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第117話 文化祭準備

「たった一日で犯人を見つけるなんて流石スリー様ですね。」

「私は何もしてないよ。それに犯人はまだ見つけてはいない。」

「取り返した聖杯に聞けばわかりますから。」

「その聖杯って何なの?」

「この世界を作った神様だよ。」

「えぇ!?本当に!?お会い出来るなんて光栄です。神様。」

「私も助けて貰えて感謝しかないよ。ありがとうスリー。」

「アルテミス。誰が聖杯を盗んだの?」

「犯人はーーーー










私達は聖杯のアルテミスから犯人を聞き出した後、聖杯は安全な場所である魔塔で保管することになった

魔塔なら引き篭もりのミケお爺ちゃんが見張ってくれるだろう

「意外な人が犯人だったね。」

「そうだね…。犯人はどうして体操服なんて盗んだんだろう?」

「ただの変態野郎じゃないの?」

「バレたら処刑されるようなことをたかが体操服の為にやるかな?」

「変態ならやるんじゃない?」

「うーん…なにか裏があるかもしれないな。」

「まぁ捕まえて話を聞けばわかるでしょ。」

「残念ながら今は捕まえられないよ。」

「え?なんで??」

「証拠がないからね。」

「えぇ…聖杯が言ってるのに?」

「聖杯が言いましたなんて裁判では証拠にならない。」

「役立たずだなぁ。アルテミス。」

「ひどいよ!華ちゃん!」

「私が必ず証拠を掴むから。それまでは申し訳ないけれど警戒しながら待っていて欲しい。」

「うん。よろしくね。」










体育祭が終わり、次は文化祭が始まる

休む暇もなく、私達は文化祭の準備で忙しくなっていった

私はクラスの出し物とオーケストラ部の演奏をする予定だ

クラスの出し物は執事喫茶をする

メイド喫茶ではなく、執事喫茶なのは乙女ゲームらしい

クリス、レックス、ニック、スリーの四天王イケメンに接客を任せたら大盛況間違いなしだ

オーケストラ部ではなんと打楽器にも挑戦させて貰えることになった

リズム感だけは良かったので、木琴や鉄琴を担当することになった


「マナちゃん!」

「どうしたの?マリア。」

私の目の前に顔を近づけてアーネルド・マリアは私に言う

「文化祭で一緒にステージに上がりましょう!」

「ステージ?何をするの?」

「マナちゃんをアイドルにさせようと思って!!」

「…え?」

「マナちゃん前世でアイドルになってみたかったっ言ってたじゃない!」

「前世で?そんなこと言ったけ?覚えてないよ。」

「私がマナちゃんを最強のアイドルに仕上げてあげる!」

「えぇ…」

「ねぇ。一緒にやろう?」

正直乗り気ではない

でも入れ替わって失敗にして人生めちゃくちゃしてしまった負い目がある分断りづらい

覚悟を決めてやるしかない

やるからには手を抜かずに仕上げないとね…

「わかった。一緒にやろう。」

「やったーーー!!演奏は私がやるからマナちゃんには歌って踊ってもらうからね!衣装も私が作るよ!!」

「そんなにたくさんやって大丈夫なの?」

「最強のアイドルを作る為ならなんだってやるわ…マナちゃんを世界で一番輝かせることが出来るのはこの私は何だから!!」


その言葉通り私はマリアにしごかれることになる

歌って踊るなんてハードすぎる

息が上がると音程が安定しなくなる

前世のアイドル達はよくこんなこと出来たな…

魔塔に帰ってからも部屋でマオの前で練習した

初めは全然上手くいかなかったけれど

マオの応援の力でなんとか頑張って練習することが出来た






「これさ。コーヒーカップとか食器類かなり少ないよね。」

「たしかに。どこかにあるかな。借りれたらいいけど。」

私とミメットはキッチンの調理担当だ

二人でメニューを考えたり、試作品を作ったりして準備をしていたが、食器類が余りにも少ないことに気がついた

この量で営業は難しいだろう

「第四倉庫にたくさん食器があるはずですよ。」

クラスの担任のイシュタル・ヤクモ先生が食器の在庫場所を教えてくれた

「そうなんですね。じゃあ取りに行きますか。」

「私も行きますよ。たくさん食器を持つのは大変ですから。」

「マナごめん。私まだ試作品作り終わってなくて…。」

「大丈夫だよ。私と先生で取ってくるから。」

私と先生は第四倉庫へ移動する

第四倉庫は在庫部屋のようで大量の物が置かれていた

「食器はどこかな…」



バンッ



ヤクモ先生が壁を押すと私と先生は忍者の仕掛け扉のようにぐるっと一回転をして隠し部屋のような場所へと入る



「私が体操服を盗んだ犯人だと気づいていたのだろう?もっと警戒しないとダメじゃないか。マナさん。」



私は隠し部屋に閉じ込められてしまった



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