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第287話 ポニーテール

残りの夏休み期間のデートも魔法修行にクリスは没頭しており甘い雰囲気とは程遠かった

クリスはスリー様に負けたくない一心で修行に没頭していた

私はクリスに風魔法を習得して会いに来て欲しかっただけなのに

別にクリスが強くなる為にここに連れてきたわけじゃないのに

私が時間空間を移動出来るアイテムが手に入る算段がついた今、私にとってはあまり意味のない魔法修行であるわけで

全然構ってくれない状況に拗ねていた


新学期になり、3年生の2学期が始まった

「マナ!!!会いたかったよ!!!」

「私は全く会いたくなかったです。イシュタル先生。」

私は早朝いつも通りに隠し部屋へと向かいイシュタル先生と密会する

「1周回って制服が1番えっちだと私は気がついたんだよ!あと半年しかこの制服姿を拝むことが出来ないなんて…」

「気持ち悪いなぁ。」

「そこで私は探したんだよ!他の学校の制服を!!この国では魔法が使える貴族が通うスカーレット学園と、魔法を使わない平民が勉学を学ぶ為に通うアクアマリン学園があるだろう?私は羨ましいルートからアクアマリン学園の制服を入手することに成功したんだ!」

「正規ルートでは入手出来ないの?」

「私のような変態対策がされているんだ。アクアマリン学園の生徒しか本来購入出来ない。」

「私の知らない所で捕まるんじゃ…」

「見てよ!アクアマリン学園の制服を!!」

目の前なパッと制服をイシュタル先生は出した

「スカーレット学園とは全然違うわね。」

「スカーレット学園の制服はブレザー。アクアマリン学園の制服はセーラー服というらしいよ!」

「すっごく可愛いね。私セーラー服の方がデザイン好きかも。」

「そうだろう!そうだろう!!さぁ!!今すぐに着替えるんだ!!」

「いつもより健全な服なのに何故こんなにも嫌な予感しかしないんだろうか…」

私はスカーレット学園の制服を脱いで、アクアマリン学園の制服に着替えた

「わぁ〜可愛い〜。」

「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!可愛いいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!」

「うるさい。」

奇声を発しながらカメラでパシャパシャと撮影される

「ちょっとそこの椅子に座ってくれるかな?そしてこう…足を組んで欲しくて…いいね!いいね!!最高だあ!!じゃあ次は体操座りをしてくれる?あぁ!!!可愛い!!可愛すぎるよ!!マナ!!」

椅子に座って足を組んだり、床で体操座りをしているだけなのに大喜びしているイシュタル先生がよくわからない。何が興奮するポイントなんだろう…

「髪を束ねよう!セーラー服にはポニーテールが至高だと学んだんだ!!」

「誰からそんなことを学ぶのよ…」

私はイシュタル先生に髪をポニーテールにしてもらう

「なんてことだ…!!これが伝説のセーラー服ポニーテール女子高生!!」

「伝説の安売りしすぎなのでは?おそらくたくさんいると思いますが。」

「青春そのものだ!!初々しさと大人ぽさを兼ね備えあどけなさと色気を纏っている…!!」

「私に色気なんてないと思うけど。」

「めちゃくちゃあるよ!!マナはとってもえっちだよ!!自信持って!!」

「なんか嫌だな…」

「ポニーテールを揺らして!ジャンプしてみて!ジャンプ!!あぁ!!いいよ!!最高だよ!!青春だ!!青春が揺れているよ!!」

「青春が揺れている意味がわからない。」

「次はこう振り返って!!ああああ!!最高だあ!!なんでポニーテールが揺れるだけでこんなにも興奮するんだろうか!?ポニーテール研究家に報告したい!!揺れるポニーテールは興奮作用が含まれると!!」

「ポニーテール研究家なんてこの世にいないわよ。」

「マナはわかってないな。どこの世界にもマニアは存在するんだよ。」

「ポニーテール研究家もどこかに身を潜めているのかな。」

「今日から私は制服研究家になろうと思う。」

「イシュタル先生だけでいいよ。同志は増やして欲しくない。」

「需要あるのに残念だなぁ。そろそろ朝礼が始まるから教室に戻ろうか。」

私はスカーレット学園の制服に着替えてポニーテールを取ろうとすると

「今日はポニーテールのまま登校してみたら?」

「どうして?」

「クリスと恋人関係になったのだろう?たまには髪アレンジをしてオシャレをしたマナを見せたら喜んでくれるんじゃないのか。」

「まぁ確かに…」

「大人としての恋愛アドバイス!どう?私も役に立つだろう?」

「恋人が出来たから、隠し部屋で男と密会してるなんてバレたら浮気を疑われそうなことはやめようかしら。」

「ノー!!!絶対!!ダメ!!私がマナの手から離れたら他の犯罪に手を染めることになるんだよ!?いいの!?」

「私がいても犯罪に手を染めてるけど…」

「この学園の安全はマナが私の心の安寧を与えているから保たれているのに!マナに会えなくなって、他の女子生徒に手を出したらどうするんだよ!!」

「わかったわよ…クリスにバレるまでは付き合うから。」

「バレた後も一生一緒だよ。」

「…私は卒業したらキッカ国でピアニストになる予定だけどイシュタル先生はどうするの?」

「私はマナの専属デザイナーとしてキッカ国へ一緒に行くよ!マナがピアニストとして舞台に上がる衣装やヘアメイクは全部私が担当するからね!!」

「…すごい未来計画だぁ。」

「ずっと一緒に俺貰わないと困るからね!私達は一生一緒だと約束しただろう?」

「そんな約束してないけど。」

「な!!私のような変態は世に放たない為にマナが一生面倒見るって言ったじゃないか!!」

「そんなことは言ってない。卒業したら普通に牢屋にぶち込む予定だったし。」

「ひどい!!」

「でもまぁ…私と生きる覚悟が出来て未来計画立てられてるならもう少しだけ飼ってあげようかな。」

「一生だよ!私は一生マナのペットだからね!」


私は隠し部屋を出て教室へと向かう

教室に入ると

「おはよう。マナ。」

とクリスが話しかけてくれた

「おはよう。クリス。」

「今日は…ポニーテールだね。」

「うん。たまにはいいかなって。どう?似合ってる?」

「めちゃくちゃ可愛い。ポニーテールが揺れるたびにドキドキして心が落ち着かない。」

「えへへ…よかった。」

クリスがぎゅっと私を抱きしめる

「誰にも見せたくない。このままマナをお持ち帰りしたい…」

「ポニーテールの威力高すぎる。そんなによかった?」

「ポニーテールが揺れる度に興奮するから、他の男に見せたくない。」

「取ろうか。」

「ダメだ!もったいない!」

「じゃあどうすれば…」

「ずっとこうして抱きしめて他の男から見えないようにブロックするよ!完璧だ!!」

私らするするとポニーテールを解いた

「あぁ!!なんで!?」

「サービスタイム終了です。」

ずっとくっつかれるのは鬱陶しいからポニーテールを解いた

ポニーテールって人を狂わせる魔力があるんだな


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