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第187話 入れ替わり準備

明日はフェイ君と入れ替わりの日

知り合い全員に入れ替わりを伝えたら面白くないので

要注意人物のイシュタル先生にだけ伝える

今日はボディコンの衣装を着せられている

前世のバブル時代に流行った服だ

体に密着していてボディラインが強調される服だ

最近は服装だけではなく髪型やメイクにもイシュタル先生は力を入れていて

ヘアメイクもされるがままにしてもらっている

毎日仕立てて貰っているのでイシュタル先生の腕が明らかに上がっている

転職してスタイリストになっても稼いでいけるレベルだ

今日は金髪のウィッグが用意されていてイシュタル先生が器用につけている

「明日は私この隠し部屋に来れないから。」

「えぇ!?どうして!!明日の衣装ももう決めているのに!!」

「明日はフェイ君と入れ替わりするから。」

「そんなことが可能なのか?」

「アルテミスに頼んだらやってくれるってさ。」

「なんてことだ…是非私とも入れ替わりを…」

「嫌な予感しかしないから絶対嫌だ。」

「ということは…明日はフェイ君にマナはなるんだね?」

「そうよ。」

「じゃあフェイ君の姿でここに…」

バチチッ!!

私は体に電気を纏い電撃をイシュタル先生に喰らわせた

「イタタッ!!」

「フェイ君の体に如何わしいことをするなら今ここで処刑してやる。」

「だっ…だって!!体はフェイ君だけれど、中身はマナなんてとてもレアで最高じゃないか!!男の娘になったマナなんて…興奮しちゃうよ!!」

「くそ気持ち悪い。私だけならまだ許すけど、フェイ君を巻き込むようなことはするなよ。」

「だって…!!マナだってフェイ君のヴィジュアルが好きだろう?いつもやらない格好をさせてみたいと思わないか?」

「まぁ…ちょっとは…思わなくわないけど…」

「そうだろう!?マナが怒るような服は持ってこないからさ!マナのリクエストした服でいいから!!」

「うぅぅぅぅぅ…」

私はフェイに着せたい服に想いを馳せながら悩む

メイド服とか

ナース服とか

ドラキュラとか

めちゃくちゃ見たい

絶対可愛い

「私達でフェイ君を最高に輝かせてあげよう!!」

「うぅぅぅぅ…やっぱりダメーーー!!神聖なフェイ君を私達の変態行為で穢すわけにはいかないわ!!」

「この部屋は誰にも見られていないし!私達が言わなければ誰も知らない!バレなければセーフ!セーフだよ!マナ!!」

「うっさい!!バレなきゃ変態行為に手を染めてもいいなんて間違っているから!!バレなくてもアウト!!!アウトだから絶対にダメ!!」

「そんなぁ…」

「わかった?私は明日この隠し部屋来ないからね。」

「…明日はマナの中にフェイ君がいるのか。そちらもいつもと違った可愛さが…」

私は電撃をバチバチバチッと発電してイシュタル先生に攻撃する

イシュタル先生は電撃を喰らってその場に倒れ込んでしまった

「あーぁ。フェイ君に手を出そうとするからだよ。」

私は倒れ込んだイシュタルさんの顔を掴む

電撃で麻痺しているものの目は開いており、意識はまだあるようだ

「次に冗談でもフェイ君を貶めるようなことを言ったら殺す。」

「…すみませんでした。」

辛うじて喋ることが出来るようで消え入るような声でイシュタル先生は謝罪した

「わかればいいのよ。明日私とフェイ君に関わるな。わかった?」

「承知いたしました…。」


昼休みになり、生徒会室へと向かう

私は毎日の行動パターンのメモをフェイ君に渡し、フェイ君はフェイ君の行動パターンのメモを私に渡す

堂々と話し合いをすればクリス様とマール様に聞かれてしまうからだ

「何か質問ある?」

私はフェイ君に尋ねる

「この…朝食作るってなんですか?」

「毎朝朝食とお弁当を作っているのよ。」

「僕は出来ませんよ…やったことないですから。」

「そうなの?そんなに難しいことしないレシピにするから。」

「野菜なんて僕切れないですからね!」

「えぇ…仕方ないなぁ。野菜切ったりは前日の夜に済ませてあげるから鍋に材料ぶち込んでスープだけ作ってくれたらいいよ。お弁当はパン焼いとくから持ってきてね。」

「それならまぁ…わかりました。」

「じゃあ私も質問いい?」

「何でしょうか。」

「この化粧品①②③…って何これ?」

「毎朝顔を洗った後のスキンケアですよ。化粧水と乳液とパックをしてくださいよ。1日でも怠ると肌が美しく保てなくなりますからね。絶対やってくださいよ。」

「毎日こんなスキンケアしてるの?面倒くさくない?」

「面倒をかけた分だけ肌は素直に答えてくれますから。美しくなるように毎日育てているんです。こんなことは常識ですよ?」

「女子力高いなぁ…私絶対無理だ…」

「は?嘘でしょう?その透明感あって白い肌って手入れしてないんですか?」

「顔は洗ってるけど…」

「…嘘でしょう?信じられない…。何もしなくてもそんなに綺麗な肌が保てるの?」

「ハハハ…肌強いみたい。」

「美に無頓着のくせに誰よりも美しいなんて…むかつくなぁ。」

「まぁまぁ人間の外側の見た目なんておまけみたいなもんですから…」

「何言ってるんですか?外見こそ1番大事なのに。中身なんて最低でも美しければなんとかなるんですよ。この世の中。」

「若いうちはね。大人になればそんなこと通用しないわよ。」

「大人になると通用しないのは老けて美しくなくなるからでしょう?若くて美しい人間が1番得をするんです。だから外見はとても大事ですよ。マナ様。貴方は努力しなくても美しいから知らなかったでしょうけど。」

「知ってるわよ。そんなこと誰よりも。」

「そうなんですか?可愛いのに表舞台に立とうとあまりされないから知らないのかと…」

「可愛いだけじゃ意味がない。」

「可愛いだけでも十分ですよ。贅沢だなぁ。」

「明日、私になればわかるわよ。可愛くたって愛されていたってそんなにいいものじゃないってね。」

「そんなわけないじゃないですか。」

「みんなに愛されて困ればいいわ。」



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