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第320話 最後のハロウィンパーティ

ハロウィンパーティ当日になった

いつもは秘密部屋でイシュタル先生が髪セットもやってくれていたのだが、今回は着ぐるみの為魔塔からそのままハロウィンパーティの会場へと向かうことになった

私はハムスターの着ぐるみに着替えてミケお爺ちゃんの前でお披露目をする

「じゃーん!どう?可愛いでしょ?」

「バカなマナにぴったりの衣装だな。」

「もう!素直に可愛いねって言ってくれたらいいの!」

「アホ可愛いね。」

「アホは余計だから!」

私はぷんすかと怒るポーズをしていると

ミケお爺ちゃんは私のハムスターの衣装をぷにぷにと触ってくる

「すごいな…ふわふわもしているし、ぷにぷにもしている。触り心地がこんなにも気持ちがいい素材は初めてだよ。」

「不思議ですよね。」

ミケお爺ちゃんは私を抱きしめて触り心地を確かめてきた

「わぁ!」

「ふわふわだ…クッション素材にしたい…」

「私はクッションではありません!」

「ほとんど綿の塊ではないか。」

「言い方ひどすぎませんか!?」

私はミケお爺ちゃんにされるがままに抱きしめられる

普段ミケお爺ちゃんが抱きしめてくれることなんてないので嬉しい反面複雑な気持ちもある

普段の私はこの着ぐるみ以下の価値なのかと

着ぐるみを脱いだ私には抱きしめて貰える価値がないのでは…

そう考えるとなんとも言えない気持ちになってしまう

たっぷりとハムスターの着ぐるみを堪能した後、開放された

そして私はスリー様にもハムスターの着ぐるみをお披露目しに行った

「じゃーん!スリー様!今日はハロウィンパーティですよ!ハムスターのマナちゃん可愛いでしょう!?」

「おや。マナ。その衣装はイシュタル先生のお手製かな?」

「そうです!凄いでしょう?」

「どんな特技を持っていようがマナを襲った罪が消えるわけではない。」

「あぁ…あの時のイシュタル先生は自暴自棄になっていただけだからさ!今はもう安全だから!」

「自暴自棄になっていたらマナを襲ってもいい理由になるのか?私は今でも腑が煮えくりかえる程憤怒しているよ。」

「あはは…そうなんだぁ〜…」

「今すぐその変態教師を囲うのをやめて私に引き渡してくれたらこの手で始末してやるよ。」

「今は改心して穏やかな教師になりましたよ?私の教育のおかげで!」

「マナは騙されている。あの変態教師が改心なんてするわけがない。この着ぐるみ衣装だって可愛いらしくて露出も少ないから一見何も問題がないように見えるが、着ぐるみの触り心地がよく作られている。最低の発想だよ。」

「何で最低なの?」

「わからないのか?あわよくばマナに触ろうとしている魂胆が見え見えだ。気持ち悪い変態教師らしい発想だよ。」

「考えすぎじゃないですか…?」

「マナが楽観的すぎるんだよ。今すぐ脱いだ方がいい。危険だ。」

「ではいってきますね。」

私が思っている以上にスリー様はイシュタル先生のことが嫌いみたいだ

スリー様の前でイシュタル先生の話題はしない方が良さそうだ

私はハロウィンパーティ会場に着いた

仮面をして私もハロウィンパーティの会場へと入る

今年もみんな気合いが入ってクオリティが高い衣装が多い

「マナ。今日もとても可愛いね。」

会場に入ってすぐにクリスに捕まる

「ありがとう。クリス。クリスはヴァンパイアの衣装なのね。かっこいいわ。」

「かっこいい!?」

「うん。とってもかっこいい!」

「滅多に褒めてくれないから嬉しいよ…」

「そんな薄情じゃないわよ!私!!」

雑談しているとファーストダンスの時間になる

「俺と踊ってくれますか?」

とクリスに誘われて私は迷わず手を取る

ヴァンパイアとハムスターがダンスをするという奇妙な光景だけれど

私は好きな人とダンスが踊れて幸せだった

ダンスを無事に終えた後は今回は他の誰とも踊るつもりはないので、ビュッフェの料理を楽しもうとすると

「私と踊ってくれませんか?」

と呼び止められた

私と同じハムスターの着ぐるみの人に

「プッ…アハハ!!とてもお似合いですね。イシュタル先生。」

「いつかペアルックでダンスをしたいと思っていたからね。ハムスターは少し恥ずかしいけれど…」

「いいですよ。ハムスターペアで踊りますか。」

私はイシュタル先生の手を取りダンスをする

「ありがとう。夢が叶ったよ。」

「笑わせてもらったので。特別です。」

「尻尾がふりふりで可愛いだろう?」

「お互いにね。」

私はイシュタル先生とのダンスを終えると

「おい。何浮気してるんだ。」

とクリスが怒っていた

「衣装を作ってくれたので特別にですよ。」

「あの変態教師!!マナとお揃いのハムスターなんか作ってダンスをするなんて!!俺よりもカップルみたいだったぞ!!」

「同じ衣装で踊りたかったんですって。」

「俺と付き合っているのにそんな誘いにのるな!頑固拒否しろ!!」

「こんなに可愛い衣装を用意してくれたんだから少しぐらいお礼してもいいじゃない。」

「絶対ダメだ!!下心丸出しの男に近づくな!」

「別にちょっとぐらい…」

私が文句を言おうとするとクリスは私の首筋をガブっと噛んできて

「いたっ…」

私の首筋がクリスの噛み跡が残る

「言うことを聞かない悪い子はヴァンパイアから血を吸われていまうぞ?」

「私の血は美味しくないもん!やめてよ!」

「極上の味だ。もう一度味見してもいいか?」

「絶対嫌!!やめて!!」

「これに懲りたら俺以外の男に尻尾をふるのをやめるんだな。」

「うぅ…わかったわよ。」

私は白魔法でクリスの噛み跡を治して元通りに治療すると

ガブっともう一度クリスが私の首筋を噛んできた

「いっった!!ちょっと!!何すんのよ!!」

「これはマナは俺のものだというマーキングだ。勝手に治療するな。」

私は腹が立ってクリスの首筋をガブっと噛んでやった

クリスの首筋には私の歯形が見事についた

「ふん。ざまぁみろ。」

「…!!」

クリスは驚愕して言葉も出ないようだった

「これに懲りたらもう二度とマーキングなんて…」

「嬉しい…!!マナからマーキングしてくれるなんて!!あぁ!!この噛み跡が永遠に残ればいいのに!!」

クリスは大興奮して喜んでいる

「もっと!もっと噛んでくれないか!!」

「そんな変な癖をいたのね。」

「もっと!!深く!!死ぬまで消えない噛み跡をつけて!!」

と強引に迫ってきたので、私は電撃でクリスを気絶させた

自分の彼氏が気持ち悪すぎてつい電撃で気絶させてしまった

「マナ様…すぐに電撃で気絶させる癖やめましょうね…」

と護衛騎士のレイに何回も聞いた注意をされる

「ごめんレイ…クリスを自室まで運んであげてくれる?」

「何回目ですか?このやりとり…」

「ごめんって…」

私達はクリスを抱えてハロウィンパーティ会場を去った

最後のハロウィンパーティだったのに酷いことをしたなと反省した


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