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第140話 あけましておめでとうございます

「あけましておめでとう。マナ。」

「あけましておめでとう。レックス。」

エラート家から魔塔へ帰ってきて、レックスと新年の挨拶をする

「レストランも年末年始はお休みだったから、年末年始はゆっくり過ごせた?」

「ぜーんぜん!もう疲れちゃったよ。心労が凄かったんだから。」

「え?どうしたの?お母様と上手くいってないの?」

「お母様とは上手くいったわよ。」

「…?じゃあなんで…?」

「お父様が十六年ぶりに帰ってきたのよ。あのクズ親父。」

「…え?ほ、ほんとに…?」

「うん。いきなりより戻すとか言い出してさぁ。むかつくから追い出したよ!!」

「それは…大変だったね…。」

「やっぱり恋なんて不確定要素が高いものを信じてはダメね。」

「そ…そんなことないよ?真実の恋を見つけたらいいんじゃないかな?」

「だめよ。そんな見つかるかわからないもの追い求めても生きていけない。地に足つけて生活するには必要ないわ。」

「あの…マナの恋愛が成就しないと世界滅亡なんだけど…。」

「恋愛成就なんて出来る気がしない。」

「いやいやいやいや!頑張って!もう一年経っちゃうよ!!」

「頑張ってもさぁ。色んな男を口説いて誘惑してるとか言われるしさぁ。誠実さが足りないとかさぁ。浮気症とか言われてさぁ。やる気なくなるよね。」

「だ…だれがそんなことを…!!マナは世界崩壊しない為に誰かと恋しようと頑張ってるんだ!!俺はよく知ってるから!」

「ありがとう…。レックスだけだよそんな優しいこと言ってくれるの…。」

「マナの努力は報われるよ!諦めないで頑張って!!」

「もう誰かに決めてほしいよ…。」

「え…?攻略対処者の中なら誰でもいいの…?」

「うん…あっ…やっぱりイシュタル先生だけはやだな…。後は誰でもいいや…。」

「なんでイシュタル先生は嫌なの?」

「えーと…年上は好みじゃないので…。」

「マナに恋愛対象の概念があったことに驚きだよ。全員平等だと思ってたから。イシュタル先生よりも俺の方が可能性があるってだけで嬉しいよ。」

本当は変態教師はさすがに嫌なだけだけど。でもアルテミスにイシュタル先生と結婚してくれないと世界滅亡するって言われたら結婚出来ると思う。嫌だけど。まぁ…いいとところもあるし。

「恋愛対象の概念がぐらい私にだってあるわよ。」

「それは是非聞いておきたいな。」

「ビジュアルは圧倒的にマオが好きです。」

「…ショタ好きの犯罪者じゃん。」

「失礼な!!可愛い顔が好きなだけです!!」

「というかマオくんって攻略対象者だったの?弟まで対象者なんてこの世界狂ってるね。」

「この世界の神様本当に狂ってるから。」

「それで?性格は?誰が一番好きなの?」

「性格なんて十人十色じゃん。みんな好きだよ。」

「うーむ。そこで差をつけることはまだ難しいんだね。クリスみたいに執着する人は無理とかないの?」

「まぁ…一応話せばわかってくれるレベルにはなったから今はあんまり気にならないかな。」

「そうなんだ…。」

「私ね。このままみんなと友人でいられたらこの平和な日常が続くのになってどうしても思っちゃうんだよね。」

「…マナには平和に見えてるんだね。俺達は戦争状態だよ。マナが決めてくれないとこの戦いは終わらない。幸せも苦しみも全て抱えているんだ。マナに選ばれようとみんな戦っているんだ。平和になるとしたらマナが誰かと恋をして平和になる他ないよ。」

「私が恋愛なんて出来るわけないのに。アルテミスは世界作るの下手すぎ。」

「マナに出逢えた。それだけでこの世界は大成功さ。」

「あーぁ。そんな事言っちゃって。レックスは女に騙されそうな顔してるもんね。」

「な…!?それを言うならマナが一番騙されやすいだろう!?」

「たしかに…」

「悪い男に引っかかってはだめだよ!!」

「レックスは悪い男?」

「この世で一番かっこいい男だよ。」

「騙そうとしてない?」

「事実しか言ってないよ。」

「騙されてる気がする…!!!」

「なんでだよ!!!」



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