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「では、聖女様。お部屋までご案内いたします」
「あ、お願いします」
こんなに若いのに、護衛騎士にまでなるなんて
相当な力の持ち主なんだろうけど・・・
「こちらでございます」
部屋の中に入れられたあたしは
正直驚くことしか出来なかった
「こんなに、広い部屋を借りてもいいんですか?」
「これでも、小さい方です」
これで小さいと言うの?
元居た世界の部屋が2,3は入りそうなくらい広いけど
「そう、ですか」
「では、外のドア前にいるので
何かあればお声をかけてください」
声をかけてくれと言われても・・・
如何したら良いのか分からない
スマホも圏外のまま。
そりゃ、そっか。こんな世界だったら、スマホも使えないか
「これからどうしろというの?」
あたしには何もないと言うのに
何で、召喚されたかも分からない
「聖女様。失礼いたします」
そう言って入って来たメイドや執事の人たち
「な、何!?」
「これから聖女様には、儀式を執り行われると言うことなので
お召し物をご用意いたしました。
その前に、お風呂のご用意をしますので、しばしお待ちください」
この世界にもお風呂があるのね・・・