< one-chome : Between the change and the day-to-day >
2138年、VR技術は進化を極め、感覚と意識は完ぺきにVR世界に移行することに成功した。
それから色々なゲームが開発され、アクション、FPS、ホラー、牧場生活etc...その他いろいろの種類のゲームが出て行った。
もちろんだが糞ゲーっていうものも存在する、今日も又、新たな糞ゲーができたのだった。
「糞ゲー、新発見。Hero of fake というゲームだぜっか。何々、スタート場所が高レベルダンジョンの真ん中ね・・・。」
今日も今日とて、興味のない糞ゲーに手は出しては「はい、クソー。」っということを楽しむ日々を送っている。
学校生活はソロ、友達もほとんどいない、そんな俺が優一入り込めたのがネットの世界。
成績が良いわけでもない、突飛した身体能力もない。そんなゲームの主人公みたいな生活を夢見ていたりする。
趣味は、ゲームと本で、執筆もたまにしたりしている。だが、一か月に一度、薬を服用している。
精神安定剤、原因は学校での過度なストレス。虐めらているわけではないが、ハブられ者。
嫌われ者の称号を手に入れていた。いつどこで、どうやって手に入れたかは分からないが不名誉なものでしかない。
「さて、それじゃあやってみますか、起動。」
起動の一言でその機械は稼働をし始める、フルダイヴVRシステム搭載ゴーグル「リミテッド」
今のゲームの6割を占めるゲーム機だ。
これにはゲーム以外にも使用可能で、離れた人と実際にあっている感覚で話すことができる。
コミュニティ用に買われることもある。
使うと、意識と感覚はヴァーチャル世界に送られるため、現実の体は仰向けになったまま。
いくら体を動かしてもシステム内であるのなら自由に行動ができる。
「検索・Hero of fake」
ゲーム検索機能もありかなり便利、いくらデカいゲームでも5分あればダウロードできる高機能。
その割には消費電力は少ない。
「検索結果・1。ダウンロードを開始しますか?」
「YES。さて、キャラネームはどうしようかね。」
そんなことをいう15秒の間にすでにゲームはダウンロードできた。
< ペイル >
性別・男性
種族・ヒューマン
職業・not
まさかの4つしか初期設定が無い、っがゲームのクオリティはいいようだ。
見渡す限り、森。ミャールッドの森。基本敵lv70、現在lv1。
なるほど、無理ゲーだな確かに。どこかに初心者でも知識がありそうな人は・・・。
「やっぱり、お前も来てたかペイル。」
「その喋り方と接し方はユニバさんですね。」
「その通り、この糞ゲーを聞いてやってきた。どうせお前もだろ?」
「Exactly」
こいつがいれば大丈夫だろう、今までもずっと下調べしてからやる人だったしな。
「ところで、お前職業は何にするんだ?このゲームは英雄の名前が職業の名前だからかなりあるぞ。」
「珍しいゲームだな、ジークフリードにクー・フーリン・佐々木小次郎・・・メジャーなところだな。」
「ちなみに俺は決まってるぜ、アーサーだ。やっぱ聖剣エクスカリバーだからな。」
「俺は「お前どうせ2丁の銃か弓だろ?知ってんだよ・・・このゲームじゃあ、ん~ロビンフッドとビリー・ザ・キッドが妥当だろうな。」
「人が言おうとしてることを読むことと被せることは止めろ。まぁその通りだが、評価は・・ビリーがB+、ロビンがC-か。」
「ビリーは遠距離ができないし、近距離なら剣の方が強い。ロビンはなるとこの森を突破できないほど弱いとのこと。射撃人気No1はシモヘイヘ。」
「まぁそりゃそこらへんが妥当だろうな、どうせ糞ゲーだ、ロビンフッドにして、遊んでみるか。」
そんな世間話をしていると人が一か所に集まり出した。
「なんだあれ?」
「あれは突破隊だ、古参の人や、運営がちらほら。サービス開始一週間は運営がやってたとかよ。」
「中にロビンフッドがいるのは何故だ?不人気なんだろ?ここも抜けれないし。」
「ん~、謎なんだが何故かロビンフッドを使用すると道中の敵がそれを狙うからタゲ取りだってよ、ちなみに多分だがあれは抽選で負けたやつだな。」
「公式発表は?」
「無い。攻略本さえ売ってもいないし、会社の場所も不明。」
まるで罰ゲームじゃないか、まぁいいや。とりあえず俺もこの状況じゃあついていく方が妥当なのだろうが。というか会社が怪しすぎるが今は気にする必要はないだろう。
いや、しかし問題があった、少し聞いてみるか。
「なぁ、ユニバ。お前はもうチュートリアル終わらしてんのか?」
「当たり前だろ、終わらせないとクエ受けれないし。」
「・・・言いにくいのだが、あの突破隊が行ってからではないと私は森を出れそうにない。」
「ん?まだ起動したばかりだったか、じゃあ終わらせて来いよ。俺は先に行ってくる。」
「わかった、とりあえずフレンドだけ飛ばしておく。森を抜けたら合流だ。」
「了解、後お前そろそろ一人称安定させろよ、っていうか本当中性的なキャラクターばっかしかつくんないな。」
「気にすんな、それじゃあ俺のFPSの腕と少年時代の腕でさっさと終わらしてロビンフッドになってくる。」
「おう、いってらー。」
ユニバとはここでわかれ、私は森の守護者になるべくチュートリアルを行うのであった。
< ユニバ >
性別・男性
種族・ヒューマン(ドラゴン内包)
職業・円卓の騎士
どうやら、このゲームは一定の称号で名声をあげていくことで英雄に近づいていくようだ。
最終的に英雄の名前になるのは名声が1万を超えたときかlvが100を超えたとき。
いまだその値まで行ったの7人。
ジークフリードのファフニール、シモヘイヘのキリミヤ、佐々木小次郎の無銘。
他4人、誰一人lv100を超えたことがあるが、名声1万はない。
今の彼らでも名声が6000らしい、本当にこのシステムはいるのだろうか。
そんなことを考えながら私は一発も外すことなく的に当てていく、本当にらくだ。
VRFPSとなると実際銃撃戦をしているのとまったくかわらない、だが私は訓練を受けたことがあるのだ。
その中で特に私は2丁拳銃の分野と罠には精を出していた。だから私はこの職業に溶け合ったのだ。
「よし、チュートリアル終了、転職っと」
<職業・村の厄介者>
・・・やはりか、ロビンフッドが守護神といわれるようになったのは死後、ならばこのゲームでは無理であろう。
だが必ず条件を達成すると最終職につけるので特に変ではないが。
「この職業はある意味不明よと風評被害を受けそうだ。」
ゲームには称号というものが存在する、ゲームによっては死んだ数が多くなったり、見方を殺しすぎたりすると、不名誉な称号がもらえる。
これもその類に見受けられてもおかしくはないだろう。
なんの違和感もないこの世界で、私はまた始まる。
さて、このゲームはどこまで楽しませてくれて、いつ「はい、クソー。」って言わせてくれるのだろうか。
とりあえず、ユニバと合流するか。
It will follow someday