第310話 復興
私はまだ浄化出来ていない森の奥の方まで浄化を行ないモモフル国は完全に自然豊かな緑を取り戻した
「ねぇ。クリスもう安全なんじゃない?」
「馬鹿いえ。まだマナを狙う奴らがいるかもしれない。」
「でも悪い人達は捕まえてくれたんでしょう?」
「まだ残っているかもしれない。」
「えぇ〜。せっかくの修学旅行クリスとデートしたかったのになぁ〜。」
「…。」
「ねぇ。ダメ?」
私は超絶あざとくクリスの袖を引っ張りながら上目遣いで言う
「まぁ…何かあっても俺が守ってやるからいいよ。」
「本当!?ありがとう!!クリス!!」
「マナが1番行きたいところに連れて言ってあげるよ。」
あまりにもチョロすぎて少し心配になる
スリー様達もそう思っているのか私達のやりとりを冷めた目で見つめられていた
恥ずかしい
私は宿に戻る為に街へと帰ると
「マナ様!!ありがとうございます!!マナ様が土地を浄化してくれた上に、王家も投獄してくれたおかげで私達は自由になれました!!感謝してもしかれません…」
とモモフル国の国民が集まって私に感謝を伝えに来てくれた
「私がやったのは浄化だけです。王家を投獄してくれたのは別の人間ですよ。」
「どなたですか!?ぜひお礼をさせてください!」
私はシガーレッド・アレクサンダーを呼び、モモフル国の国民の前で紹介する
「私の大親友のシガーレッド・アレクサンダーです。モモフル国の国家を投獄し、この国を救った英雄です!!」
私がそう言って紹介するとワッ!!と盛り上がり拍手喝采になった
「シガーレッド・アレクサンダーは私の最も信用している人物であり、この国の立役者になれると信じています。モモフル国の新しい国王はシガーレッド・アレクサンダーです。」
私がそう宣言すると流石に面を食らったのかざわざわと騒ぎが起こる
するとシガーレッド・アレクサンダーが自ら声を掛けた
「モモフル国の皆様。部外者が突然国王になること不安も多いと思いますが、私はこの国の為に命を掛けて生涯守ると誓います。私を信じてついてきてくれたら嬉しいです。今はまだ不安に思うのは当たり前だと思います。これから皆様の信用を得られるように今後努力します。モモフル国で暮らすことが1番幸せだと言って頂けることを目標にして日々頑張ります。どうかよろしくお願いします。」
とシガーレッド・アレクサンダーは頭を下げて挨拶をする
国民はざわざわと余計に騒ぎになっていく
「嘘だろ…私達に頭を下げたぞ…」
「あの方も貴族なんだろう?平民に頭を下げるなんて…なんて謙虚な方なんだ…」
「なんてお優しい方…」
以前の王家は横柄だった為、シガーレッド・アレクサンダーの謙虚な姿勢にカルチャーショックを受けているようだった
「私はモモフル国の再スタートの始まりの手伝いをしたにすぎません。これからはモモフル国の皆様と私の大親友シガーレッド・アレクサンダーと共に素敵な王国を共に作り上げてください。誰もが来たいと思えるような美しい緑をこれからも守ってください。」
と私が伝えるとモモフル国の国民は大盛り上がりをして騒いでいた
王家に搾取されて栄養が足りていない痩せ細ったモモフル国の国民に白魔法で回復をする
体が肥えることは出来ないが、健康体になり肌ツヤが全員よくなった
「奇跡だ…!!奇跡の力だ!!」
「頭痛や腰痛がなくなっていく…!!」
「マナ様!!ありがとうございます!!ありがとうございます!!」
と白魔法で回復したモモフル国の国民は涙を流して喜び感謝をしてくれた
「私の力が皆様の新しいスタートラインに立つ手助けを出来たのなら嬉しいです。私はここまでしか手伝えません。これからは皆様が頑張ってこの国を復興してください。また遊びに来ますので数年後、楽しみにしてしますね。」
と伝えて私達は宿へと帰った
怒涛の2日間を終えた
修学旅行に来ていた生徒達も安全の為に宿へと待機中だったけれど
明日は1日だけモモフル国の観光に全員自由行動が許された
「うーん…どこに行こうかな。」
私は部屋で明日クリスとデートする場所について考える
「マナはお花が好きだから花畑だと思っていたけど。」
と当然のように私の部屋に入り込んでいるクリスが言う
「花畑もいいんだけどね。たくさん人が集まるでしょう?2人きりで過ごせるような穴場で素敵な場所はないかな…」
「えっ…2人きりで何をするの?」
「デートだけど。」
「デートで何をするの?」
「2人でお話しするよ。」
「…。」
「?」
「いや…うん…楽しみだね。」
「何その含みがある言い方は。」
「純真なマナの心を穢したくないから。」
「何それ意味わかんない。バカにしてる?」
「まさか。愛しくて仕方ないよ。」
「ふーん…じゃあいいよ。」
「マナ。大好きだよ。」
「知ってる。」
私はモモフル国の観光ブックを読みながらベットでごろごろする
「あ!見て!森の中にダンジョンがあるって!!一緒に冒険するのはどう!?」
「何故自ら危険な場所に行くんだよ…」
「今はもう魔物はいないから迷路を攻略すれば宝物が手に入るんだって!!」
「その迷路を攻略出来なくて帰り道がわからなくなって死亡した冒険者が多数いるんだぞ。」
「ドキドキね!」
「そんな死の危険がある場所にマナを連れて行けないよ。」
「大丈夫!!大丈夫!!本当に迷ったらダンジョンごと破壊して脱出すればいいから!!」
「脳筋すぎる…」
「ね?いいでしょう?2人で冒険楽しそうじゃない?こんなに危険な場所なんて誰も来ないし!!」
「まぁ…俺がいれば攻略なんて簡単だけどな。」
「やったぁ!決まりね!明日楽しみだなぁ!!」
「今日は早く寝ろ。森の浄化にモモフル国の国民に白魔法で回復もしたんだ。疲れただろう。」
「一緒に寝る?」
「えっ…はっ…??」
「添い寝してくれたらよく眠れそう。」
「いっ…いいのか?」
「うん。」
クリスは私のベッドに入り添い寝をする
私はクリスの胸に顔を埋めて体温を感じながら眠りについた




