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第256話 清々しい朝

桜の花びらが舞い落ち

暖かな日差しが窓を刺す

小鳥がさえずり朝の空気が澄んでいる

新学期のスタートの朝に相応しい朝だ

「おはよう。レックス。清々しい朝ですね。みずみずしい朝ですね。」

いつも通り朝食を一緒に作りにレックスが魔塔へとやって来たので挨拶をする

「おはよう。マナ。今日は気合いが入ってるね。」

「3年生になって初登校日だからね。それに…マオに久しぶりに会うから。」

「ずっと実家に帰っていたんだよね。マオ君新1年生になるのか〜。」

「いや…3年生の転校生として入学してくる。」

「え?マオ君は明らかに俺達よりも年下だったよね?スカーレット学園には飛び級とかあるの?」

「マオは人間じゃないから。」

「…え。」

「年齢でいうなら5歳かな。」

「マオ君は何者なの?」

「魔王だよ。」

「…は?…え?嘘だろ?冗談だろ?」

「嘘でもないし、冗談でもないよ。トップシークレットだから言っちゃダメだよ。」

「魔王は消滅して世界は平和になったんじゃ…」

「マオは私が人間にして世界は平和になった。家族のように私達はこの魔塔で過ごした。でも…家族じゃなくて恋人になりたいと言って魔王として復活し、マオは家を出て行った。」

「それで…マナと恋人になる為に帰ってくると…?」

「そう。」

「でもマナは…他に好きな人がいるんだよね?」

「うん。」

「じゃあマオ君はどうなるの…?」

「さぁ?」

「さぁって…!!」

「だって本当にわかんないし。」

「だからずっとマナは魔法の修行を倒れるまでしていたの…?マオ君を倒す為に。」

「戦わなくていいならそれが1番いいけどね。もしもの時の為に修行してるだけだよ。」

「…今日会うんだ。」

「うん。」

「悩みがあるんだろうなとは思ってたけど…そんなのとになってるなんてね。平和に解決出来るといいね。」

「本当にね。」

「元気がなくなったり、悩み事があれば俺に会いにくるといいよ。」

「慰めてくれるの?」

「人を笑顔にさせることは得意なんだ。」

「凄い特技だね。レックスらしい。」

「頼もしいなぁ。今の私には1番必要だよ。」

「惚れてもいいよ?」

「フフッ。レックスの恋人は幸せだろうね。」

「俺の恋人にマナがなればいいじゃないか。幸せな毎日を保証するよ。」

「私は自分の力で幸せになりたいからいいや。」

「マナらしいね。」

「自分で努力して幸せを掴み取る。誰にも頼らずに生きていけるように。」

「もっと人に甘えてもいいのに。」

「私にとって甘えることは簡単で、きっと助けてくれる人はたくさんいて、甘えることに特化すれば私は楽に幸せに生きていける。」

「じゃあどうしてそうしないの?」

「私が可愛くなくなっておばさんになった時、はたして誰が私の味方になってくれるのだろうね。」

「マナはおばさんでも可愛いから問題ないと思うけど。」

「そんなのわからないわよ。年老いてる甘えたババアなんて需要あるわけないと思うけど。」

「ネガティブだなぁ。ずっと可愛いから大丈夫だよ。」

「レックスがポジティブすぎるの。」

「明るい未来を想像して生きていかないとダメだよ?」

「フッ。確かにそうかもね。最近は最悪のケースばかり想像してばかりだったから。成功する未来を描いた方が案外上手くいくかもね。」

「マオ君とも上手くいくよ。」

「うん。ありがとう。レックス。」


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