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第315話 お笑いライブ

慌ただしい文化祭準備期間を終えて、文化祭初日を迎える

デザイン画と同じようにうさぎのデザインの魔法石が私なら元に届いた

自分の魔法を込めて売り出すのだが、私の白魔法を込めてもほとんどの人間が使えないので他の魔法を込めようと思ったけど

「白魔法の方がレアだから売れるに決まってるじゃない。」

とローズ様が言ってきた

「でも使えないよ?」

「使えなくても白魔法の魔法石という商品がレアだから売れるのよ。マナの水魔法なんて残念すぎるからやめなさい。」

と言われてしまった

そういうものなのか…と私は白魔法を込めてうさぎの魔法石の商品を完成させた

そして魔法石の出店を開店させた

私の役割は呼び込み係でお店の前で看板を持ち、お客を呼び込む係だ

「いらっしゃいませ〜。」

と看板を持ち呼び込みを始めると

私達のクラスには大行列が出来て、お客さんでいっぱいになった

私のクラスはこの国の王子であるクリスや、学校一のイケメンであるレックス、世界的有名なヴァイオリニストのニック、圧倒的美女のローズ様、そして世界唯一の聖女マナの魔法石が売っているのだ

こんな機会は滅多にないだろう

内部客も外部客も大勢押し寄せてきていた

もはや呼び込みなんて不要なので

「ちょっと邪魔だから校内歩いて来て!!」

とローズ様に言われてしまう

魔法石がもう既に足りなくなりそうなので、予備の魔法石を生徒会室から取ってくるように命じられたので、宣伝を一応しながら生徒会室へと向かうことになった

予備の魔法石は自らデザインしたものではなく、一般的な量産型のデザインだが、白魔法を込めれば私が作ったものだと一目瞭然だ

予備の魔法石全てに白魔法を込めて持ってこいと言われたので、私は指示通りに生徒会室へと向かい1つ1つに白魔法を込めていると

ガチャッと生徒会室の扉が開く音がした

誰かな?と思い私が顔を上げると

「久しぶり。マナ。」

とマオがそこに立っていた

元魔王で、私が人間に変えた後

再び魔王に戻り、私に告白したけど私はクリスを選んだ

嫉妬で私を殺してこの世界をやり直そうとしたが、

マオの友人であるチーノが止めてくれたおかげでこの世界は救われた

その後、スリー様がマオの心臓を取り除き弱体化させてから

私とマオは会話することはなかった

「久しぶり…どうしたの…?」

私は戸惑いがあったけれど、久しぶりに話せることがやっぱり嬉しかった

マオは1年間私と共に過ごした可愛い弟という認識が私の中では消えないから

「これ…よかったら来て欲しくて。」

とマオが私に渡したのはチラシだった

「文化祭お笑いステージ?」

「俺が出るんだ。」

「…え。えっ…うええええええええええええええええええええええ!!ほ…本当に?出るの?お笑いステージに??」

「同じクラスのグルーとリバーと一緒にお笑いライブをするんだ。」

「そ…そうなんだ…びっくりしちゃった…」

「来てくれる?」

「絶対行く!!楽しみにしてる!!」

「そう。よかった。…ねぇ。この魔法石1つ貰ってもいい?」

「いいけど…マオにとっては危険な物になるんじゃないの?」

「危険?どうして?」

「白魔法は天敵じゃない。」

「そんなことないよ。マナが使う白魔法で浄化してくれる暖かさが好きだったよ。マナが俺を白魔法で浄化するときに苦しいなんて思ったこと一度もない。」

「そう…だったんだ。よかった。」

私はここにある一般的なデザインのものではなく、私がデザインしたうさぎの白魔法石を渡した

1つは自分用に思い出として持っておきたかったので持っていたものだったけれど

マオには私がデザインしたものをあげたかった

「これ…マナのやつじゃないの?いいの?」

「いいの!ちょっとダサいうさぎのデザインだけど…私がデザインしたやつをマオに持っていて欲しいの!」

「ありがとう。」

「お笑いライブ頑張ってね!」

「うん。マナのピアノのライブも楽しみにしてるよ。絶対に見に行くからね。」

「えへへ…ありがとう!」

マオは私のうさぎの白魔法石を持って去って行った

私は残りの魔法石も全て白魔法を込めて出店へと戻る

私は売り子係に白魔法石を全て渡した

「追加でたくさん作ってくれてありがとう!少し早いけど休憩入っていいわよ。文化祭回って来なさい。」

とローズ様に言われる

「マナが休憩するなら俺も休憩する!」

とクリスが言うので

「はぁ…まぁいいわよ。残りは私達が売るから2人で先に文化祭回って来なさい。」

とローズ様からお許しが出た

私とクリスは2人で文化祭を回る

「どうする?どこに行きたい?」

「これ!お笑いライブ!!」

「…これってマオが出てるやつだろう?」

「え!!知ってたの?」

「まぁな…行くのか?マナを殺そうとしたやつだぞ?わかってるのか?」

「行くに決まってるじゃん!!何があってもマオは私の大事な弟だもん。」

「向こうはそう思ってないから殺されかけたのに。」

「マオが元気にしてるか見たいの。お願い。いいでしょう?」

「…そうやって上目遣いでお願いするのはずるい。俺が断れないのわかってるだろう?」

「そうなの?知らなかった。」

「計算してやってないのか?」

「そんなことするわけないじゃん。」

「天然物の小悪魔は魔性だよ。」

「小悪魔?私が?こんなに純粋無垢に気持ちを伝えているだけなのに?」

「男を惑わす目をしている。」

「天然物だから…許してにゃん♡」

「危険だから俺以外見るの禁止な。」

「無理難題だぁ。」

「はぁ…もう部屋に閉じ込めておきたい…世の中に放ったら危険だよ…」

「私は人付き合いが苦手だから平気だよ。クリスぐらいだもん。ずっと一緒にいてくれるの。」

「マナは俺がいるからそれだけでいいんだよ。」

「はいはい。じゃあ手でも繋いで歩きますか。」

「今日は抱きついて歩きたい。」

クリスは私を後ろから抱きつきながら歩く

「ねぇ…これ重いし、歩きにくいし…苦手。」

「こうしないとマナに寄ってくる虫を追い払えないからね。こうしてマナを邪な目で見つめる男を全て威嚇して歩くんだ。」

「そんなことしてるんだ…」

私は後ろからクリスに抱きつかれながらお笑いライブのステージへと移動する

前の方にいると私達が目立ってしまうので後ろから陰ながら応援することにした

時間になりお笑いライブが始まった

グルーとリバーとマオの3人でコントをしていた

「フッ…アハハハハハハハハハハハ!!!」

意外にもマオの役割はボケ役だった

こんな風に生き生きと話すマオを初めてみた

私が知っているマオではなく

知らない男の人だった

それでも…元気に楽しくお笑いライブをしている姿を見て

とても嬉しかった

私がいない世界で私と一緒にいる時よりも楽しく過ごしているマオを見ることが出来て心の底から安心した

そしてお笑いライブはとても面白かった

私の知らない

立派なお笑い芸人にマオはなっていた

お笑いライブは大盛況で幕を閉じた後、私は泣き崩れる

私と一緒にいた時よりもずっとずっとずっと幸せそうにしているマオが嬉しくて嬉しくて堪らなくて涙が止まらなかった

マオは自分の道を見つけて幸せを手にしたんだ

私も負けてられないな…

マオが幸せだと私も幸せになれる気がする

幸せも不幸も全て分け合って生きていくんだ

「こんな面白いステージ見せられたら…私も負けてられなくなっちゃうわね。」

自分の力で未来を切り開く

マオに出来て私に出来ないわけない

だって私達は運命共同体

そうでしょう?マオ

世界を救ったのは私かもしれないけど

私を救ったのは間違いなくマオだから

私は今でも救われて続けている

マオが幸せでいる限り

私も幸せになれるんだ



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