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アンクレイド  作者: 橋元春
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現存世界の成り立ちより、一部抜粋


■『外世界の環境と外獣の出現』■

 

 およそ200年前、文明は一度滅びを迎えた。

 

 世界が犯された悪病とも評される、革命暴風と記録されし怪奇現象。

 吹き荒れる風に似たナニカによって、暴露した気候や地形は改悪に改悪を重ねたような結果をもたらした。

 

 ───海は気紛れに生物を喰らい、

 ───植物は欺いて血を啜り、

 ───大気は弱者に腐敗と業火を与える。

 

 これら先人達の残した言葉からも、初期の環境は既に今に近いものであったと容易に読み取れる。

 例えば現在でいうカナリアフォレストや熱病強風などは、当初から存在した自然の一つなのだろう。


 革命暴風の影響を受けた自然は、まるで突然変異のようにそれは不規則な変異を求める。脅威となってしまったのは、原型を留めることなく改悪を繰り返し、やがては殺意に満ちた現象へと成り果てたからだ。

 

 この時点で人類は文明の後退を余儀なくされ、全人口の4割が消失。

 

 まだ、それだけならば良かったのだろう。

 しかし不運なことに脅威は環境だけに収まらなかった。

 

 世界を包んだ革命暴風。その元凶となるナニカは、二度も大気を震わしては空間を揺らした。

 

 応呼するように突如として世界各地に現れたのは異形の大群。後に“外獣”と指定される彼等は、欲まみれの暴力を振るいあげ、一つ、また一つと国を滅ぼしては侵略していった。

 

 そして外獣出現よりたったの半年。遂に人類の生存圏とされてきた大陸は8割近くを損失。革命暴風以前と比べれば、人口は1割まで減少。

 当然のことながら更なる文明の維持は不可能となる。

 結果として、生活環境は当時の原始的な旧時代レベルまで成り下がってしまった。(現在の生活水準にほぼ近いとされる) 



───現存世界の成り立ちより、一部抜粋。


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