第254話 護衛騎士
晩御飯を食べて、お風呂に入り、部屋に戻る
「レイ〜。マリオお兄様〜。」
私は護衛騎士の2人を呼ぶ
2人とも居たようで目の前に来てくれた
「ルナ様今日もお疲れ様です。」
とレイが言う
「俺らにもバレンタインチョコを配るのか?ルナ。」
とマリオお兄様が言う
「いつもお世話になってるからね。どうぞ!」
「ありがとうございます!ルナ様!!永久保存します!!」
「ローズが嫉妬するかもしれないからいらない。」
「ローズ様からチョコ貰ったの?」
「当たり前だ。ルナと違ってローズは本命チョコ1つだけを俺にくれたからな。」
「堂々と惚気ないでよ。むかつくから。」
「俺の婚約者は世界一可愛いよ。」
「ローズ様に直接言ってあげなよ。ヘタレ。」
「恋愛下手のルナに言われたくないね。」
「え?私はエキスパートだよ?私に教えを請えばいいわ。」
「スリー様を誘惑して失敗していたくせに。」
「あれはスリー様がヘタレなだけだし。私はエキスパートだから。」
「他責している時点で信用出来ない。」
「アハハ!たしかに!」
「本命のクリスはいつも電撃で気絶させてるだけだし。ルナが恋愛を語るのは100年早いと思う。」
「だってあれはクリスが悪いもん!!私は悪くない!!」
「水龍まで呼んで天界で密会デートしてきたと思ったらクリス様が気絶して帰ってきたからな…クリスに何をされたんだ?」
「え?…あー…き…記憶にございません。」
「意味不明な嘘をつくな!ほんの1時間前のことだろうが!!」
「デートの内容を聞くなんて野暮ですよ。ハレンチです。」
「無理矢理ルナにキスをしたから牢屋に収監されたのに…また無理矢理キスされそうになったのか?」
「ノーコメントです。」
「ルナは隙がありすぎるんだよ。だからすぐに喰われちゃうんだ。」
「私はガード固いタイプのはずなんだけどな。ちゃんと近寄り難い雰囲気出てるでしょう?クリスが異常に距離が近いだけだもん。」
「近寄り難い雰囲気なんて出てる気がしないけど。」
「マリオお兄様は家族だからでしょう?」
「まぁ…マナはモテるけど女友達には嫌われているからな。」
「そう言う意味で近寄り難いんじゃない!女友達はいつもウェルカムだもん!男の人は私にアプローチしずらかったり、近寄り難い雰囲気でしょう?って言ってるの!」
「そりゃああんなにべったりこの国の王子様がガードしてたら近寄り難いだろうな。」
「むぅ…」
「まぁ…好きな人が出来ただけで凄いけどな。ルナには恋愛なんて一生無理だと思ってたから。」
「恋愛って思い通りにならないから難しいね。」
「そうだな。エキスパートの設定はもういいのか?」
「エキスパートは言い過ぎたわ。恋愛スキルはマリオお兄様よりは少し上ということにします。」
「マウントを取らないと気が済まないのか?」
「大事な推しと婚約してるやつなんて気に食わないからね。マウント取らないとやってられないよ。」
「逆恨みじゃないか。」
「世の中そんなもんでしょう?」
「聖女のくせに…性格の悪いことするな。」
「聖女ハラスメントです!聖女が清く正しく美しいなんて幻想今すぐに捨ててください!!」
「フフッ。そうだな。ルナはルナだ。」
「マナ様。俺はマナ様を命を賭けて守ると誓います。魔王と戦うことになっても、マナ様だけは俺が必ず守ります。」
とレイが言う
「俺は何があってもルナの側にいて死なないと誓う。もしも失敗して世界が崩壊しても…もう1度希望が持てるように。マナの心は俺が守る。」
とマリオお兄様が言った
「俺達でマナ様の体と心を必ず守りますから。マナ様の選択を俺達は信じて一緒にこの世界を守ると誓います。」
と2人は私に言った。
「頼もしいなぁ。私の護衛騎士達は。ありがとう。私を大事にしてくれて。私も誓うよ。2人とも必ず私が守ってみせる。体も心も。」
「武力的にはかなり劣勢なのに…ビックマウスですね。マナ様。魔王相手に俺達を守って戦うなんて不可能ですよ。」
「私を誰だと思っているの?世界最強の聖女エラート・マナよ。絶望を希望に変えることが出来るのよ。家出少年ごときに負けるわけないじゃない。」
「もうマナ様が知っている少年ではないですよ。マオ君は完全な魔王になった。以前よりも力をつけて。」
「だから何?私だって以前とは違う。」
不敵に笑って私は言う
「恋する乙女は無敵なのよ?この世界をハッピーエンドにしてみせる。この世界最強の聖女様エラート・マナに任せなさい!!」