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第299話 国の安泰

体育祭も終わり、次は修学旅行の準備が始まる

私がスカーレット学園に入学してから1ヶ月半が経ち憧れの学園生活を謳歌している

毎日、新聞部に通いエド様に会いに行っている

「今年の修学旅行はモモフル国に行くんですって。私、初めて行きますわ!モモフル国は花畑が有名で、とてもカラフルな花畑が見れるそうですよ。」

「それはよかったですね。」

「エド様も修学旅行はモモフル国だったのですか?」

「私は3年生の修学旅行には参加していない。ちょうどマナ様が入学した年で新聞部が1番忙しい時期だったからね。」

「あら。そうだったんですね。じゃあ今回が初めての修学旅行ですね。」

「…何故私がモモフル国に行くことを知っている。」

「エド様の妻になるんですもの。これぐらいの情報収集はお手のものですわ。」

「情報収集は新聞部の仕事ですよ。競合するようなことは控えて頂きたい。」

「私を新聞部に入れてくださればいいんですよ。」

「お断りです。情報収集することをやめればいいんです。」

「やめないですよー。そろそろ私から情報を買うことをしてくれませんか?エド様が望む情報を何でも手に入れてみせますよ。」

「隣国の王女様にそんなことはさせられません。新聞部に入り浸ることは辞めて学園生活を謳歌してください。」

「エド様と会っている時間が1番青春を謳歌している時間ですから。」

「ハァ…レナ様が私の望みを叶えてくれるなら、クリス様の婚約者として恋仲になることですよ。クリス様とレナ様が結婚すればハーバランド国は安泰。私はレナ様とクリス様が恋人になるようにこの学園に入学させたのですから。」

「えぇ?本気で言ってますか?」

「当たり前だ。レナ様を入学させるのにどれだけ苦労したと思っている。」

「1つ助言をすれば、私とクリス様が結婚すればこの国はめちゃくちゃになりますよ。」

「何故だ?どちらも国王にも王妃にも適任だろう?」

「簡単ですよ。クリス様はマナ様に振られているってことですよね。マナ様を失ったクリスがまともに国を守る為に働くわけがない。八つ当たりで隣国と戦争を始める可能性だってあります。」

「アホか。クリス様は腐ってもこの国の王子だ。国の為に命を捧げて国王になるカリキュラムをこなしているんだ。そんなくだらない理由でこの国を危険にすることなんてするわけない。」

「くだらない理由?何を言っているのですか?クリスの世界の中心はマナ様そのもの。この国とマナ様どっちが大切かと聞かれたら迷いなくマナ様と答えるでしょうね。クリスからマナ様を奪えば狂ってしまうことは確実だと思いますよ。」

「だからこそレナ様がクリスの寂しい心を埋めてあげれば上手くいくのでは?」

「私がそんなこと出来るわけないじゃないですか。」

「それでもマナはピアニストになる為にキッカ国へと留学することが決まっている。マナとクリスは離れてしまうんだ。クリスには寄り添えるパートナーが必要だろう?」

「マナ様の代わりなんて誰にも務まりません。この国の安泰を本当に願うならマナ様を説得してピアニストの夢を諦めさせて、クリスと結婚させるしかないですよ。」

「マナは王妃になることを拒否している。クリスは好きでも結婚するつもりはない。」

「そうでしょうか。マナ様はまだ迷っているように見えます。今、説得すればピアニストは諦めてクリスと結婚してくれるかもしれません。」

「いや…でも…」

「もしかして…実はマナ様のピアニストの夢を応援しているのですか?」

「ハァ!?何故私が!?」

「だって…この国の安泰の為に動くならマナ様を王妃にさせること一択のはず。なのに…そうしないのはマナ様に肩入れしているからじゃないですか?」

「そんなわけない。私はいつも平等だ。そしてこの国の為に動いている。」

「エド様はいつだって平等じゃありません。情報を手に入れて自分の理想的な展開になるように動いている黒幕です。」

「あぁ!そうさ!!マナが1年生の頃から努力してやっと実力で掴んだ夢を諦めさせたくないんだよ!!マナはピアニストとして生きていくんだからレナ様とクリスがくっつけば問題ないだろ!!」

「あーぁ。そんなにマナ様が大事なんですか?嫉妬しちゃうなぁ。」

「私はずっと努力してきてやっと夢を掴んだことを知っているからな。」

「そんなこと全て捨てさせてクリスと結婚させた方がいいに決まってます。王妃の仕事が嫌ならお飾りで王妃になればいい。」

「あんなに努力した結果がお飾り王妃なんてマナが幸せになるわけない。クリスとは学生の間だけの遊びだ。マナはピアニストとして生きていくんだ。」

「じゃあクリスはどうなるの?」

「それは…レナ様が癒してあげて…」

「無理に決まってます。わかるでしょう?マナ様には王妃になってもらうしかこの国の未来は安泰になりません。」

「じゃあ他の女にやってもらう。マナはピアニストとして生きていくんだ。王妃になんてさせないよ。マナは人の顔色を窺って流させるだけの人生を変えようと努力しているんだ。ずっと見守っていると応援したくなるのは当たり前だろう?」

「私もエド様に出会って人生変わりましたよ。夢中に誰かを好きになるなんて…こんなに楽しくて苦しいんですね。」

「苦しいなら今すぐ辞めればいい。」

「やめられません。止められません。この恋心は死ぬまでエド様のものです。恋より大事なものなんてこの世には存在しません。私とクリスはよく似ているからこそ…助言しますよ。絶対にマナ様を王妃にさせるべきですよ。」

「クリスもマナが好きならマナの夢を応援するべきだ。」

「恋って綺麗事の感情ではどうにもなりませんから。ドロドロのぐちゃぐちゃの感情でマナ様を監禁してしまいますよ。」

「どうすれば幸せになれるんだよ。」

「そりゃあ…マナ様がクリスを選んで恋に生きるなら全員ハッピーエンドです。だから迷っている今がチャンスなんですよ。マナ様を説得して恋に生きさせるべきなんです。」

「恋に生きることがハッピーエンドね。私にはよくわからないな。」

「あら。それでは私が教えてあげますわ。恋に生きる楽しさを。」

「結構だ。」

「情報屋なのに知らないことがあっていいのですか?」

「情報屋は恋なんか必要ない。平等に物事を判断出来なくなるからな。」

「もう既に平等ではないですけど。」

「黙れ。用がないならもう帰れ。」

「意外と情に熱くて優しいところも大好きですよ♡情報屋としては欠点ですけどね!私が欠点を補える最強の妻になってみせますわ。」

「必要ない!!帰れ!!」

「まだ!まだ情報を買ってませんわ!」

「自分で情報収集出来るから必要ないだろう!?もう帰れ!!」

「ここでしか手に入らない情報が知りたいんですよぉ!!」

「じゃあ早く要件を言え。」

「エド様はモモフル国に行ったらどこに行きたいですか?」

「…モモフル城。」

「いいですね!じゃあ一緒に見に行きましょうね!」

「私は遊びに行くんじゃないからな!!あくまで情報収集として…!!」

「楽しみですね♡」

「まぁ…どうしても一緒に行きたいなら連れて行ってやってもいいけど?」

私のエド様ツンデレ可愛すぎて昇天しちゃう

国に持ち帰って監禁しちゃいたい

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