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我が家の地下にレアダンジョンができたんですが・・  作者: エクスボーン


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第四十八話 今日のごはんは?

 スーパーに寄って大量の食材を買い込んで家に帰ってきた。

 車から家に荷物を運び込んだら、ここからがお料理タイムになる。

 時刻はすでに夕方5時。並行して夕飯も作っていかなければならない。

 みーちゃんには豆大福を与えテレビを見ていてもらう。

 もうすぐ『レディース魔法少女 深紅の響子』が始まる時間だ。しばらくはテレビに釘付けになるだろう。

 さてこちらは、まず買ってきた鍋を洗うことにする。

 業務用のでかい鍋だがぎりぎりシンクには入るので、頑張ってゴシゴシしてお湯で洗い流す。

 鍋やバットを洗い終わると二つの鍋に水を張り、火にかけていく。

 次は炊飯だ。

 この鍋をいっぱいにするまで何度も炊く必要があるので、最初に始めなければならない。

 何回炊く必要があるのかよく分からないので常にフル稼働してもらう。

 米を研いで炊飯を開始したら、次はいよいよカレーとシチューの準備だ。

 人参玉ねぎと今回は豚肉。今回もじゃがいもは無しだ。

 具材はシンプルだが量が量だ。しかもカレー用の玉ねぎに至っては炒めなければならない。豚肉だって1度炒める。

 とにかくまずは皮むきからだ。人参をピーラーを使ってジャンジャン皮を剥いていく。一応人参も玉ねぎも40ずつ買ってきた。

 さらには玉ねぎの皮も剥き、まずは20個分くし形に切っていく。

 同様に人参も20本乱切りにして、両方とも片方の鍋に放り込んで茹でる。こちらはシチュー用だ。

 一方カレーの方は人参10本玉ねぎ10個先ほどと同様に切り、鍋に放り込む。

 残りの10個ずつをフードプロセッサーにかけてすりおろした状態にまで持っていく。

 その人参と玉ねぎのすりおろしを中華鍋に入れて弱火で水分を飛ばしながら炒め続ける。

 かなりの量なのでこの作業はだいぶ時間がかかると思う。


「さすがに疲れてきた・・」


 最初のうちは水分が多いので煮込んでいるような感じだが、水分が飛んできたら焦げないように炒め続けなければならない。

 この作業は野菜の甘みとコクを出すための作業だ。

 具材とは別に重要なものとなる。


「ゆーちゃん、てれびがおわったの。みーちゃんもなにかてつだうの」


 ここでテレビ鑑賞の終わったみーちゃんがお手伝いに来てくれた。

 とりあえず最初のご飯が炊けてるのでみーちゃんに炒める作業を変わってもらい、炊けたご飯を鍋の中に移し、それを持って地下室へ向かう。

 ダンジョン内部は改装中のため入れないが、地下室から降りたダンジョン入り口があるこのフロアは、すでにダンジョンの一部なのでアイテムボックスを発動させることもできるはずだ。

 念じるとやはりアイテムボックスが発動したので、中に鍋をしまった。

 この作業をあと何回もやることになる・・

 キッチンに戻り、みーちゃんと交代しながら炒める作業続けていく。


「かれーをつくるのはたいへんなの」

「今回大変なのは量が多いからだな。夕飯で二人で食べる分だけ作るんだったら、そんなに大変じゃないんだよ」

「そうなの、これはだんじょんでおいしいものをたべるためなの」


 全くもってその通り。

 ダンジョンライフを豊かにするために頑張ってるのだ。

 そう思えば辛い作業も楽しいものだ。


「さてこんなものかな」


 水分がすっかり飛び、ペースト状になった玉ねぎと人参。これも鍋の中に放り込む。

 次は豚肉だ。まずはシチューの分から炒めていく。

 豚肉はバラのブロックで買ってきたので一口大に切って、予め塩コショウを振ってある。

 シチューの分はそのまま油を敷いて炒める。そして焼き色が付いたら鍋に放り込む。

 一方カレーの分は大量にみじん切りにしたにんにくと共に炒める。

 こちらもいい焼き色になったら鍋に放り込む。

 そしたらいよいよルーを放り込む段階だ。

 シチューのルーは粉末状なのでそのままドバドバ入れて溶かしていけばいいが、カレーの方は固形なので溶けにくい。

 なので予め固形のルーを包丁で薄くスライスしていく。

 こうすれば溶け残りが出にくくなる。

 両方の鍋にそれぞれのルーを少しずつ投入していく。

 よく混ぜてルーが溶けたらさらに追加していく。

 2、3度繰り返したところで両方ともいい硬さになってきた。


「ゆーちゃん、きょうのごはんはかれーかしちゅーなの?」

「いや今日は別のものにするよ」


 これから先ダンジョンに潜る時はカレーやシチューの機会が増える。

 もちろん他のおかずなどもこれから作る予定だが、今日はシチューのルーがあるのであれを作ろうと思う。

 しばらくカレーとシチューをかき混ぜていたらいい照り具合になってきたので、火を止めて味見をすることにした。

 カレーとシチューを小皿に少しだけ取りまずみーちゃんに渡す。


「どっちもおいしいの!」


 みーちゃんからの合格が出たので俺も味見をしてみる。

 まずはシチューから。しっかり煮込んであるので野菜の甘みや肉の味が出てて美味しい。

 カレーの方は肉をニンニクと炒めたのでパンチの効いた味になっている。一生懸命炒めた人参と玉ねぎもいい味を出してくれている。

 というわけでこれで完成だ。

 片方ずつダンジョンまで運びアイテムボックスに収納していく。

 さてこれで夕飯作りが始められる。

 本当なら並行して作りたかったが、コンロの口が足らなかった。

 使う材料は玉ねぎ、ベーコン、シチューのルー、チーズ、そしてマカロニだ。

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