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リアル・サバイバルクラフター  作者: 竜野マナ(竜灯草)


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90.後始末と報酬

 それでも一応ギリギリ何とか、鍵がかからないどころか取っ手代わりの穴から部屋の中が覗けてしまうが、それでも一応入口が全開状態っていうのを解消する作業は、夜中までに終わった。

 もちろんそれが出来たのは人が住んでいる部屋だけであり、空き部屋とか倉庫とかはそのままである。それにあれは扉では無くてただの板なので、扉自体はまた明日から作らなければならない。

 ようやく家と牧場の修理が終わったと思ったらこれかよ。と、流石にぐったりした状態で就寝。私の部屋自体は強力な結界を張ってあったので無事だった。王子様の部屋にも結界は張ってあった筈だが、まぁ私は金庫から出てきた一番大きなダイヤモンド使ってるからな。出力が違う。

 そして翌日、転移1ヵ月19日目。


「ヒキカエ、デキタ。ニワ、トドイテル。カクニンシテホシイ」


 朝ご飯を食べていたら、キウリさんがやってきてそう言った。工一さんと王子様にも同じ事を伝えていたので、そのままご飯を食べ終わったらそのまま向かう事にした。

 そして庭と言うか、玄関前に鎮座している軽トラック位の金属コンテナを見て、やっぱりこれなんだなぁと思いながらサイズ可変レンチを取りに戻り、横の一番小さい面を開封する。


「あん? 動かせねぇぞ」

「たぶん謎の力の範囲に入ったんでしょうね。キウリさん、これどこに設置したらいいですか?」

「チズアル?」


 その中には、ごっちゃりと大量の電動工具が入った箱、きっちり並べられたバッテリーが入った箱、バッテリーの充電器と思われる装置、スケートボードみたいなものや金属の鞄のようなもの、デカくてゴツい金属の箱、そして一番奥に巨大なアンテナが入っていた。

 で、工一さんが探索組の人達を呼んで、手前のものから出し始めたんだが、充電器っぽい装置と、どうやら金属加工が出来る炉らしい金属の箱は動かせなかった。私が配置しないとダメなんだろうな。

 と言う事で地図を持ってきて、充電器は屋内のどこか、炉は焼却炉の近く、アンテナは前庭の、玄関から見て右側に設置する事になった。


「[……あれの中にはそのまま入っていたのではなかったか?]」

「他のやつを地下倉庫で見つけた時もそのままでしたよ。地上に設置する時はあれが出ましたけど」

「[なるほど……?]」


 まぁそうなると当然設備の設置になる訳だから、金属加工炉とアンテナは建物の殻に包まれた状態になる訳だが。仕方ないな。ゲーム補正の不思議で不便な部分だが、便利な部分の恩恵を受けている以上はあんまり言えない。

 なお金属コンテナそのものは、中身を全て取り出すと幻のように消えていた。私がどこかへしまった時と違って、すうっと透明になって消えていったからな。私は地下倉庫で散々見ているが、他の人はこれが初見だから、疑問符が大量に浮かんでいた。

 とはいえ、今日は大急ぎで扉を作る作業をしないといけない。電動工具も来た事だし、ゲーム補正の不思議で既に使える状態になった木材はたくさんある。扉の大きさ自体も把握しているから、板を切り出すところまではさくさく進んだ。


「ツミキさん、ドアノブ集めて来たぞ。切り出すのとはめ込みと取り付け、どこをやったらいい?」

「ありがとうございます。切り出すのはサイズを把握してる私がやるのが一番早いと思うんですが、はめ込む前の角取りとニス塗りをお願いしてもいいですか? はめ込みと取り付けは全員で手分けするのが一番早いかと」

「それもそうだな。分かった」


 実質の大工修行と言うか、工事修行の一環として工一さんが新規探索組の人達に指示を出して作業を手伝ってくれたから、その後の作業も思ったよりさくさく進んだけど。いやー、助かるな。

 とはいえ、元「避難民」の住人は既に2階の部屋まで入っている。つまり1階の部屋は全部埋まっている。すなわち全部の扉が壊されている。だからやっぱり扉を1枚作るのにそこそこ時間がかかる以上、朝から始めてたっぷり夕方まではかかってしまった。

 まぁでも何とか扉は付け替えられたから、良しとしよう。追加の壁も設置完了したみたいだし、タイミングを合わせて壁と家本体の強化も出来たから、壁を追加したから見た目が変わったのか? って感じの推測になってるし。


「[壁が出来たから、そろそろ次を目指そうと思うのだが]」

「それは良いが、先を急ぐわけでもねぇのにどうした?」

「[アルラウネがいただろう。他にも自分の領域を持ち、それを広げるモンスターが居た場合、そういう奴らは時間が経てば経つほど厄介になる。居るかどうかの調査は必要だ]」

「なるほど。周辺被害も少ねぇに越した事はないんだ、ちっとでもマシな内に見つけて叩いた方がいいって事だな。もちろん、いない方がいいのは当然なんだが」

「[現実として、アルラウネはいたからな。他にもいる可能性は残念ながら高い]」


 ……まぁそうなるよな。

 とはいえ、私が外に出る必要はない、っていうだけで、大分気分的にはマシなんだが。


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