Episode 5 The readiness that falls into the hell
今回の話はゾンビ視点で少しだけ。
我々は地獄を見た。
然しまだ諦めた訳ではない。
ゾンビ達はアメリカを蹂躙し尽くして、次なる大国『ロシア』へと向かっていく。
「Im irrationabile(理不尽だよな)」
「Vel ita se habent? Nostris mortuus est. Nolite solliciti esse tale.(そうか?俺達は死んでる。そんなこと気にするな。)」
ゾンビはラテン語を喋る様だ。
と言うか会話が成り立ってることに驚いた。
ゾンビは死んだ人間が起き上がったことにより生まれる。
死者も起き上がったら肉が表面を覆いゾンビとして歩くのだ。
それがウィルスのせいか、それとも他の何かによるものか。
そこが明らかになっていない。
ゾンビは軍隊を形成し、一個兵団並の戦闘力を有している。
映画やゲームとは違い、知性を持っており、様々な状況に適した作戦を立てる事が出来ると考えられるがそれもまた不明。
「Sed iam videbatur illud mare.(見えたぞ、海だ)」
海を渡る様だ。
だがゾンビが海を渡るなど前例がない。
(正確にはとある映画でゾンビが海を泳いで都市に着いたというものがある。)
我々の想像を遙かに超えたゾンビの軍隊は海へと入って行き、水中を泳いでいる。
タイトルを日本語に訳すと、「地獄へ堕ちて行く覚悟」となります。
ゾンビ達の心境を反映したタイトル名になってしまったことをお詫び申し上げます。