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異世界に連れていかれて  作者: かっしー
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「ようこそ世界の狭間へ!」


...ここは何処?確かさっきまで山の中の別荘にいて、カラスがしゃべって、白い霧が出た...夢か...私はどのタイミングで寝たのかな?随分と疲れているのか、今度はメルヘンな小さいおじさんが見える。あと、無駄に周りにキラキラなのが舞っている。


「おーい、聞いとるかぁ?」


「どうせ夢に見るなら知らないおじさんじゃなくて、もっと可愛いものがよかったなと思って」


そういいながら、周りをもう一度注意深く見た。ここは真っ白な空間に生活用品が適当に置いてある。そして私が立っているところには円型の何かの文様が精密に描かれている。もっとよく見ようと思って動こうとしたら足を動かせないことに気が付いた。


「おぬし、なかなか失礼じゃな!こんなにラブリーなワシを前にそんなことを言うなんて...さてはあまりの嬉しさに照れているんだな!ほっほっほ」


うざい。あと、そのポーズやめろ。いくら小さくてもおじさんがテヘペロやっても可愛くないから...


「うぐっ...心の中で蔑むのやめてください!ワシだって心が痛むわい!」


「さすが夢、ちゃんと通じたんだね。あと、私の前から消えたら文句ないところだけど...せめてもう少し綺麗な景色がいいな」


そういいながら綺麗な湖とか虹とかを想像してみた...が、何も起きない。


「ほっほっほ...これは夢じゃないんじゃよ。おぬしは今から別の世界に転送されるから一度ここで身体の構造や能力を決めていななきゃならん!ワシがサポーターじゃ!」


「......は?」


「なーに、悪いようにゃせんよ。おぬしの人生履歴を読ませてもらったが、前の世界でも特に悪いこともしてないようじゃし、何より勿体ない生き方をしていた!そんなおぬしにワシはサービスすることにしたんじゃ!」


あぁ、やはりこれは夢だ。こんなに冷たくしているのにこのおじさんは私に優しい。


「はぁ..もう良いわ。夢だから、もし人生やり直すとしたらどんな能力がほしいじゃ?本来なら一つだけじゃが今回はサービスとして2つ選んでよいぞ~」


ふむ、人生やり直すとしたらやはり後悔しない生き方かな。


「あー、そいうのじゃなくてもっとファンタジーに考えて良いぞー。そなたが転送する先は色んなのが居るからな。妖怪、妖精、精霊、他にも獣人など、物語に出てくるような、魔法が使えたりする者たちが出てくる世界で生きるとしたらおぬしはどんな能力が欲しいんじゃ?」


なるほど、私は随分とメルヘンな願望があったんだね。いや、昔はあったけど、この年になってまでとは...それなら、、、


「じゃあ1つは、想像したものが何でも現実になる上に何のリスクも負わない能力が欲しい」


「...おぬし、意外とぬかりないな。そんなチートな能力選ぶとか...2つめ必要在るかのう?」


今は、子供じゃないから致命的な能力なんていらないのよ。


「2つめは、純粋に力が欲しい。女だからって負けたくない」


魔法と体力、これは必須だと思う。

よくゲームで偏った育て方をして、最後によくラスボスで躓いていたからね!


「これはゲームじゃないんじゃが、、、まぁ、何でもって言っちゃったし叶えるしかないかのう...ええい!ままじゃ!」


おじさんの前に突然何か文字らしきものが沢山現れて、おじさんは猛スピードでそこに何かを書き足していった。

数分後、汗だくになったおじさんは物凄くいい笑顔でグッジョブした。


「ふぅ、何とかなった。こんなにいい条件を書き足したのは初めてじゃ!まぁ、多少はいくつかおぬしの身体に今までと違う変化が表れてしまうかもしれんが...大した影響は出ないだろうから頑張れじゃ!」


「はぁ、ありがとう?」


何だか意外と本格的だな。ちょっと楽しいかもしれない。

よく考えたら両親が亡くなってからこんな気分になるの久しぶりだ。


「そうじゃ、今度はもっと楽しめ!きっといい事があるからの!っほれ!」


そういってこちらを指さした瞬間、彼の前にあった文字達がこちらに向かって私の身体を包みこんだ。


「それが身体に馴染んだら転送の手続きは終わる。次にきがついたときにはおぬしの新しい人生が始まる。ワシができるのはここまでじゃ!達者でのう!」


「うあっがっ、、、っは、、、っ~!!!」


痛い、、、身体が熱いのか寒いのかわからないが苦しいっ!

まるで血が逆流しているかのように私の中に何か変化がおきているのを感じる!


これは夢じゃないのか?!なら、何でこんなに痛いのだろう...わからないっ!


そうして私はしばらく迫りくる痛みに耐えていたら、まるで森の中にいるかのような音が聴こえてきた。




―否、目を開けたら森の中にいた。

しかも、よくわからないが祭壇の上っぽいところだった。


「はぁ!やっと来たか!待ってたぜ!」


―知らないお兄さんですが、あなた誰ですか?


最後まで読んでいただきありがとうございます!

これからも、頑張っていきたいと思います!

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