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第220話 水着

次の日になり、今日はマチャマチャ島の海で1日中遊ぶ予定だ

私達は水着に着替えて集合場所のビーチへと移動する

「…なにその水着。」

とローズ様に言われてしまう

「友達が選んだ水着を着るなと言われたからちゃんと自分で選んで買いましたよ?」

「それでマナが自分で選んだ水着がこれ?」

「はい。競泳水着。これなら誰にも文句言われなくて無難でいいでしょう?」

「いや…なんか…見てはいけないエロさがあるけど…」

「…えっち。」

「絶対私だけじゃない!全人類そう思うわよ!」

「ただの競泳水着なのに。」

「なんて言ったらいいんだろう…顔が幼いのがダメなのよ。ロリ要素含まれるから。純粋無垢の雰囲気なのに体だけはドスケベだからダメなのよ。」

「こんなに無難な競泳水着でそんなこと言われるならもう正解の水着なんてわからないわよ。」

「何着ても体がスケベだから意味なかったかもね。」

「一応選んでもらった水着もあるんだけど。」

「どんな水着なの?」

「普通の白ビキニだけど。」

「うわ。気持ちわるっ。ビキニなんてえっちな水着を選択してるくせに白を選ぶところがマナに清純さも求めていそうで気持ち悪い。」

「深く考えすぎなんじゃないですか?普通に白が似合いそうだと思ったんじゃないですか?」

「男は全員変態よ。純粋な気持ちなんて一切ないと思いなさい。下心しかないんだから。」

「そんなわけないじゃないですか。普通に会話出来なくなりますよ。」

「マナの競泳水着は全人類脱がしたいと思ってると思え。」

「自意識過剰すぎますよ!?」

「そんな競泳水着姿でまともな会話が出来るなんて思うな。」

「服装が変わったぐらいで…私が私であることには変わりないですよ?」

「人は見た目が印象の9割を占めているのよ。制服のマナと競泳水着のマナは全くの別人に扱われてるわ。」

「えぇ…」

「本当よ。だから警戒しなさいよ。特にクリスにはね!!突然我慢出来なくなって食われるわよ!!」

「わかりましたよ…ところでローズ様。」

「何?」

「ローズ様も白ビキニですが…」

「私はいいのよ。」

「…とっても似合ってますよ。」

「マナと違って下品じゃないからいいのよ。」

私は何の水着を着ても文句言われるのに

ローズ様は何を着てもおっけーなんて

なんて理不尽な世界なのだろう

集合場所にやっとクリスとシガーレッド・アレクサンダーも到着する

クリスは私の競泳水着を確認すると

クリスが着ていたラッシュガードを私に着せてきた

「なんで…!!こんなにえっちな水着を!?」

「普通の競泳水着だけど…1番無難な水着だと思うけど。」

「1番危ないよ!全人類の性癖を競泳水着に変えてしまうほどの犯罪級のエロさだけど!?」

「クリスが競泳水着が好きな変態なだけじゃないの?」

「絶対に俺だけじゃねぇ!!俺はもう…一目みただけで脳裏に焼き付いて狂ってしまったよ!!」

「クリスが私のこと好きだからそうなっちゃうだけだよ〜。」

「危機感がなさすぎる!男は全員狼だぞ!!」

「修学旅行で誰が襲うのよ。」

「何が起こるかわからない!!」

何が起こるかわからない謎の土地でこんな水掛け論を長引かせることは気が引けたので

私は話題を無理矢理変える

「このクリスのラッシュガードぶかぶかだよ。こんなんじゃスカイダイビング出来ないよ。」

「我慢しろ。絶対に脱ぐな。」

私は袖をくんくんと嗅いで

「でもこれクリスの匂いするね。抱かれてるみたいでちょっと緊張するね。」

と少し照れて言う

何も反応がないので

チラッと上目遣いをしてクリスを見ると

なんとも言えない無の表情で私を見つめている

「あの…クリス?どうした…」

と私がいい終わる前にクリスは私のことをぎゅーと抱きしめてきた

「わっ…どうしたの?」

と私が聞くとそのまま私は押し倒されてしまう

護衛騎士のレイとマリオお兄様がすぐに出てきて私達を引き離した

「今のはマナ様が悪いですよ。自分のことを好きな男を誘惑してはいけません。」

とレイが言う

「納得いかないなぁ…。」

普通に会話しているだけなのに

何故私が怒られないとダメなんだろう

やっぱり世の中理不尽だ

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