エターナル~エタった作品のキャラクターが反乱を起こしました~
詩、というよりは散文です
「おい作者」
僕の中の誰かがつぶやく
「こら作者」
僕の中の別の誰かがつぶやく
「こっちを向け作者」
もう一人の誰かがつぶやく
「聞こえないのか作者」
また一人誰かがつぶやく
ざわざわ、ざわざわ
僕の脳内で大混乱が起きている
エタったキャラたちが反乱を起こしてる
ちょっと待て
ちょっと落ち着けお前たち
言ってはみるがもう遅い
エタったキャラたち歯止めがきかず、不貞腐れながらの大合唱
「お前のせいで魔王に囚われたまま時停止」
「お前のせいで旅に出たまま時停止」
「お前のせいでダンジョンの中で時停止」
「お前のせいで魔物との戦闘で時停止」
「お前のせいでどこで何やってるかわからないまま時停止」
お前のせいで、お前のせいで、お前のせいで……
すべての時間が停止中
「私たち、一生このままなのですか?」
悲痛なその声が、僕の脳裏に突き刺さる
「書く気がないならやめちまえ」
厳しい言葉が、僕の心に突き刺さる
「なぜ、こうなってしまったの?」
悲しい問いかけが、僕の胸を締め付ける
なぜ、と問われてもわからない
書く気はあった、けどこれじゃなかった
勢いはあった、けど熱が冷めた
エタる理由はそれぞれだけれど、どれも似たり寄ったりで
それが真実
それが現実
「どうかお願いです、私たちを見捨てないで──」
その声なき声は、今も僕の心の中で悲痛な叫びをあげている
読んでくださってありがとうございました。エタった作品のキャラクターたちが何気に大好きだったもので……。