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漂流挿話(2)
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あの時、東京の雑居ビルにて蛇は言った。
『神』も『王』もおらぬと思ったが、なんと『死神』がいたにょろか。
『死神』はなぜここにいるにょろか?
なぜって『ナダの力』を発現するものがいたからだわ。と蒼井瑠香は言った。
蛇はにょろと言った。
ただそれだけ、私はそれを観に来ただけ。
『お蛇さん』あなたこそなぜここに来たのかしら?
分からぬにょろ、俺はただ ' 次元の穴 ' に落ちただけにょろよ。
落ちただけ?
そうかしら、それは誰かの意思ってことはないの?
分からぬにょろよと蛇は言った。
『死神』のその質問はその誰かの禁忌に触れたのやもしれぬ。
不意にあたりに甘い匂いがたちこめた。
そして、『死神』は消え『真っ白な蛇』はどこか異世界へ飛ばされた。
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