表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リアル・サバイバルクラフター  作者: 竜野マナ(竜灯草)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

83/117

79.エリアクリア

 数がマシになるというか、高耐久型以外のゾンビが全部吹き飛ぶのであれば、探索組の人達にとって苦戦する状況ではない。やっぱり普通の奴と高耐久型が混ざって咄嗟だと見分けられないっていうのが一番厄介なポイントだったな。

 残っているのは高耐久型だと分かっているなら、最初から連続攻撃のつもりでかかればいい。アルラウネ木材の、それも拠点でちゃんと作り直した武器を全員が持ってるからな。火力は十分なんだ。数を倒すやり方と、1体に連続攻撃を叩き込むやり方は違うってだけで。

 そして私は、対外的には詳細は分からないが厄介な事になっていると予測できたから、実際は「護衛イベント」が発生した可能性に気付いたから、最初から長期戦かつ物資の大量投入をするつもりで来ている。つまり、弾切れしないって訳だな。


「[は!? 待て、牧場への道はそっちではない! というかそちらはあのアルラウネが大穴を開けてグルスニールでも通れない場所だ!]」

「ダメだ止まらねぇ! 近くの家からデカい机探せ、とりあえず通れる足場が作れりゃいい!」

「いや待って下さい、ドローンが近くにいたら私の方で荷物の受け取りが出来るみたいです。家具を使うよりあの大きな蔦を詰めた方がマシでは?」

「[有用な資材だが仕方ないか……!]」

「詰めるだけなら回収も出来るし牛に踏まれた程度で使い物にならない程傷む訳もねぇだろ! ツミキさん頼んだ、ドローン持ちはちょっと距離をとれ!」


 とはいえ「護衛イベント」の厄介な所は、言う事を聞かない護衛対象だ。しかも今回のエリアはリリーローズ・アルラウネとの戦闘があったせいで、あいつが回復ポイントを出現させた場所には大穴が開いている。

 もちろん護衛対象である牛達は、そんな事は関係ないとばかり意味不明なルートで移動していくし、それについていく事しか出来ないし、その間もゾンビたちは集まって来るから迎撃は大変なんだが。

 私は元々集団の先頭にいたので、先行して大穴に太い土管ぐらいあるアルラウネの蔦を放り込み、グルスニールで渡ってみて安全を確認する事が出来る。回収は出来ないが、それはドローンを持っている探索組の誰かがやってくれるだろう。


「[またか!? ええい、ヤヌシ! 何か大きな板かいっそアルラウネの蔦で道を塞げ!]」

「たぶん怪我してでも乗り越えるかその場で動かなくなる気がするんですよ」

「いっそ高師さん達を呼んだ方が早いかもしれねぇな。こんなゾンビだらけの所に呼べる訳がねぇんだが」


 最短経路を丸無視する牛達にちょいちょい王子様がキレていたが、それでもまぁ何とか牛達の足を止めずに進む事が出来たので、一応1時間かからずに牧場へと辿り着く事が出来た。

 高師さん夫婦をはじめ、牧場に居た人達はとても喜んでくれたが、こっちの疲労はちょっと酷い。まぁそれはそうか。そもそものリリーローズ・アルラウネとの戦闘も結構厳しかったみたいだし、その直後に「護衛イベント」だもんな。

 それに、私は最大2時間で戻るか連絡を入れると言って来た。グルスニールがあるとはいえ、そろそろ時間が厳しい。って事で、「枯れ森の大鹿」は王子様が防衛対象をこの牧場、攻撃対象を苔ゾンビに設定して、他の全員で撤退だ。


「[まぁ良い。牛は取り戻したのだ。これで牛乳が手に入る筈だ]」

「砂糖はありますからね。……バターを作るのも、まぁ、あちらには加工機械があるから大丈夫でしょうし」


 王子様の機嫌は直ったようなので、ヨシ。

 拠点に帰ってから、帰りが遅かった理由とかの説明は工一さんがやってくれたので、私のやる事は無かったな。ドローンが回収してきてた分も含めて、絞り機にお饅頭型の苔の塊を入れたり、案の定大量に手に入ったらしいアルラウネの極太蔦を倉庫に入れたりしたぐらいか。

 でもまぁ、これで一応3エリア目はクリアだ。……ここから先は「護衛イベント」もちょいちょい発生するって事だから、手榴弾を含む範囲攻撃手段の充足は必要だし、消耗品を結構使ってしまったが。


「……どれをいつ、どれくらい出すかが問題だな」


 一応そこそこ見つかってはいるんだけどな、地下倉庫から。範囲攻撃が出来る、火力高めの武器。

 ……明日辺り、そういえば大鹿を見つけた辺りでこんなのがあったんです、って出してみるか。どうやら、あの爆発する投げナイフは工一さん達も気になってたみたいだし。

 特に王子様の世界の範囲攻撃武器、見た目から効果が分かりにくいからな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ