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第225話 修学旅行の思い出

今日はマチャマチャ島から出航する

聖女という存在は珍しいので

最後に島の皆さんに挨拶をしてほしいとお願いをされなので承諾をした

出航する船に見送りに来た地元民のマチャマチャ島の人達がたくさん来てくれた

私はお別れの挨拶をする

「マチャマチャ島の皆様。お見送りに来てくださりありがとうございます。」

「自然豊かなこの土地は地元の皆さんが守ってくれているお陰でしょう。」

「大きな海に囲まれたこの島が今後も美しさを保てるように祈っています。」

「私は…世界でただ1人しかいない存在なので、スカーレット学園から外に出ると狙われたりすることが多かったのですが。」

「この島の人達は皆さん優しくて。特別だ扱いすることもなく、普通に私を1人の女の子として接してくれたこと。」

「本当に感謝しています。」

「皆さんの心の豊かさがこの土地を豊かにしているのでしょう。」

「マチャマチャ島は…精霊達の居心地がいいのかたくさんの精霊達が生息しています。」

「だから…いつもより私も力が発揮しやすいみたいです。」

私は白魔法を発動させる

白精霊達もこの土地が好きなようで

いつもより輝きを増していた

ここに集まってくれた人達に白魔法をかけることは

造作もないほどに

魔力が上がっていた

私は感謝の気持ちを込めてマチャマチャ島の人達に白魔法をかける

マチャマチャ島の人達は全員健康体になり

拍手喝采をして喜んでくれた

「また来ます。本当にありがとうございました!!」

私は船に乗りマチャマチャ島を出航する

「いい思い出になりましたか?」

とシガーレッド・アレクサンダーが話しかける

「とても楽しい修学旅行だったわ。」

「昨日の夜クリス様と抜け出して密会していたからね。青春だなぁ。」

「シガーレッド・アレクサンダーも青春したら?私のストーカーなんかしてても青い春なんてやってこないわよ?」

「俺はマナ様をストーカーすることが青春の1ページですから。」

「楽しいの?それ?」

「えぇ。とても充実してますよ。」

「本当かなぁ?スカーレット学園卒業した後、思い出として思い出す時にストーカーしていたなんて黒歴史になるんじゃないの?」

「それは盲点でしたね。確かに将来子供が出来た時に胸を張って語れる話ではないでしょうね。」

「フフッ。そうね。今からでもオーケストラ部に入部して青春しない?」

「俺は新聞部の部員ですから。新聞部もなかなか経験出来ない活動をさせてもらってるので楽しいですよ。」

「まぁ今しか出来ない活動よね。新聞部も。」

「エド先輩は卒業後もやってますけどね。」

「まだ制服で普通にうろうろしてるからね。妖怪みたいよね。」

「毎日仕事してるんですよ。あれでも。」

「楽しそうよね。一生青春出来るんじゃない?エド様。いつまでも制服着てさ。」

「不老不死の方法とか入手して永遠の学園生活を送りそうですよね。」

「恐ろしい男だよ。」

「その恐ろしい男に詰められそうなので教えて頂けませんか?」

「何を?」

「決まってるじゃないですか。昨日の夜、クリス様と密会して何をしていたかですよ。」

「シガーレッド・アレクサンダーを撒くために水龍で移動したのに言うわけないじゃない。」

「ひどいなぁ。俺、エド先輩に怒られちゃいますよ。」

「少しぐらいプライベートの秘密があってもいいじゃない。これまでずっとストーカーしててもお咎めなしで許してあげたんだからさぁ。」

「まぁ予想はつきますけどね。せっかくの修学旅行だから思い出作りとして本命の男とイチャイチャしてたんでしょう?」

「そ…んなことしてないもん!!」

「顔に図星と書いてありますよ。素直な性格すぎて心配になりますよ。」

「そんな顔してないもん!ぶっぶーだから!不正解だからー!!」

「そんな照れ隠しで俺の目は誤魔化せませんよ。他の人は騙せてもね。」

「違うって言ってるのにぃ!!」

たわいもない雑談をしているうちに

いつのまにかバーバランド国に到着していた

私は魔塔に帰り、ミケお爺ちゃんに大量のハーブの苗をプレゼントした

「なんだこれは?」

「美味しい草ですね。」

「まさか育てるとかいうんじゃないだろうな。」

「当たり前ですよ。苗なんですから。」

「儂は家庭菜園が趣味ではないぞ!食べるのに仕方なく育てていただけだ!!」

「なんで素直にお土産をありがとうと受け取れないのよ!!」

「じゃあこれ。」

「…なんだこれは。」

「守り神の置物です。」

「ガラクタを買ってくるな。」

「ひどい!!」



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