表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リアル・サバイバルクラフター  作者: 竜野マナ(竜灯草)


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

63/66

60.目的地到着

 ペンデュラムはシステムガイドらしく、まず逃げるポイントを示すようだ。だから王子様は大変そわそわしていたんだが、逃げるポイントの最初の数は乱数なので私的にはありがたかった。

 ……まぁその数が9だっていうのはちょっと遠い目になる事実だったんだが。何しろこの最初の数、ここのボスが「1回の行動で追加する逃げるポイント」の数だからな。ドラゴンの色といい、ハードモードか? 9とか無数の周回をした私でも滅多に見ない数だぞ。大体は4から7だし。

 とはいえ、牛がいる場所はこの3エリア目の半ばで到達できる場所だ。『サバイバルクラフターズ』でのシステムはそうだったから、ペンデュラムもそれに倣うらしく、ペンデュラムが10回目に示した先は、牧場だった。


「うお、本当に牧場だ……牛も居るな」

「[やっと辿り着いたか! 随分と遠回りをさせてくれたものだ!]」


 ここのボスに対する王子様の殺意が高まっているようだが、それはともかく。

 牧場の周りはしっかりとした柵で囲まれていたし、随分と補強もされていた。何か途中で、後から追加されたらしい鉄条網に引っ掛かって動けなくなっていた苔ゾンビを倒したりもした。

 そんな事をしながら柵で囲まれた場所の中にある建物の方向に移動していったら、途中で人と遭遇した。いや遭遇って言い方は良くないな。でも出合い頭に悲鳴を上げられて武器を向けられたから、遭遇としか言えないな。


「あー、落ち着いてほしい。ゾンビじゃない。生存者だ。そっちも生きてる人間だな?」

「…………人間?」

「[馬に乗る生物が人間以外に……いやまぁ居ない事は無いが。俺様達は人間であり、更に言うなら生存者の探索をしている]」


 まぁ武器って言っても、たぶん牧場で使われていたんだろう、あの、干し草とかを動かす……あれって見た目通りフォークでいいんだっけ。あれだったから、こっちに緊張感は無かったんだけど。

 だってこっちには王子様の魔法と私のバズーカっていう遠距離攻撃手段がある上、グルスニールっていう機動力もあるんだから。それに、人間なのは見れば分かるしな。ゾンビは例外なく緑色だし白目をむいている。

 お兄さん()と王子様が声をかけると、どうやら落ち着いてくれたらしかった。そしてこっちの様子から、たぶんちゃんと食べて寝ていられる状態なんだというのも把握したんだろう。


「他にも生存者が……い、いや、助かる。こっちは昨日の夕方に水道と電気が止まって、かなり限界が近かったんだ……」


 ……どうやらギリギリだったらしいので、王子様のやる気に乗っかる形で早回しして良かったって言うべきだな。しかしやっぱり1ヵ月でライフラインが寸断されたか。発電機とかを最速でセットしておいて良かった。

 お兄さん()がちらっとこっちを見たが、たぶんあれは「本当に止まったな……」の意味だ。そうだな。お兄さん()には伝えたからな。電気と水道がいつ止まるか分からないって。

 まぁ実際こちらでも、昨日の夕方時点で発電機とかの稼働率が一気に上がったのは確認している。つまり外から来なくなったって事なんだが、それはもうこちらではどうにもならない事なのでさておくとして。


「じゃあすまんが、一度そっちが生活してる場所に案内してもらえるか?」

「あ、あぁ、それはもちろん」


 という事で、その人に案内される形で牧場の生活空間に移動する事に。

 ゲームだとだいぶボロボロの描写がされていたが、家の方はそこまでボロボロじゃなかったし、あそこまでじゃないといいんだが。それにゲームだと辿り着いた時点で色々取り付けられる上に掃除も修理も可能だったが、今回はどうなるんだろうな?

 建物部分の権利を貰えないといじれない、とかだとそこそこ厳しいんだが。でもリフォーム技能は私が持ってるリアルスキルだし、とりあえず壁に開いた穴とかを塞いで行ったら触らせてもらえるようになるだろうか。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ