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我が家の地下にレアダンジョンができたんですが・・  作者: エクスボーン


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第百八十七話 対策会議

 さて、散々涙を流して落ち着いた如月さんとヤス。

 だが俺達だけでバンザイをしているわけには行かない。

 ダンジョンの外で今か今かと待ち構えている大勢の人達に、この事を伝えに行かなければならない。


「さて、急いでもうダンジョンが大丈夫だと外の人達に教えに行かなければだが・・」

「大パニックになりそうですね」


 宮本さんと如月さんが言うようにみんなお祭り騒ぎになって、ダンジョンに入らせてくれと言ってきそうだ。

 今のうちに対策を練っておいたほうがいいだろう。

 俺もこのタイミングで車を表に出さないと、暫く出せなくなるかもしれない。


「とりあえず見学希望者は交代でスロープ下までは入れるようにしよう。先にギルド職員を配置して奥には行かないようにバリケードを張らせる」

「俺とヤスは他の冒険者たちに声をかけて見学者の行列の整理を手伝います」

「ああ。冒険者たちには後でゆっくり見てもらえばいいな」


 三人だけで緊急会議を行っているので俺達は暇だ。

 流石に俺達にまでお祭り騒ぎの対応をしてくれとまでは言わないと信じてるぞ。


「ゆーちゃん、おなかがすいたの」

「そういえば飯を食ってなかったな。それにいい加減風呂にも入りたい・・」


 異世界ではずっと風呂なし生活だったので我慢の限界が来ている。

 ここいらで御暇させてもらうとするか。


「本城君、よかったら君たちはまた福寿荘に宿泊してくれ。外に出たら私から連絡をしておく」

「え、いいんですか?」

「もちろんだ。この後の騒ぎに君たちを巻き込む気はないし、もちろんそのまま帰らせるわけにもいかん。ゆっくりと温泉で疲れを取ってくれ」


 ヒャッホウ!

 さすがはギルマスだけあって素晴らしいお気遣いだ。

 もともと何処かに宿を取るつもりだったが、あそこなら文句無しだ。おまけに代金もギルド持ちだしな。


「ただ最後に一つ頼みがある。私からもするが、本城君から先に高倉さんにこちらの問題が解決したことを伝えてほしい。私が高倉さんとゆっくり話ができるのは夜遅くになりそうだしな」


 確かにあれだけの数の見物客をさばき続けてたら、日付が変わる前までかかるかもしれない。

 それがわかっているからか宮本さんも苦笑いだ。


「わかりました。連絡しておきます」

「助かるよ。それと明日はどうするのかな? 東京に帰るのかい?」


 そうだな、明日には帰っても・・バカヤロウ。

 当初の目的を何も果たして無いだろうが。


「ウチらは本当は水神社に潜るのが目的だったんです。もちろん今回の問題とは別で」

「そうだったのか。では明日から探索に入るのだね」

「はい。明日からの宿はこちらで手配しますのでお気遣いなく」


 宮本さんは無理にでも出そうとするかもしれないが、流石にそこまで出してもらうわけにはいかない。

 ギルド側としても経費で落とせないだろう。

 前に調べたときはウィークリーマンションの空きはなかったがもう一度調べてみて、ダメだったらビジネスホテルでもいいか。

 最悪は出直すということで東京に帰ることも検討しよう。

 さて、こちらも宮本さん達も話がまとまったところで行動開始だ。

 宮本さん達はスロープを歩いて登っていき、俺達はその後から車でゆっくりと付いていく。


「今日はこの前の民宿に泊まれるの?」

「ああ。また手配してくれるってさ」

「あそこのごはんもおいしいの!」


 ちみっ子達も福寿荘が気に入ったのか大喜びである。

 俺も焼き肉ではないが、美味い飯と温泉とあったかい布団がゲットできて大満足だ。逃避でなく現実バンザイだ。

 とりあえず夕食までは時間があるので、ちみっ子達には豆大福を渡してある。

 物足りないかもしれないが、夕食に多大な期待をしている俺達はこれで我慢出来る。

 そしていよいよ出口へと到着した。

 先を歩いていた宮本さん達が表に出るとワッと大きな歓声が上がった。

 次に俺のハイエースが姿を表すとその歓声が一気にざわめきに変わる。

 ・・そりゃさっきまで無かった車が出てきたのではみんな不思議がるのも無理はないだろう。

 しかし宮本はこの隙にギルド職員に招集をかけて、この後の指示を手早く行っていく。

 如月さんとヤスも知り合いの冒険者達を呼び寄せて協力を要請している。


「俺達は邪魔になりそうだし先にここを離れるか」

「・・そうね。きっとこの後ここはお祭り騒ぎになりそうだわ」


 とりあえずこの近辺から離れようと考えていると、宮本さんがスマホを取り出して何処かに連絡を取り始めた。

 あれは福寿荘にかけてるのかな?

 短い会話の後に宮本さんは両腕で大きく丸を作って俺に見せた。

 よし。ならば宿に向かうとしよう。

 いやその前に高倉さんに連絡だな。

 俺はゆっくりと車を発信させてギルドのある石巻漁港を離れていく。

 

 ワアァァっ!


 途中で爆音のような歓声が聞こえたが、あれはきっと宮本さんがダンジョンの復活を正式に発表したからだろう。

 あそこに留まっていたらきっと揉みくちゃにされていただろう。

 俺はともかくちみっ子達をそんな危険な目に合わせられない。

 ヘリで到着したときには気持ち悪い発言も聞こえたことだしな・・

 うちの子達は写真もお触りもNGです。


 特に『でゅふふ』とか言う奴はぶっとばす。

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― 新着の感想 ―
でゅふふ……アイツだけはダメだ。お巡りさんたち、アイツです。 とりあえず、腹から上を地面に埋めて『スケキヨ』にしてから、持ってるデジカメやスマホの画像データを真っ白にしなければならぬ。 (↑ 私の姪…
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