第303話 調査
クリス様からの命令により、私とエド様はマナ様を襲った犯人探しの情報調査にモモフル城へと来ている
「私は国際問題や政治に関わるような情報を集めるのは嫌いなんだけどなぁ。」
とエド様は言う
「そうなんですか?この世の全てを知り尽くして世界を牛耳ることを目的としていたのではないのですね。」
「そんな危険思想あるわけないだろうが。私を何だと思っているんだ。私はね、スカーレット学園専門の情報屋だよ。あくまで新聞部の部活動さ。生徒1人1人の個人情報を知り尽くしていることが楽しいんだ。」
「そんな情報意味がないのでは?」
「この世に意味のない情報なんてないさ。くだらない情報を集めることが好きでスカーレット学園の新聞部になったのに何故こんなことに巻き込まれる羽目になったんだ…」
「エド様はガードン王から直々に仕事依頼されている情報屋じゃないですか。お遊びの部活動とは訳が違いますよ。」
「一生学生気分でいたかったよ。」
「まぁ私としてはデート気分でエド様とモモフル城へと来れたのでラッキーですけど。」
「こんな最悪なデートあってたまるか。」
「エド様と一緒ならどこでも最高のデートですよ♡」
「バカなことをほざいていないで早く終わらせるぞ。」
「はーい♡」
私達はモモフル城へと侵入する
正面からは入れるないのでエド様の風魔法で窓からこっそり侵入した
「さて。どこに行きますか?」
「まずはメイドの休憩室かな。噂話が豊富だからな。」
「メイドになって潜入しちゃいましょうか?」
「アホか。そんなリスキーなことしないよ。」
私達はメイドの休憩室まで移動する
するとエド様は風魔法で窓をほんの少し空けた
メイド達の噂話の会話は少し窓を空けただけでよく聞こえてきた
「ねぇねぇ知ってる?モモフル国の大地を蘇らせたのは聖女のマナ様なんだって!」
「聖女様ってそんなことも出来るのね。この国本来の緑の豊かさが返ってきて嬉しいわ。」
「でも…噂によるとマナ様は力を使いすぎて倒れてしまったんだって!」
「えぇ…そんなの可哀想…早く良くなればいいね。」
「この国ってさ。大地が荒れていることを外に漏らさないように他の国からの入国はここ最近禁止にしていたでしょう?」
「そうね。」
「でも…ハーバランド国の修学旅行だけは許可した。これっておかしいと思わない?」
「まぁね…」
「マナ様がいるから許可したんじゃない?って思っちゃうわよね。」
「聖女様ならこの国の大地を蘇らせれるから?」
「そう!絶対マナ様目当てで入国を許可したに決まってるわ!」
「実際マナ様の力で大地は蘇ったからね。」
「聖女様って偉大よね〜。私も白魔法が使えたら今頃色んな男を転がして遊べたのになぁ〜。」
「やぁだ!そんな軽薄な女が白魔法使えるようになるわけないじゃない!マナ様は清廉潔白な美しい心の持ち主だから白魔法が平民でも使えるのよ!!」
「しかもマナ様は絶世の美女らしいわよ!!一目会ってみたいわ〜。」
「あんたマナ様にまで手をださないでよ?男も女も見境なしに襲うんだから…」
「ちゅーぐらいしたいわ!絶世の美女とキス出来たらいいのに〜!」
「バカ言ってんじゃないわよ!そういえばあんたが気に入ってたロイド様今日城に来てないわね。」
「ロイド様はマナ様の治療をしているから今いないらしいわよ。」
「は?何でロイド様が?」
「え?何かおかしい?」
「だってロイド様ってこの国の暗殺部隊じゃないの?なんで暗殺部隊が治療に行くのよ。」
「えぇ?ロイド様はこの国の参謀長官じゃないの?」
「そうなの!?」
「いや…なんとなくしか知らないけどさ…」
「私はロイド様って実は裏で殺しまくってるみたいなことを聞いたから暗殺者だと思い込んでたけど…」
「ええ?まさかぁ!!あんなに優しい人なのに?国王から直々に仕事を命令されてるって言ってたから偉い人だとは思うけど…」
「まぁ私は噂で聞いただけだから。あんたは直接会って仲良くしてたんだし、暗殺は噂話だったんじゃない?」
「国王様に命じられてマナ様の治療を行っているのよきっと。」
「そっか〜。早くマナ様元気になるといいねぇ。」
まさかのジャストタイミングでメイド達はマナ様を襲った人物のことを噂していた
ロイドという男は国王から命令を受けてマナ様を暗殺しようとしていたのだろう
私達は一度人気ない倉庫へと移動する
「暗殺者なのか参謀長官なのかはわからないけれど、やはり国王自らマナ様を捕えようとしたんじゃないかしら。」
「メイドだけの話では信憑性はない。次は国王の部屋に侵入するぞ。」
「どうやってです?」
「夜になって寝静まった後に風魔法で鍵を開けて侵入する。」
「なるほど。そうやって学園中の寮生活のみんなの部屋も侵入して情報を集めているんですね。」
「私は仕事でやっているんだ!」
「生徒の情報は趣味じゃないですか?」
「ぐっ…」
「私の部屋はいつでも入っていいですよ♡」
「そんな恐ろしい真似できるわけないだろう?」
「ざーんねん。エド様。私、実は土魔法最高峰の使い手なんです。」
「知ってるよ。」
「私の能力は床に触れていると誰が何を話しているかわかるんですよ。」
「は?そんなことまで出来るのか?」
「はい♡」
「じゃあ今ここで国王の話も聞けるのか?」
「はい♡」
「…実はモモフル城へ侵入しなくてもわかったのか?」
「はい♡」
「…じゃあ侵入するなんてリスキーなことしなくてよかったじゃないか。」
「いやですわ。エド様との侵入デートとても楽しかったのに。」
「失敗したら命を落とすかもしれないんだぞ?」
「失敗したその時はエド様を全力でお守りして逃げるつもりでしたから!」
「はぁ…早く言ってくれよ…」
「私の切り札は簡単に話せませんから。エド様は私の未来の旦那様なので特別です♡」
「それで?もう知ってるんだろう?マナを狙った犯人。」
「はい。マナ様を狙った犯人は国王ではありません。」
「違うのか?」
「ロイドは暗殺者でも参謀長官でもありません。魔法研究員の1人です。」
「魔法研究員がどうしてマナを?」
「白魔法の使い手だからでしょうね。世界にただ1人の。そしてマナ様を捕まえようとしたのはこの国の魔女と呼ばれるアーリナと呼ばれる女です。」
「目的は?」
「聖女になりたいから。」




