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第302話 白魔法石

「早く!!保健医はどこだ!?」

俺は意識を失ったマナを抱えて叫ぶ

「は…はい!!今すぐに診ます!!」

女性の保健医のクララ先生が急いで走って駆け寄り、マナの手を取り診察をする

「マナは!!マナは助かるのか!?」

「安心してください。死ぬようなことはありません。」

「よかった…」

「でも…これは魔力暴走の危険ドラッグを打たれています。魔力枯渇と魔力暴走が重なって身体が耐えられなくなっています。高熱に侵されて身体中が毒に侵されて苦しむような状況です…」

「薬を抜くことは出来るのか!?」

「薬を飲んで抑えることは可能ですが完全に治るのは1週間はかかると思います。1週間苦しみに耐えなければいけません…睡眠薬を飲ませて無理矢理寝かせて苦しみを逃すしか方法はないです。」

「くそッ!!薬を抜く方法は他にはないのか!!」

「マナ様が復活して白魔法を使えるようになれば1週間よりも早く治るかもしれません。」

「こんなにも苦しんで泣いているのに…すぐに治せないなんて…」

「敵の目的はマナ様の捕獲でしょうね。即死するようなものではなく、マナ様を弱体化させることを目的としたドラッグです。弱体化したマナ様を捕らえて…マナ様の力を利用することがおそらく目的だと思われます。」

「…わかった。マナは宿で休ませる。敵の情報はエドとレナに探らせろ。決して許すな。モモフル国がマナを捕らえようとしているなら全面戦争だ。絶対に許さない。他の生徒達も安全の為に今日は宿へと帰らせろ。」

「わかりました。」

俺はマナを抱えたまま、マリオの風魔法で宿へと移動する

マナを宿で1番いいベッドで寝かせる

マナの意識は失ったまま

身体は魔力枯渇と魔力暴走の影響で高熱だ

マナのおでこを氷嚢で冷やし

俺達はこれからのことを話し合う

「…マナが狙われている。マリオとレイは24時間マナの監視を絶対に怠るな。俺の護衛もマナの護衛をさせる。人員は増やす。」

「申し訳ございません…。俺達が守りきれなかったせいでマナ様は…」

とレイが言う

「俺も同罪だ。側にいたのにマナを守れなかった。」

「俺達は護衛騎士なのに…」

「今までマナが無事だったのは2人がいたからだ。感謝している。今回のことを罰則するつもりはない。それよりもマナの回復をもっと早める方法はないのか。」

レイが鞄から透明だが、キラキラと光る石を出した

「これは?」

「白魔法の魔法石です。」

「これを使えばマナは回復するのか!?」

「はい。でも…白魔法を扱えるのはマナ様だけ。」

「じゃあこの白魔法の魔法石は使えないのか?」

「いいえ。白魔法の魔法石をたった1人。扱うことに成功した人物がいます。」

「誰だ!?今すぐ呼べ!!」

「スリー様です。」

「よし!!今すぐスリーを呼べ!!」

「いや…待ってください。スリー様を呼んでも1日は必ずかかります。今すぐに扱える人物がいればすぐにマナ様を回復させれます。」

「ここにいるのか?」

「白精霊が好む人は純真で、優しくて、美しい人です。ここにいる人達の中で1番白精霊に好かれていそうな人をエド様に伺ったのですが…」

「俺か!?俺しかいないだろう!?」

「いえ…クリス様は残念ながら適任ではないので他の方に…」

「俺のどこがだめなんだ!!」

「優しさが足りないかと…」

「…。」

「えっと…それで適任者なんですが…」

「誰なんだ?」

「イシュタル・ヤクモ先生です。」

「は?」

「イシュタル・ヤクモ先生らしいです…」

「あのマナをやらしい目で見ている変態教師が?」

「はい…」

「にわかに信じがたい…」

「俺もこの世で1番邪悪だと思っていますが…エド様は白精霊が好きそうな人間だと言っていますので…マナ様を苦しみを今すぐに治せるのなら試してみるしかありません。」

「イシュタル・ヤクモを呼べ。」

俺達は部屋にイシュタル・ヤクモを呼んだ

「失礼します…私に何かご用でしょうか…?」

物腰低くイシュタルは部屋へと入ってきた

「おい。イシュタルは何魔法が使えるんだ?」

「私ですか?風魔法と土魔法ですが…」

「複数使えるなら出来るな。」

「何をですか?」

イシュタルの目の前に白魔法の魔法石を出す

「これは白魔法の魔法石だ。今からこの魔法石を発動させてマナを治してもらう。」

「…は?…えぇ!?わ…私が!?な…なんで?」

「知らん。お前が適任らしい。」

「白魔法はマナ様しか使えないんじゃ…」

「スリーは魔法石の白魔法を発動させることに成功した。」

「す…凄いですね…スリー君はマナ様のような聖人君子だからじゃないですか?私は…どちらかと悪人寄りですけど…」

「俺もそう思う。エドの言うことはやっぱり信用出来ない!!やっぱり俺がやる!!」

俺は白魔法石に魔力を流す

しかし全く無反応で白精霊が応えてくれる気配はない

「おい!!お前ら白精霊もマナを早く治したいだろうが!!少しぐらい融通利かせて白魔法を発動させろよ!!融通の利かないゴミ精霊!!」

「クリス様…おそらくクリス様は不適任なので…イシュタル先生に任せましょう。」

とレイが言う

「納得いかねぇ!!お前がやれ!!」

「お…俺ですか?」

「そうだ!!」

俺はレイに白魔法石を渡す

レイは白魔法石に魔力を注ぐが無反応だ

「すみません…力不足で…」

「次!!マリオ!!」

「お…俺もですか?」

「やれ!!」

マリオが白魔法石に魔力を注ぐと

少しパァッと光った

「おお!!やった!!凄いぞ!!」

「いえ…失敗みたいです…」

「今光ったのに!?」

「それが…白精霊の声だけ聞こえまして…」

「何て言ってたんだ?」

「もうちょっとイケメンならなぁって…」

「…。」

「平凡顔には白魔法を使う資格はないそうです。」

「なんて最低な精霊なんだ…」

扱える能力は治癒とか他の魔法の増幅だから神格化される白魔法だが

扱える人がこの世に1人しかいないという時点で

白精霊はかなりの偏屈で我儘なことがわかる

「仕方ない。おい!マナが苦しんでいるんだ!!絶対に成功させろ!!」

と俺は白魔法石をイシュタルに渡す

「荷が重いですが…マナ様を助ける為に全力で頑張ります!!」

イシュタルが白魔法石に魔力を注ぐ

パァァァァァァァァァァァァァァ

白魔法石は瞬く間に光り輝き、マナの容態はみるみる回復していった

熱が下がり顔色も良くなっていく

「え…嘘でしょう!?本当に!?」

白魔法石を発動させたイシュタルが1番驚いている

「本当にイシュタルが適任なのか…意味がわからない…」

「白精霊の好みだったようです…」

「何故わかる?」

「声が聞こえるので…」

「何て言ってる?」

「かっこいい〜!!めっちゃ好き〜♡美しい人大好き〜♡って言われてます…」

「俺の方がかっこいいだろうが!!白精霊の目は節穴か!!」

「でも…マナ様を助けることが出来て良かったです。」

「俺のおかげだからな!!」

「クリス様何もしてないじゃないですか…」

「これからするんだよ。」

「何をする気ですか?」

「決まっているだろう?マナを苦しめたやつら全員殺す。」

「頼りにしていますよ。クリス様。」

マナの容態は白魔法石でイシュタルが治したおかげで回復することが出来た

この後もマナはこの国にいる限り狙われる可能性がある為

マナには悪いが早くハーバランド国へと帰国させよう

マナがいなくなった後で

このモモフル国を殲滅させよう


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