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第306話 助っ人

マナ達が修学旅行に出掛けたので

私は魔塔で穏やかに仕事をしていると

パリーン!!

と窓を黄金の手紙が打ち破った

この黄金の手紙は緊急時すぐに相手に届ける魔法具でマリオに預けていた

私は急いで中身を確認する

“マナが魔力枯渇状態の時に魔力暴走のドラッグを敵に打たれた。マナは死ぬわけではないが、1週間は苦しみが持続するのでスリー様に白魔法石で回復させてあげて欲しい”

と手紙に書いてあり、私は急いでモモフル国へと行く準備をする

「ミケ様。マナがモモフル国で倒れたようなので私も行ってきます。」

とミケ様に報告をする

「あのバカ…また無茶したんだな…」

「敵に襲われてドラッグを打たれたようです。」

「何!?無事なのか!?」

「死亡するドラッグではなく、弱体化させるドラッグだそうです。苦しみが持続するタイプなので助けにいって来ます。」

「スリー。マナを頼んだ。」

「はい。では行ってきます。」

私は早くモモフル国へと行けるように風の龍を召喚する

風の龍に乗りモモフル国へすぐに飛んで行った

龍のツノに捕まり猛スピードで移動をする

スピードが早過ぎて必死に捕まる

飛ばされてしまいそうだ

必死にツノに捕まり3時間ほどでモモフル国へと到着した

マナが泊まっている宿へと風の龍で移動する

「マナ!」

私はマナの姿が見えたので窓から声を掛ける

「スリー様!?風の龍に乗って来られたのですか!?」

「マナが倒れたって聞いたからね。急いで来たけど…無事のようだね。」

「はい。イシュタル先生が白魔法石を使うことが出来たおかげで回復することが出来ました!」

「イシュタル先生が?倫理観のカケラもないやつなのに使えるのか?」

「極悪人も使えるみたいですよ。」

「白精霊の基準はよくわからないな…マナが無事でよかったよ。」

「私の為に風の龍に乗って急いで来てくれたんですね!ありがとうございます!」

「他国に行く時は白魔法を使用しすぎないように医者のスノー様から言われているはずなのに…また魔力枯渇するまで使ったそうだね。」

「だって…大地が荒れてて緑を失っていたから本来の姿に浄化しようとして…」

「もっと狭い範囲で少しずつすればいいだろう?」

「ちゃんと倒れない程度にやったもん!」

「ギリギリまで使うんじゃない。弱っている状態だから敵に狙われるんだ。自分の安全を第一に考えろといつも言っているだろう?」

「…。」

「マナは世界で1人しかいない聖女だから他国では狙われやすんだ。もう少し自覚を持って…」

「うるさい!!」

「え。」

「そんなのわかってるもん!!だって荒れた大地を浄化出来るのは白魔法を使える私にか出来ないじゃない!!本来の緑豊かな状態に浄化出来る力があるなら力を使ってもいいじゃない!」

「別に使うなとは言っていない。でも今、荒れた大地を浄化したところで一時的に回復させるだけで意味がない。根本的な国の問題を解決しないと…」

「私がやったことが偽善だと言いたいの?」

マナの目には涙が溢れて泣き出してしまった

「ちょっ…」

私はマナを泣かせてしまって慌てる

いつも死にかけて倒れた後も全く動じたことなく

私の心配までするマナがこんなに取り乱すほど情緒が不安定になっているなんて…

私は人生で初めて女の子を泣かせてしまった

「そんな難しいこと私バカだからわかんないもん!!だって私に出来ることはこれしかないんだから仕方ないじゃない!!根本的な問題なんて私にはどうすることも出来ないもん!!」

泣きながらマナは何かが溢れて出したかのように言う

「ご…ごめん。そんなつもりはなくてただ私はマナが心配で…」

「うぅ…ああああああああああああああんん!!」

マナが大泣きをしてしまった

「ご…ごめん!!マナは悪くないから!!」

私は慌ててマナを宥める

「スリー…マナを泣かせるなんて許せない…」

とクリス様が言う

「すみません!!マナが無茶すると心配でつい…」

「まぁ…気持ちはわかるが倒れた直後に攻めるようなことをするな。」

「申し訳ございませんでした…」

マナはクリス様に抱かれてクリス様の胸に蹲って泣いている

「スリーはエドとレナとアレクサンダーと合流してマナを襲った犯人の魔女アーリナを処刑してこい。」

「…わかりました。」

その場から逃げ出したかったので私は急いで部屋を出てエドとレナ様とアレクサンダーと合流する

「うおっ。スリー!?モモフル国に来るの早過ぎないか?」

とエドが言う

「風の龍で移動したからな。3時間で来れたよ。」

「スリーはミケに魔法を教えて貰ってから化け物みたいに強くなったな。」

「ミケ様のおかげだよ。」

「それで?今回マナを襲った魔女アーリナはどうするんだ?」

「証拠がないんだろう?他国の人間を証拠もないのに殺せない。」

「自白させるまで脅迫するか?」

「いや…この国の政治が腐っている。国民から税金を巻き上げて自分達だけがいい思いをしている国なんて滅んだ方がいい。だからモモフル国の国家を壊滅させる。モモフル国の国家を滅ぼせば魔女アーリナも自由に殺せるようになる。」

「それは魔女アーリナを殺すよりも大変じゃないか?」

「そんなことはない。私1人でこの国の国家を滅ぼすなんて容易い。力もなければ知恵もない。権力だけの国なんて何も脅威じゃないよ。」

「モモフル国の王家を失脚なんかさせたら国際問題じゃないのか?」

「今から滅ぶ王家なんて国際問題になんてならないよ。」

「それで?この国の王家がいなくなったらその後は誰が王になるんだ?スリーか?」

「私は王の器ではありませんから。」

「そうか?私はスリーが国の王になれば世界を掌握する国を築けてると思うけど。」

「私はハーバランド国の王家専属の魔法師です。今の仕事があるのにそんなことは出来ません。」

「じゃあ誰が王になるんだ?」

私はシガーレッド・アレクサンダーを指さす

「わ…私ですか!?」

とアレクサンダーは驚いて言う

「アレクサンダーが適任だ。公平に物事を判断出来るいい国王になるよ。」

「私は政治のことは何も分かりません!勉強したことないですから!!」

「今から勉強すればいい。1番大事なのは人柄だ。アレクサンダーは人の上に立って導ける力がある。」

「私は魔法の力も弱いですし…血筋も良くないですが…」

「関係ない。この国の国民は今の王家を恨んでいる。その王家を滅ぼした英雄にアレクサンダーはなるんだ。」

「滅ぼすのはスリー様ですけど…」

「私はアレクサンダーが適任だと思っている。普通の人生が嫌なんだろう?王になるチャンスなんて今後ない。刺激的な毎日を送りたいんだろう?」

「…やります。俺がこの国の次期国王になります。」

「うん。やっぱりアレクサンダーはいい国王になれるよ。ハーバランド国に帰ったら政治の勉強を一緒にしよう。私が立派な国王に育ててあげるよ。」

計画は完璧だ

後はただマナを襲った魔女アーリナと

マナを利用してやろうと企むこの国の王家を

全員血祭りにするだけだ




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