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リアル・サバイバルクラフター  作者: 竜野マナ(竜灯草)


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91.内訳決定

 なお金属コンテナに入っていたスケートボードのようなものだが、これはそのまま「フライボード」という。まぁ要するに空を飛べるスケートボードだ。ただし、乗るのにコツというか、バランス感覚と体重移動の技術が必要だが。

 さくっと乗れる人と、苦戦する人に分かれたのは仕方ない。私は、まぁ、一応乗れはするけどそこまででは無かったな。ゲーム補正があってこれなので、素の状態だと何度か落ちていただろう。なお工一さんが悪戦苦闘した末に乗る事を諦め、王子様はさらっと乗りこなしていた。

 ちなみにジェレック君は、まぁ、体を動かす事については本当に才能がすごいので。まだ他の人がそろそろと動かしている中で、1人塀の上まで飛び上がったりびゅんびゅん加速したりしていたが。あれは例外だ。


「[ところで、この金属の鞄のようなものは何だ?]」

「ウィングバックパック。セオッテココヲニギルトトベル」

「[……両手が塞がるのは困るな。これは純粋な移動用にするか]」


 同じコンテナに入っていたもう1つの移動手段である「ウィングバックパック」は、拠点間の移動用になった。そうだな。せめて片手は開いてないと戦闘できないからな。速度自体はかなり出るし、風対策である程度バリアも展開されるから、移動用と割り切るのは正しいだろう。

 フライボードは19台、ウィングバックパックは21台あったので、ウィングバックパックを11台メロ高牧場へ持っていくことになった。そうだな。向こうからこっちに逃げてくる可能性の方が高いからな。

 で、そのまま工一さん達は、この先には何かがありそうだと目星をつけていた場所、牛がいた場所の奥へと向かったようだ。いやまぁ次のエリアに入るのはそこで合ってるんだが……。


「せめて地上に居て欲しい……」


 というか、フライボードがフラグにならないでほしい。と、4エリア目にいる2体のボス、どっちも群れの長であるそれの種類が少しでもマシであれ、と祈りながら、電動工具を使って金属コンテナを可能な限り開けまくって、夕方帰って来た工一さん達に話を聞いたんだが。


「[あれは危険だ。速やかに駆除するべきだな]」

「戦力集めて対処した方が良さそうだ。つーか、あれたぶん、群れ同士の縄張り争いの真っ最中だったよな?」

「[狼系変種のダギアンと虎系変種のマルティヤだな。群れとして動いていたから、その長にオルトロスとマンティコアがいる可能性が高い]」

「……何かとてつもなく厄介そうって事だけは分かりました」


 ちなみにゲーム時代、「人食いセット」と呼ばれてリセット推奨とされていた組み合わせである。そんな気がしたよ。

 まぁでも、一応、ギリギリ、そのどっちかの群れに属するモンスターしかいなかったみたいだし。つまり、現実になった影響でボスというか群れが3種類以上になってるって事も無いみたいだし。

 それこそ地形ごと薙ぎ払わないとどうにもならない「弾丸の森」とか。

 専用装備を作らないと生き残れない「首狩りの山」とか。

 一度エリアを開けたが最後殲滅し続けないとクリア済みエリアを侵食される「パワーオブアマウント(数は力)」とか。

 そういうのでは無かったから、セーフ。たぶん。セーフって事にしておこう。


「[地形がやや下りとは言え森なのも良くないな。ダギアンは首の根元から生えている蛇が魔眼と毒の牙を持っているし、マルティヤは尾の先が鞠状になっていてそこの棘に毒がある。その上で動物型らしく動きも良い]」

「狼は木に登れないんじゃなかったか?」

「[ダギアンは登れる。尾が蛇になっているから、それで上手く体勢を整えて登る事が可能だ]」

「って事は、どっちも毒を使う上に、木の上を含めたあちこちから襲って来ると」

「[どちらも人食いと呼ばれ、人間の肉を好む。だから何より優先して狙われるだろう。1体ずつはそう大きくも小さくもないのがまだ救いか]」

「あぁ、数人がかりにならなきゃならんほど大きくも無ければ、狙いにくいほど小さくもないって事か。確かにそれぐらいの大きさだったが」

「でも群れとして動いてたって事は、連携はしてくるって事ですよね?」

「[そうだな。だから急がねばならんのだ。人の集団がいると分かれば、縄張りを出て襲いにくるぞ]」

「……「枯れ森の大鹿」だけでは厳しそうですけど、緋朱に移って貰うと牛が怯えますかね?」

「あー、捕食者だもんな。でもそれぐらいはした方がいいか。あっちは壁じゃなくて柵だし、捕食者の気配がするなら避けるかもしれん」


 ……セーフ、かなぁ? と思う事にはなったが。

 なお王子様曰く、群れが争っている場所にはお互いの毒に対応する薬草がある筈であり、それを採取して育てて薬を作っておくのが人間の対処らしい。

 なるほど? 争いが続いてるって事は、お互いの毒を治す手段がある、って事になる訳だな?


「[それもあるが、モンスターとて自分の毒で中毒になる事があるからな。自分の毒に対応する草ぐらいは知っていて当然だろうし、そうやって草を食べる事でその種族の縄張りには、対応する解毒薬の材料になる草が生える訳だ]」

「はー、なるほど。賢い」

「草の方も、そうやって生える場所を広げさせる戦略って事か」


 そういう事らしい。なるほどなぁ。

 なおその帰り道に、その森の近くで潜伏しているような状態の集団を見つけて保護してきたので、他の人は忙しくしていた。そろそろ一部の人は牧場に移って貰った方が良いな、これ。まだ屋根裏部屋があるっちゃあるけど。


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