレスに合わせてあるドレスだからドレスもクリスが選んだんだろうなって…」
「ドレスは派手にしないで欲しいってお願いしたらアクセサリーがこんなに派手になるなんて思わなかった…アクセサリーなんてつけないから盲点だったわ。」
「でもとても似合ってるわよ。」
「高級品を身につけるのは初めてだから緊張するわ。」
「クリスと結婚すれば毎日身につけるようになるわよ。」
「慣れなくて気疲れしちゃいそう。レナ様は毎日身につけていたから堂々としてて素敵です。今日もお姫様オーラが凄いです。」
「お姫様オーラなんて初めて言われました。」
「とてもかっこいいオーラを感じます!!」
「うふふ。ありがとう。」
私達が談笑していると
「マナ…俺の選んだドレスを着たマナは特別綺麗だね。」
とクリスが割って入ってきた
「ありがとう。クリス。」
マナは褒められ慣れている様子でクリスにお礼を言う
マナにとっては可愛いや綺麗だなんて言葉は毎日聞く日常茶飯事の出来事なのだろう
飛び抜けた美人というのは嫌味を感じるものだけれど
マナは全く感じない
可愛くて美人であることを鼻にかけたりしない
ただの事実として受けた入れているようだ
「レナ。マナに変なことを吹き込んでないだろうな。」
とクリスに言われる
「普通に談笑していただけよ。少し話しただけで警戒しないでよね。独占欲剥き出しすぎてかっこ悪いわよ。」
「マナは敵が多いから常に警戒しないといけないんだよ。」
「私も敵なの?」
「マナを見る目がデレデレしていた。マナをいやらしい目で見ている人間は全員敵だ。」
「こんな美人誰でも見惚れるわよ。」
「だから敵だらけなんだ。俺が常に隣にいて守らないといけないんだ。」
「はいはい。バカップルはいいわね。クリスマスパーティも一緒に過ごせて。あーぁ。私もエド様と一緒にダンスしたかったぁ。」
「いいじゃないですか。エド様とダンスしましょうよ。」
とマナが言う
「エド様はダンスなんてイベント興味ないもの。クリスパーティ会場になんて来ないわよ。」
「じゃあ会いに行きますか?」
「そりゃあ会いに行きたいけど…」
と私が言った瞬間風に攫われてパーティ会場を飛び出していた
どうやらマナの風魔法でマナと一緒に飛び出したようだ
「マナ!!!!」
とクリスが大声で叫んでマナを制止するような声が最後に聞こえた
私とマナ様はクリスマスの夜空に飛んでいる
「えへへー。やっぱりクリスマスは好きな人と一緒に過ごすべきですよぉ!好きな人のいないダンスパーティなんてつまらないですよね!!」
と満面の笑顔でマナは言う
「別に私はクラスメイトと仲良く過ごすのも悪くないと思ってたけど…」
「えぇ!?そっか…文化の違いですかね…クリスマスは世界的には恋人同士ではなく家族で過ごすものらしいですし…」
「まぁでもエド様に会いたいなって思ってたから。」
「そうですよね!さぁ!エド様はどこにいますか!?」
「…体育館にいるみたい。」
「クリスマスに1人で?変な人ですね。」
「そこがいいんじゃない。他の人とは違う魅力がある人なのよ。」
「男の趣味悪いですねぇ。」
「マナに言われたくないわよ。早く連れて行ってよ。マナはクリスマスパーティ会場に早く帰らないとクリスに怒られるわよ。」
「はいはーい!超特急で行きまーす!!」
マナは風魔法で体育館まで連れて行ってくれた
体育館には1人で黄昏ていたエド様がいた
「…静かに1人で過ごしていたのに騒がしいな。」
とぶっきらぼうにエド様は言う
「メリークリスマスー!私からエド様にとっても可愛い女の子のプレゼントでーす!!」
とマナは言う
「何故わざわざこんなところに連れて来たんだよ…クリスマスパーティの方が楽しいだろう?」
「いいえ。エド様と一緒に過ごす時間の方が幸せです。」
と私は答える
「ではでは!私はお邪魔虫なので退散しますね!ハッピーメリークリスマスー!!」
とマナは言い残して風魔法で去ってしまった
「とんだお節介だな。あの聖女様は。」
「おかげでエド様と一緒にクリスマスを過ごすことが出来たのですから最高のクリスマスプレゼントですわ。」
「クリスマスに体育館で何をするんだよ。」
「バスケでもしますか?」
「そのドレスでか?」
「冗談です。それはやっぱりダンスじゃないですか。」
「私は制服姿だぞ。かっこつかないだろう?れ
「そんなことないです。エド様の制服姿私は好きです。かっこいいですよ。」
私は王族式のお辞儀をして言う
「私とダンスを踊って頂けませんか?エド様。」
「…こんな綺麗なお姫様とだなんて緊張するな。」
「私のこと綺麗って言ってくれた…嬉しい…好き…」「なんで私が好きなんだ?」
「なんででしょうね。理屈じゃないです。エド様の怒った顔も笑顔も全部全部好きなんです。ずっと一緒にいたいと願ってしまうのです。」
「…男の趣味悪いな。」
エド様は私の手を取りダンスのエスコートをして踊ってくれた
「…お上手なんですね。ダンス。」
「無意味な特技だと思っていたが…レナ様と踊る為だったのかな。」
「これから先私以外とダンスしないでください。嫉妬しちゃいます。」
「私にダンスを申し込む物好きはレナ様ぐらいだよ。」
「そんなことないです!こんなかっこよくエスコートしてダンスが出来るなんて他の人に知られたら…モテモテになっちゃいますよ!」
「フフッ。そんなことでモテモテになっていたら結婚相手なんかに苦労しなかったよ。」
「私が婚約者になってあげます。私はいい女ですよ。おすすめです。」
「…そうだな。今のところは第一候補にしてやるよ。」
とイタズラぽい笑顔でエド様は言う
カッコ良すぎて倒れそう
「ほ…本当ですか!?嬉しい!!私もっともっとエド様に好きになってもらえるように頑張りますから!!」
「理性が溶けるほど惚れさせてくれよ。」
これがクリスマスマジックなのだろうか
エド様が毎秒かっこいい
私の理性はドロドロに溶け切ってエド様に夢中になってしまっている
この甘い雰囲気に浸かって抜け出したくない
エド様の全てを私が掌握したい
「エド様の好みの女に必ずなります…」




