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第319話 魔女っ子

今日も早朝秘密部屋でイシュタル先生と密会している

ハロウィン本番では着ぐるみ衣装を着ることになったけれど、実は他にも候補の衣装があり今日は他の候補の衣装であった魔女の衣装を着ている

真っ黒な魔女の衣装はとても可愛くて気に入っている

お蔵入りするのはもったいない

「私がマナさんのハロウィンパーティ衣装を作っていることあっさりと白状するなんて契約違反じゃないですか?」

イシュタル先生に不満を告げられてしまう

「契約違反はしていないわよ。私達が秘密にすると契約したのはここの密会の出来事だけ。衣装のことは契約内容に入ってないはずよ。」

「ここで衣装を着ているんだから、この部屋のことを話したと言えるだろう?」

「部屋で何してるかは話してないわ。」

「屁理屈だなぁ。」

「私とイシュタル先生の関係性はいつかは疑問に持たれることが出てくるはず。本音と嘘を混ぜた方がバレないって言うじゃない?」

「こんな風にマナさんを好き勝手にしてるなんてバレたら私は即処刑だからね。少しでも真実に近づかれると心臓がはち切れそうなほど緊張したよ。」

「そう思うなら今まさに証拠に残る写真を撮るのはやめた方がいいわよ。証拠写真がわんさか出てきたら私も庇えないわよ。」

「そうなったら私は素直に処刑されるさ。」

「死にたいの?」

「この美しさを世に残して死ねるなら本望さ。」

「いい風に言ってるけど、ただの変態だからね。」

「マナさんに出会ってからの人生は毎日楽しくて充実しているからね。私は許されない罪をおかした。本来なら即処刑される運命をボーナスステージで遊んでいる感覚だよ。」

「イシュタル先生は私の為に今までのものを全て捨ててついて来れる?」

「当たり前だよ。むしろ置いていかれたら私の命はないからね。」

「はぁ…クリスもイシュタル先生ぐらいフットワーク軽ければついてきてって気軽に言えるのになぁ…」

「言えばいいじゃないですか。ついて来てくれますよ。」

「いやいや…言えないよ。国を背負ってる王子様に国を出ろなんてさ。」

「国なんて他の人でも務まるよ。国王をなりたい人なんてたくさんいるんだから。」

「いや……直系の血筋はクリスだけだし。クリスは国王になる為に幼い頃から努力していたんだし…」

「マナさんの恋人よりも価値のある立場なんてないと思うけど。」

「ハーバランド国の国王の方が価値あるに決まってるじゃん。」

「えぇー?私はハーバランド国王になるかマナさんの恋人になるかの2択ならマナさんの恋人になるけど。」

「可愛い女が好きなだけじゃん。」

「世の中の男は全員可愛い女が好きだよ。」

「まぁ…そうかもしれないけどさ。」

「好きなら一緒についてきてっておねだりすればいいじゃないか。」

「クリスの人生めちゃくちゃにしたくないし。」

「マナさんに惚れたらもうその人の人生はめちゃくちゃだよ。諦めなよ。」

「嫌な言い方するなぁ…マオもレックスも私のこと好きだったけれど、今は吹っ切れて自分の人生を歩んでいるわよ。」

「恋愛は上手く行かないと思うな。」

「嫌なこと言わないでよね!私に振られた人だって他の人を好きになって幸せになれるわよ!」

「無理じゃない?一生マナさんのことを忘れられないと思うよ。」

「時間と共に思い出になる日がくるわよ。」

「私はきっと今際の際まで忘れられないと思うな。」

「呪いね。」

「私は幸せな呪いにかかって嬉しいよ。それはマナさんに恋した人みんなそうだと思うよ。」

「叶わない恋なんて意味ない。」

「そんなことない。全ての出来事に意味があると言ったのはマナさんじゃないか。全ては必然であり、全ての出来事に意味がある。だからマナさんに恋をしたこの時間は叶わなくても意味があるんだよ。」

「みんなに幸せになってほしいと願うのはおこがましいでしょうか。」

「マナさんはやっぱり聖女ですね。人を恨んで生きている人が大半ですから。マナさんのような考え方の人が増えるといいのですが。」

「人を恨むことが苦手なだけです。それが聖人だとは私は思えません。」

「相変わらず自己評価低いですね。」

「もう少し上げたいです。」

「そんな時には魔法の呪文ですよ!ビビデバビデブー!」

「ビビデバビデブー!」

「あっ!いいっ!ずっごく可愛いよ!!」

「イシュタル先生はネズミになっちゃえー!」

「チュウ!チュウ!!」

「アハハ!ネズミのマネ可愛いですね!」

「魔女っ子たまりません!可愛い!可愛すぎです!!」

「可愛さエベレスト級ですか?」

「エベレスト超えて地球級!!地球超えて銀河級!!!」

「ビビデバビデブー!犬になれー!」

「わん!わん!!わん!!私は死ぬまで一生マナさんの犬です!!」

秘密の部屋ではどうしてもIQが下がってしまう

頭からっぽにしてバカなことをするから

気が楽だ

この時間は苦痛でしかなかったのに

いつのまにか癒しの時間になりつつある

慣れというものはこわいなぁ


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