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第160話 新生徒会

お昼休みになり、私は生徒会室へと向かう

「新生徒会長就任おめでとうございます。マール様。」

「学年一位になんてなるものじゃない…。最悪だよ…。」

この人は新三年生になり、新しい生徒会の会長になった

ファイル・マール様

この学園の伝統で学年首位の人間が生徒会長に選ばれることが多い

マール様は三年生の学年首位となり、今年の生徒会長に選ばれた

そして、副生徒会長はクリスがもう既に決まっており、監査には私が入ると決まっていた

問題児二人を抱える生徒会を纏めるリーダーになりたくなかったのだろう

「そんなこと言わずに!スカーレット学園の生徒会長になれば卒業後の就職で有利だと聞きましたし…。」

「俺は卒業後は実家で当主の仕事をする。就職はしない。」

「あぁ…。まぁ…。メリットなんてない生徒会ですけど一緒に頑張りましょうね!」

「一年間なんとか耐え凌ぐしかないか。」

「何言ってるんですか。一緒に革命起こしましょうよ。」

「初日から頭が痛くなることを言わないでくれ!革命なんて必要ない!秩序が保たれているのだから!」

「それがですね。革命起こしたいことが一つあるんですよ。」

「うん。わかった。それは君達の代でやろう。私は革命家なんて柄じゃない。保守的な人間なんだ。」

「まだ何も言ってないのに…。」

「面倒なことはやめて欲しい。」

「変化がないと面白くないですよ?」

「面白さは求めていない。私が望むのは平和な学園生活だ。」

「大丈夫ですよ。平和ですから!私が訴えたいのは制服についてですよ!」

「何だ?制服のデザインを変えたいのか?」

「いえいえ。私はこの制服とても気に入っています。」

「じゃあ何だ?」

「男の子もスカート履いてもいいし、女の子もズボンを履いてもいいことにしてください。」

「何の為に?」

「私の株を上がる為に。」

「私利私欲で権力を使うな。」

「でもでも!とてもいい案だと思いませんか?時代はLGBTQですよ!!」

「なんだ?その謎の言葉は。」

「えっと…性的差別をなくそうという意味です!」

「性的差別をなくすとマナ様の株が上がるのか?」

「そうです!堕としたい可愛い男の娘がいるんです!学園でもスカートを履けるように校則を変えたら私の株が爆上がり!!という訳です!!」

「動悸が不純すぎるよ…。」

「動悸が不純で何が悪いんですか!!清廉潔白な動悸で革命を起こした人間なんてほとんどいないはずですよ!みんな野望を持って革命するんですから!!」

「まぁ…それはそうか…。」

「そうです!ほら!私達の生徒会はこの学園を差別なんてなく自由に過ごすことが出来るようにすると宣言して校則を変えましょう!」

「断ったら?」

「やると言うまで毎日言います。」

「じゃあやります…。」

「ひゃっほーーーーーー!!マール様最高ーーーー!!!」

「スリー様何故この二人を推薦して卒業されてしまったんですか…。俺には荷が重すぎますよ…。」

「次の学年集会でかましますよ!マール様!!!」

「勘弁してくれ…。」

「あ!それと私のお気に入りの後輩を書記にスカウトしようとしてるんですが…」

「何故勝手にそんなことを…。その子は優秀なのか?」

「知らないです。でも可愛いですよ。」

「…。」

「とっっっっても可愛いですよ?」

「スリー様…助けてください…私には無理です…。」

「可愛い男の娘のフェイ君が書記に来てくれたら生徒会が華やかになりますよ?」

「波乱の予感しかしないよ…。」

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