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我竜転生《がりょうてんせい》  作者: 作読双筆
第一章 【誕生】
6/21

第五話 【魔力という力】

もう一週間経ちましたが・・・

明けましておめでとう御座います。

今年も作読作品を宜しくお願いします。

「それより、魔法についていろいろ聞きたいんだけど。」

「いいわよ。なんでも話してあげる。」


と、空をただ飛んでいるのもつまらないので流河りゅうがは質問をして暇つぶしすることにした。


「魔法ってどんなものなの?」

「魔法って言うのは、魔力を消費することで得られる現象を言うの。魔力っていうのは、空気中にあると呼ばれるものを呼吸により肺に取り込み、酸素と同じように肺から心臓へ運ばれ、心臓で魔力に変わり右胸に蓄積されるものをいうの。」

「なるほど、もっと詳しく教えてくれ。」

「いいわよ。まず魔法の種類ね。全部で六つの属性があるわ。火、水、風、土、光、闇よ。この六つの属性は5種族それぞれに適性があるの。竜族は全ての属性に適性を持っているのだけど、全てを扱えるのはほんの一握りなの。人族は光、闇以外の魔法は誰でも使えるけど一部の例外のみが光と闇一方の属性を使う事が出来るの。獣人族はそもそも魔法を使うことが出来ないのだけど、身体能力は高いわ。魔族は光以外の魔法は誰もが全部使う事が出来て、高い身体能力を持っているわ。精霊族は一部の例外を除いて一つの属性に特化しているの。魔法に関係していることはこんなとこかな。」

「ありがとう、そろそろ飛ぶことにも慣れてきたし次は魔法の練習でもしようかな。」

「確かに、慣れてきているわね。魔法も大事だから練習するに越したことはないし、そろそろ魔法の練習に移るのもいいかもね。」

「よし、元の場所に降りよう。」


そういって、流河が地面に降り立つと、


「じゃあ、まずは人化して。竜の姿のままじゃ魔法は使えないから。」

「了解♪元の人間の姿へ、人間、人間っと。」


そして流河は人をイメージし人間になった。


「よし、人化したわね。まず、空気中に魔素があるっていうイメージを浮かべて。」

「空気中に魔素がある・・・?魔素ってどんなものなの?」

「知らないわよ。人によってイメージが違うんだから。」

「ふ~ん。じゃあ、自分のイメージし易い物でいい?」

「いいわよ、イメージできるのなら何でも。」

「よ~し、イメージの続きを・・・魔素(紫色の球体)・・・魔素(紫色の球体)・・・。イメージ出来たよ。この後は?」

「イメージが出来たなら次はその魔素を呼吸で取り入れるイメージ。」

「呼吸で取り入れる・・・呼吸・・・呼吸。ついでに、肺まで取り込まれるイメージ・・・肺・・・肺。さらに心臓に運ばれる・・・運ばれる・・・。ここまでイメージ出来た。」

「・・・展開が速いわね、まぁいいわ速いことに越したことはないし。次は、心臓で魔力に変わるイメージそして、右胸に蓄えられるイメージ。」

「心臓で魔力に変化・・・変化・・・変化・・・。魔力は右胸に蓄積・・・蓄積・・・蓄積・・・。なんか右胸が暖かくなって来たんだけど。これって、もしかして・・・」

「そうよ、魔力が蓄積されてる証拠よ。これでもうイメージをしなくても勝手に魔力は蓄積し、魔法を使うことも出来るようになったわ。」

「本当に?やった!・・・けど・・・」

「けど?」

「魔力の蓄積量の最大値って決まってんじゃないの?(小説やゲームでも定番だし。)」

「そうよ。それがどうかしたの?」

「大問題だよ。呼吸によって取り込んでるんだろ?だったら、すぐに満タンになっちゃうじゃないか!」

「ああ、そういうことね。心配ご無用。魔力が最大値まで行くと、魔素を取り込まなくなるから。

 お腹がいっぱいになっている時に食事出来ないのと同じよ。」

「なんだ、そうなのか。よかった、てっきり体が破裂するかなんか起きると思ったから。」

「物騒な想像をするのね。大丈夫よ、そんなことは絶対ないから。

 それじゃあ、魔法の練習に移りましょうか。」

「宜しくお願いします。」

「じゃあ、最初は・・・そうね、竜族なのだから全部の属性の魔法が使えると思うんだけど、苦手そうな闇魔法から行きましょうか。はい、これ持って。」


そういってクルアが渡して(魔法で飛ばして)きたのは、一枚の葉っぱだ。


「それを枯れさせるイメージを浮かべて。枯れさせるって事は死なせるってこと。死とは負の属性をイメージさせる。つまりは闇のエネルギーを表すってこと。闇属性の練習には、植物を枯れさせる練習をさせるのが一番簡単で手っ取り早いのよ。」

「なるほど、でもなんで闇魔法が苦手に見えるの?」

「勝手なイメージだけど、あなたからは暖かくて優しいオーラが漂っているような気がするから。そんなオーラが漂っているあなたが負の属性の闇魔法を得意とするはずがないもの。」

「確かに、勝手なイメージだね。でもあながち間違ってないかもしれないよ。イメージしてみよう。この葉っぱを枯れさせるイメージ・・・」


すると、葉っぱの半分が枯れた。


「ふう。やっぱり苦手なんだね、半分しか枯れなかったよ。」

「でも、一応枯れたわね。苦手なだけで、闇魔法は使えるようね。次行ってみましょう。土魔法がいいかしら。足元の地面を柔らかくしてみて。」

「足元の地面を?危なくない?」

「大丈夫よ、あなたを持ち上げるための魔力ぐらいならあるわ。」

「じゃあ、いくよ。」


しばらくすると流河の体が地面に沈み始めた。土が柔らかくなり、流河の体重を支えられなくなったのだ。


「わっ、わっ、沈む。」

狼狽うろたえない!落ち着いて足をしっかりと前に出して抜け出して。」

「分かった。よっと、・・・ふぅ何とか抜け出せた。」

「なるほど、土魔法も少し苦手なのね。発現するまでの時間が少し長かったわ。まあ、練習をすれば発現に掛かる時間ももう少し短くなるかしらね。じゃあ、次は風からの水行ってみましょう。」

「分かりました!イメージはどのようにすれば?」

「簡単よ。まずは風ね。風は・・・そうねそよ風程度でいいかしら。」

「そよ風ね、でもいまも普通に風が吹いてるんだけど。」

「あら、ほんと。じゃあ風が止むのを待って始めましょう。合図で風を起こして、合図で風を止める。この合図のタイミングとぴったり合えば、魔法が成功していることになるわ。・・・さあ、風が止んだわやりましょう。」

「よし、・・・いいよ合図頂戴。」

「・・・始め!」


クルアの合図と同時に風が弱く吹き始めた。


「・・・終わり!」


クルアが合図をすると、風がピタッと止まった。


「ふぅ。ちゃんと風が吹き始めて、ぴったり止められた。ということは」

「そうね、ちゃんと風魔法は出来ているわね。」

「よし!次だ!次は水魔法だったね。どうするの?」

「そうねぇ・・・。じゃあ、土を深さ10cm位掘って。」

「10cmね、了解。・・・・・・・・掘ったよ。」

「そしたら、そこに地面から水が湧き出るイメージを浮かべて頂戴。」

「水が湧き出るイメージ・・・行くよ!」


するとどこからともなく水が穴に湧き出てきた。


「水が出てきた。成功だね。」

「うん。どうやら風と水の魔法は実現にあまり時間がかからなかったところをみると、普通以上得意未満ってところかしら。可もなく不可もなくね。」

「う~んなんだか微妙な評価だな~。まぁ、いっか。次に行こう。」

「残るは、火と光の魔法ね。またさっきの勝手なイメージなんだけど、暖かくて優しいはこの二つの魔法にもあるのよね。おそらく得意魔法なんじゃないかしら?」

「俺もそう思うな~。火と光が得意だなんて勇者のイメージにぴったりだな~。もしかして俺って、この世界じゃ勇者なのかもしれない。」


流河はそんなことを言い、満面の笑みを浮かべた。後半の言葉は小さく言ったが。


「・・・ほら、笑ってないで練習練習。まずは火ね。この葉っぱを燃やしてみて。」

「OK。」


すると、葉っぱが勢いよく燃え上がり灰にもならずに燃え尽きた。


「・・・えっ?!」

「・・・はっ?!」


思わず二人は顔を見合わせる。


「・・・あなた、いくら火魔法が得意だからと言っても、これはちょっとやりすぎじゃない?」

「いやいやいやちょっと待て。俺は葉っぱが燃えるイメージを浮かべただけだぞ?」

「じゃあ、なんであんなに燃えたのよ。灰も残ってないじゃない。」

「それは、たぶん得意すぎて勝手に威力が倍増したんじゃないの?」

「それは・・・そうなのかも?まあ、次ので分かるわ。だって光の魔法も得意なはずだもん。」

「そうだね、じゃあ光魔法はどのようにイメージを?」

「う~ん。じゃあ、この向日葵ひまわりの種を植えて、一瞬で咲かせて見せてよ。」

「いくらなんでも、種から花に一瞬では無理だろ・・・」

「いいからやって!」

(うっ、なんだ?この感じはもしかして好奇心に期待を膨らませてるのか?

 すごいプレッシャーだからやめてくれ、ホント・・・)

「どうしたの?」

「な、何でもないです!やります、やらせていただきます!」

「そう来なくっちゃ!」


そして、流河は向日葵の種を植える。


「じゃあ、行くよ?」

「うんうん。」


流河は向日葵が種から芽をだし、花まで成長していく姿を強くイメージする。すると、ニョキッ、ニョキニョキニョキ、ニョキッ。と成長したではないか。


「まぁ、やれば出来るじゃない。」

「・・・まじか。」

「まじよ。これで分かったわね。得意な魔法は火と光で、 威力が大幅に増大するということが。」

「ああ、確かにこれはすごいな。」

「じゃあ、いよいよこの場を離れてみることにしましょうか。」

「賛成。そろそろお腹もすいてきたことだし。」

「じゃあ、まずはここから一番近い人界に向かいましょうか。」

「OK。では、竜化してっと。よし、じゃあ、人界へ向けて出発!」

「しゅっぱーつ!」

どうも、作読つくよみ双筆そうひつです。


2015年一発目の更新です(双筆において)。

今回は魔法について詳しく書いています。

自分なりの魔法の使い方、魔力の作り方なので、

少し可笑しな点があると思いますが、すみません。

そこはまだ力量不足と思ってください。


前回の投稿からかなりの間が空いてしまったので申し訳なく思います。

そのお詫びと言っては何ですが、今までより長い話としました。

その分満足の出来るように期待して。


次回は人界を目指す一頭と一冊の身に危険が降りかかります。

次回もぜひお読みください。

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