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第252話 秘密の恋

女子寮から風魔法で私は王城へと移動し、いつも通り窓から侵入する

「お久しぶりです。ガードン王。」

「マナは正面玄関という場所を知っているか?」

「当たり前でしょう?」

「不法侵入という言葉は知っているか?」

「半年ぶりぐらいに顔を出したのに堅苦しいこと言わないでくださいよ。正面玄関から入ると書類を書かされて、この部屋でお待ちくださいとか言われて1時間ぐらい待たされるんだから。めんどくさいのよ。」

「王との謁見を気軽に出来るわけないだろう。」

「相変わらず仕事人間ね。」

「王が仕事しなければ国民は生きていけないからな。」

「じゃあ私から癒しのチョコのプレゼントです。ハッピーバレンタイン。」

「ありがとう。」

「それと報告が1つあります。」

「何だ?」

「私は世界崩壊の選択は絶対にしません。」

「…本当か?」

「はい。」

「マオを殺すかもしれないのに?」

「はい。」

「俺達としては嬉しいけれど…マオだけは世界崩壊しても絶対に殺さないと言っていたのに…好きな人が出来たから心境が変わったのか?マオよりも好きな人と過ごす未来が欲しくなったのかい?」

「そんなんじゃないですよ。」

「じゃあ何だ?」

「…妹が生まれたんです。」

「それはおめでとう。」

「ありがとうございます。もしも…世界が崩壊してやり直すことになれば…私の妹は生まれてこないかもしれません。」

「どうして?」

「再婚して生まれた子だからです。もう一度やり直さをすれば…また離婚して同じ人と再婚する確率は低い。世界崩壊が起これば…妹は死んだようなものです。それだけはダメだと思ったんです。私の我儘で幼き尊い命が失われてはいけませんから。」

「マオを殺して生きていく覚悟があるんだな?」

「はい。でも…まずは話し合いをさせてください。」

「そんなもの無駄だ。話し合いで解決出来るならとっくの昔に解決している。」

「時間が経てばお互いに冷静になっているかもしれないじゃないですか。」

「ダメだ。力をつける前にすぐに殺した方がいい。」

「それこそ今からじゃないですか。もう既に私達の力では武力行使で敵う相手ではないですよ?」

「騎士団長が今のマオの様子をスリーと共に見に行ったことがある。とてもじゃないが戦って勝てる気がしないと言っていたよ。マナがいて初めて勝てる可能性があると言っていた。」

「私が正面から戦っても勝率は2割程度の予想らしいですよ。スリー様の予想ですけどね。もしもの時の為に魔法の修行は続けてはいますが…武力行使ではこちらが圧倒的に不利です。話し合いで解決する方が成功する可能性は高いと思います。」

「話し合いこそ成功率は2割以下だと思うけれど…1年だけ待ってやる。マナが学園を卒業するまでは待ってやろう。」

「ありがとうございます。十分です。」

「この世界を頼んだぞ。聖女様。」

「胸を張って任せてくださいとは言えないけれど…全力で守ります。」

「じゃあまたな。」

「はい。あの…クリスはどこでしょう?」

「あぁ…あの色恋で頭がおこしくなっているバカ息子のことかい?」

「そうです。」

「牢屋に閉じ込めているよ。」

「解放してもいいですか?」

「好きにしろ。お前らの痴話喧嘩に巻き込むな。」

「えへへ…すみません。ありがとうございます。」


私はクリスが収監されている牢屋へと向かった

「クリス!」

「マナ!助けに来てくれたのか!?」

「うん。クリスごめんね?」

クリスは私に抱きついて喜んでいる

「俺を助けに来てくれただけで嬉しいよ!ありがとう!」

「じゃあ男子寮に帰ろう。」

「風魔法で連れて行ってくれるのか?」

私は魔法を使い、水龍を召喚する

「水龍に乗って連れて行ってあげる。」

「もしかして…天界に行くのか?」

「今日はバレンタインだから天界に少し寄り道してあげる。牢屋に閉じ込めてしまったお詫びにね。」

「本当に!?やったーー!!」

こんなにはしゃいでいるクリスは初めて見たかもしれない

すぐに水龍に飛び乗って早く早く!と私を急かす

私達は水龍に乗り、天下へと昇る

天界なら魔王様のマオにも目が届かないからだ

天界についてすぐに私にキスしようとしてきたので

私はクリスの顔を押して抵抗する

「ちょっと何すんのよ!」

「それはこっちの台詞だ!天界に来たのはイチャイチャする為だろう?何故抵抗する!!」

「だって恥ずかしいんだもん!」

「キスぐらいで照れるな!これからもっと恥ずかしいことをするのに!」

「な…!そんなことしません!」

「じゃあ何の為に天界まで来たんだよ!」

私はクリスの唇にキスをする

自分からキスをするのは初めてなので震えながら軽く唇に触れただけだけれど

「…バレンタインだから。特別。」

そのまま私はクリスに押し倒される

「んっ…」

舌まで入ってきて大人のキスをされる

恥ずかしくて心臓が飛び出しそうだ

手際よく私の制服のボタンはいつの間にか外されて

私の下着姿が見えてしまった

「まさか赤レースのブラジャーをつけているなんて…こんなに大胆で可愛い下着を身につけているなんて予想外だったな。凄い似合ってる。可愛いよ。」

「あっ…はわ…あの…」

クリスが私の胸に手を出そうとしてきたので

「ダ…ダメーーーーーーーーーー!!!!」

私は恥ずかしさのあまり雷をクリスに落としてしまった

加減もできなくて気絶させてしまった

「やば…やっちゃった…」

私は気絶したクリスを水龍に乗せてそのまま男子寮のクリスの部屋に運んだ


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