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リアル・サバイバルクラフター  作者: 竜野マナ(竜灯草)


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83.待機を積む

 と言う事で、王子様とキウリさんに、私の指先から手首までぐらいの高さまで積まれた写真を見て貰って、どんな設備でどこに設置したら良いか、っていうのを相談。牧場の方も含めて地図に書き込んでもらって、それを持って工一さんに相談。

 設備の詳細は写真の裏にメモったので、かなりの面積が書き込まれた地図の通りに設置すれば、相当な防御力が得られるというのはすぐに分かったようだ。なので工一さんの方から、元「避難民」の人達に説明が行われた。

 これらの設備を設置すると、当然ながら畑はほとんど内庭にしか残らない。もちろん釣り堀草とか一部残す事が可能なものはあるが、それでも作れる食べ物の量は大きく減るだろう。食べ物の生産量が減る、というのは、やはり反発があったらしいのだが。


「設備の中には、壁を作るものもあるらしい。つまり、畑は壁の外を切り開いて、新しい壁を作って、そこに移す事が出来る。それに牧場でもその面積の一部を畑にしてもらう許可は高師さんから出てる。……それとも、畑を維持して、ゾンビだのモンスターだのが門をぶっ壊して突入してくる方がいいか?」


 っていう感じの事を言ったら、全員黙ったってさ。それはそう。

 私は西棟の屋根の修理の途中だったんだが、屋外設置の設備は、設置してから実際に動き始めるまでに時間がかかる。だから急ぎたかったんだよ。牧場の方は、流石に現地に移動しないと設置できないし。

 と言う事で、転移1ヵ月13日目。この日は屋根修理を一時中断して、特殊植物の移動と林の開拓に終始した。大量の木材が手に入ってやっほいである。まぁ壁を作ったら、その壁もまた強化しないといけないんだけどな。もちろん素材は足りない。

 林の中にもゾンビはちらほらいるんだが、それは新しく探索組になった人達の訓練を兼ねて、目撃された端から倒されていった。安全で良い事だ。


「……やっぱり距離的な限界がこの辺ですね。これ以上離れた場所には設置できないみたいです」

「なら仕方ないな。それに、面積だけで言えば十分だろ」


 で、ある程度動かしたところで壁を設置するんだが、その距離には限界があった。ので、若干移動した不思議植物の類を再設置。そして、地下倉庫から出てきた「物理障壁構築装置」「電磁障壁構築装置」「成長する石壁の種」「成長同化する結界の種」を設置する。

 もちろんすぐに結果が出る訳ではない。というかこの手の設備は、一度にたくさん使う程に設置までの時間がかかる。だからか、表示は6日と出た。

 ……とはいえ、たくさん使う程最終性能が乗算的に良くなるし、一度設置したのを取り換えようと思うと、一度撤去しないといけないから、最初に最大まで突っ込むのが正解なんだが。


「6日か……思ったよりかかるな」

「[出来上がる壁の強度を考えれば、破格だろう。石を人の手で積み上げるなら、5倍ほどの時間をかけて強度は1割にも届かない筈だ]」

「なるほど、そらそうだ。……その間は、ちょっと遠征を控えて警備に回るか」

「[牧場の方も同じようにするのだろうし、訓練はしっかり積んでおくべきだな。……それはそれとしてヤヌシ、何か遠距離で連絡が出来るものは無いのか]」

「リットさんとキウリさんに見て貰ったやつの中になければ、とりあえず無いですね」


 「電波中継基地」とか「通信用大水晶」とか、それこそスマホをそのまま電話として使えるようになる設備自体は知っているんだが、見つけていたら写真の中に混ぜていたので、本気で無い。残念だけどな。

 みたいな事を言いつつも、写真と地図をにらめっこしながら設備を設置していく。建物の殻がたくさん出来たが、表示される時間は色々だ。でも、とりあえず設置は出来た。だから後は待つだけだ。

 そして同じ事を、牧場に移動してやる。こっちは柵の強化も含まれているんだが、地図と写真を見せると、発電機の時に設置型設備が「生える」様子を見ている牧場の人達はあっさり納得して、その場所を空けてくれた。助かる。


「これで、完成したら勝手に起動される筈です。とはいえ、恐らく物によっては発電機と同じく、燃料の補充が必要ですが」

「燃料……あぁ、あの緑の液体ですね」

「搾りかすは燃やして畑に入れるんでしたか?」

「えぇ。あ、もしかして既に畑が?」

「はい。お米と小麦の生る木があって、こちらに分けて頂けると聞いて、頑張って広げていた所ですわ」

「その……息子達があれで、かなり釣りが好きなので」

「なるほど」


 まぁその辺の希望は聞いてたから、ちゃんと種とか苗とかは持ってきた。そして苔の搾りかすを燃やした灰を肥料として使うのなら、たぶんうちと変わらない速度で育って収穫できるだろう。

 …………とりあえず、ここまでやっておけば、なすすべなくあっという間に全滅、っていうのは避けられる、筈だ。


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