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第304話 フェニックス

モモフル城へと観光に来たかったのに、こんな仕事して潜入した挙句、無駄な情報しか手に入らなくてレナ様はあっさりと真相を手に入れていただなんて

真面目に潜入して情報収集していた私がバカみたいじゃないか

人を惨めな気持ちにさせて楽しんでいるんじゃないのか?

「えへへー。私、好きな人とデートしたの初めてです♡」

とても無邪気に心底楽しそうに笑って可愛いことを言われてしまうと私も弱い

くそっ…恋愛耐性が低すぎる自分が嫌だ

「別にデートじゃないから…仕事だから…」

「でも2人きりで出掛けるなんて初めてでとっっっても楽しかったです!」

「それより!魔女アーリナってなんで聖女になりたいんだ?」

「さぁ?ここには魔女アーリナはいないようでそこまではまだわからないですね。」

「この国はマナの敵ではないんだな?」

「うーん…グレーですかね。モモフル国は最近国王が代わり、国民から税金を巻き上げる恐ろしい政治を行っていた。国民が疲弊すると精霊達も力が発揮することが出来ず大地が荒れていってこの国の特徴である緑も失ってしまった。そのことをバレることを恐れたモモフル国は入国禁止にしていたのに、ハーバランド国の修学旅行だけ許可したのは、マナ様に白魔法でモモフル国を回復させてもらうことを魂胆にしていたとしか思えない。マナ様が一時的に回復させても国民の幸せを供給出来ない国は大地が枯れて滅んでいく。マナ様に今後も白魔法を使って大地を生き返らせようと交渉するつもりはあったみたい。」

「舐められてるな。」

「マナ様お優しいから直接交渉して定期的に白魔法で回復してもらいながら、国民から税金を巻き上げることをやめないつもりでいたみたい。」

「最低な国だな。滅んだ方がいい。」

「滅ぼしちゃいます?やっちゃいましょうよ!」

「レナ様が言うと洒落にならないからやめろ。」

「私はいつでも本気ですよ?」


チーッと空から声がするので見上げると

私が伝書鳩として可愛がっている小鳥のチーが飛んできた

「チー。いつもありがとう。」

私はチーが足につけているアレクサンダーからの伝言を受けとる

「マナ様はイシュタル先生が白魔法石で回復させることに成功したようだ。マナ様は全快して元気になったらしい。」

「イシュタル先生凄いわね。」

「1番白精霊に好かれそうな性格をしているとは思ったがまさか成功するとはな…スリーがモモフル国へ入国するまでマナの回復は難しいという思っていたけれど嬉しい誤算だな。」

「その小鳥に伝書鳩をさせているのですか?」

「あぁ。私が子供の時に怪我していたチーを助けてから懐かれてね。今は伝書鳩として働いてくれている可愛い相棒だよ。」

「その小鳥…フェニックスですよ。」

「は?なんだって?」

「小鳥のふりして可愛い子ぶってる聖獣はフェニックスです。本当は話すことも出来るし、炎を出して焼き払うことも出来ますよ。」

「ハハッ!!まさか!!チーとはもう10年も一緒にいるけれどそんな素振り全くなかったよ!なぁチー?」

「チーッチーッ」

「ほら。可愛い小鳥じゃないか。」

「じゃあこの鳥の種類を知っていますか?こんな7色の翼を持った小鳥はいません。」

「たしかに珍しい羽をしている…小さい頃に出会って仲良くしていたから種類なんて気にしたことなかったよ。」

「ほら!早く本性表せ!!喋れるくせにチーチー言ってて可愛くないんだよ!!」

「おい…チーは可愛いだろうが…」

「可愛い小鳥に化けているからです!騙されています!!」

「フェニックスなわけないだろう?なぁ?チー。」

「チーッチーッ」

「ほら可愛い小鳥じゃないか。」

私はチーの頭と頬を撫でて可愛がる

「あー!!私だってまだ撫でられたことないのに!可愛いなんて言われたこともないのに!!」

「こんな小鳥相手に嫉妬するなよ…みっともないぞ。」

「小鳥相手なら嫉妬しません!聖獣フェニックスがエド様を騙して可愛がられているから怒っているんです!聖獣は人間と恋仲になることも出来るんですよ!?」

「ハハハッ!そんなわけない…」

と言った瞬間にチーは可愛い人型女性のの姿に変わった

「チー?本当にチーなのか?」

「はい…今まで黙っててごめんなさい…」

私はチーを抱きしめて言う

「どんな姿でもチーは可愛いな。」

「エド様…ずっとお慕いしておりました。」

「ちょっと!!何で人型の可愛い姿に化けているの!?離れてよ!!」

「やかましい小娘。妾はどの姿でも可愛いだけ。嫉妬は醜いのぉ。」

「本来の姿は25mぐらいあるでかい鳥のくせに!可愛げなんてないくせに!!」

「レナ様やめてください。どの姿でもチーは可愛いです。」

「私には可愛いって言ってくれたことない!!」

「小娘が可愛くないからじゃないのか?」

「…。」

「チー。レナ様も私の大事な友人だ。優しくしてあげて。それに…レナ様も可愛らしいと私は思っているよ。」

「えっ…」

「ほら。機嫌は治ったか?魔女アーリナについて引き続き調べるぞ。」

「はい!もちろんですわ!エド様の為なら何でもやります!」

「魔女アーリナのことなら妾が情報を持ってるぞ。」

「チー!本当か!?」

「勿論です主人様。魔女アーリナはマナ様を捕獲して心臓を交換して聖女になるつもりだったんじゃよ。そんなことしても聖女になんてなれないんじゃがな。」

「チー!凄いぞ!そんな情報どこで知ったんだ?」

「妾は空を飛んで移動しているからな!すぐに情報を知ることが出来るんじゃ!!」

「チー!さすが私の相棒だ!!!」

私はチーをよしよし撫でる

「ふふーん♡妾は主人様の相棒じゃからな!これぐらいはすぐに情報を手に入れてみせるわい!」

「わ…私も!!なでなでされたい!!チーだけなんて狡いです!!私だって情報持ってきたじゃないですか!!」

「えぇ…じゃあ…」

私はレナ様の頭も撫でてあげた

「はああああああああああああああエド大好きいいいいいいいいい♡」

「妾も!妾ももう一度撫でて!!」

「ただの相棒のくせにでしゃばらないで下さい。私はエド様の未来の嫁ですよ?私にも従順に従うべきじゃない?チー。」

「何が未来の嫁じゃ。主人様は私とずっと一緒にいるんじゃ。邪魔者はレナの方じゃ!!」

「ねぇ!私今エド様とデート中なの!わかる?邪魔しないでよ!!」

「仕事してるだけだろう!?」

「わかった!わかったから落ち着いて!!」

私はレナ様とチーの頭を撫でる

私はモブのはずだったのに

ハーレムものの主人公になった気分だった





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