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リアル・サバイバルクラフター  作者: 竜野マナ(竜灯草)


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71.作業進行

 3エリア目の攻略を考えながら寝て、翌日。転移1ヵ月4日目。とりあえず壁修理の続きを、とメロ高牧場に移動したら、高師さん(夫婦)がわざわざやってきて、感極まった感じでお礼を言ってきた。

 何の事かと思ったんだが、どうやら今日の朝方に私が設置した発電機等が動き始めたらしい。4日ぶりの電気と水道に感動していたようだ。なるほど。


「電気があるってありがたい事ですね」

「牛に水を与えるのも楽になりました!」


 牛って相当な量の水を飲むらしいな。言い方はあれになってしまうが、水道が使えない状態で本来の数がいたら、到底十分な水を与える事は出来なかっただろう、との事。まぁ、なんだ。このエリアのボス戦=対アルラウネ戦までに間に合って良かった。

 一応スマホで状態を確認するが、ちゃんと最大強化状態だった。そしてそのまま何食わぬ顔で、ゾンビじゃなくなった苔を絞った「ジェル」を取り出し、これが燃料になるから、1日1回は確認してほしい、と伝えた。

 焼却炉を発電機にくっつけているので、ちょっともったいないというか効率は悪いが、苔ゾンビを倒して得られるお饅頭型の塊を燃やしても発電機は動くっていうのも伝える。まぁ絞って「ジェル」にする方が良いのは間違いないんだが、新しい絞り機は見つかってないからな。


「……絞ればいいなら、もしかすると、古くなったチーズプレス機が使える、のでは?」

「あぁ、確かに。瓶詰機も古いのがあるから、ホエイを集める部分に繋げればいいかしら」


 と思ったら、どうやら高師さん夫婦には心当たりがあるようだ。なるほど。こっちでも処理できるもとい「ジェル」の確保が出来るなら、そっちの方がいいのは間違いないしな。

 そういう会話があってから、昨日より空気が明るい牧場の中を移動して、まずは昨日断熱材を入れた壁へと移動する。そして修理を始めた。壁紙は高師さん(旦那さん)が貼るらしいので、板がむき出し状態でも壁の形が出来れば完了だ。

 昨日時間かかったのはやっぱり屋根裏スペース関係だったらしく、最後の壁の仕上げが出来た所でスマホを見たら、ほぼ丁度昼だった。天気は分からないが、午後からは屋根の修理に取り掛かれる。


「あぁ、ありがとうございます。次は……そ、そういえば、雨漏りがあるとか……?」

「はい。急ぎなんです」

「そうですね……。いえ、少なくとも風の音に怯える事は無くなりましたから、ありがとうございました」


 高師さん(旦那さん)は屋根裏スペースをやってほしそうだが、何とか飲み込んだようだ。うん。すまない。私も出来れば直したいんだが優先順位ってものがあってな。

 という訳で拠点に戻り、お昼ご飯を食べてから屋根修理装備を点検。……特に酷い場所が1ヵ所ある東側と、そこそこの場所が複数ある西側、という状態だったから、東側から修理する事にする。

 屋根に出て空を見るんだが、天気はとりあえず、今日ぐらいは持ちそうだ。明日以降は分からないが。まぁ、安全を気にしつつ頑張って行くとしよう。


「ん? 緋朱、どうした? 何だ。ご飯は食べたろ。……お前と遊びに来たんじゃないんだよ」


 まぁ屋根に出て板金を外して運び込んでいたら、緋朱がやってきてじゃれて来たが。

 なお私の周りをちょろちょろしていた緋朱だが、私が酷い事になっている部分の板金を外して雨漏りの原因の場所を外に出した所で、そこを踏み抜いて悲鳴を上げていた。あーもー。

 とはいえ、緋朱はドラゴンだ。屋根の木の部分を踏み抜いた程度でダメージは受けない。それはそれとしてびっくりしたようなので、そこからはちょっと離れた所で私の作業を見るだけになっていたが。


「ツミキさーん。すごい音したけど、何があったんですかー?」

「緋朱が屋根のダメになってた部分踏み抜いたー」

「えっ!? 緋朱は大丈夫ですかー?」

「びっくりしただけみたいだから、大丈夫ー」


 結構派手な音はしたので、そこから庭に出ていた人達によって、何度かそんな質問が繰り返されたが。

 しかし皆緋朱の心配するな。いつの間にやらすっかり可愛がられている。まぁ可愛いけども。大きさが大きさで捕食者は捕食者な所はあるが、その仕草はベビーで納得だからな。


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