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第240話 小さな命

2年生の2学期も終わり、私はエラート家に帰省をしていた

夏休みは忙しくて帰省できなかったけれど

手紙で報告は受けていた

彼氏のクロードと一緒に暮らしていて将来的に夫婦になる予定であること

とても幸せであること

春休みの時はラブラブカップルだった2人だが

もう既に生後3ヶ月の女の子の赤ちゃんが生まれていた

レストランは臨時休業にして今は育児に専念しているようだ

育児に追われていた2人は2人きりになるような時間もなく大変だったようだ

私が帰省したので2人は私に育児を任せてデートに出掛けてしまった

相変わらずのラブラブぶりだ

「かわいい〜♡」

血の繋がった妹は天使のような可愛さだ

名前はエラート・ユズ

小顔で色が白くておめめがぱっちりしていて

生後3ヶ月の赤ちゃんなのに完成された可愛さだった

人見知りしないので私がお世話しても機嫌よくキャッキャッとよく笑う

本当に天使のような可愛さだ

「ユズちゃ〜ん♡ミルクの時間でちゅよ〜♡」

用意したミルクを私の腕の中でこくこくと一生懸命飲むユズの姿に尊さを感じていた

癒される…

ユズが世界一可愛いよ

ゲップをさせてそのまま寝かせるように抱っこをして子守唄を歌う

全然寝てくれないし、たくさん泣くしお世話は大変だけど

それ以上に幸福感が凄かった

睡眠時間も少ないし、ずっと構っていないとダメだけど

私を頼って一生懸命生きているユズが可愛くて可愛くて仕方がなかった

結婚には興味がなかったけれど

こんなに子育てが楽しいなら結婚してみたいなぁと思った

抱っこをして子守唄を歌い続けること1時間、やっとユズは眠りについてくれた

そっと慎重に布団にユズを寝かせて一休みする

そろそろ夕方になるのでお母様達が帰ってくるころだ

「ただいま〜!お留守番ありがとう!ルナ!」

お母様がクロードさんと一緒に帰ってきた

「おかえりなさい。お母様。クロードさん。」

「嫌だなマナ。俺のことはお父様と呼んでいいんだよ?」

「あっ…そうでしたね。おかえりなさい。お母様。お父様。」

「ただいま。マナ。」

満足そうにクロードさんはにっこり笑う

「ユズは?」

「今さっき寝たところです。やっと寝かせたので静かにしてください!」

お母様がユズの顔を見に行く

「うわぁ…うちの子が宇宙一かわいい…。」

「同感です。」

お母様とお父様もユズに溺愛しているようだ

近所でも可愛い赤子として評判高いようだ

さすが人を惑わせる天才血筋だ

生後3ヶ月で近所の人間なら堕とせるらしい

「ありがとうマナ。おかげで今日1日楽しめたわ。」

「いえいえ。こちらこそユズのお世話なんて大役任されて嬉しかったですよ。」

私は3日間ほどユズのお世話や家事をして魔塔へと帰った

赤ちゃんの存在って本当に奇跡

醜い心が全て浄化されていく

ユズの為にも私はこの世界を守らないとな








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