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リアル・サバイバルクラフター  作者: 竜野マナ(竜灯草)


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54/62

51.節目の日

 2ヵ所目のギミックを解除しに向かう途中で一度撤退し、昼休憩。そして午後の探索で3ヵ所目のギミックを解除するところまで行って、撤退時間となった。ボス戦は間に合わなかったか。仕方ないけど。

 これでもグルスニールが全員分あるだけ、移動時間が短縮されて体力も温存できている。つまり探索効率はかなり良くなっているんだし、そもそも1日でエリアを突破するのはかなり難しい。だから、諸々の期限を知っているせいで焦っているのは、私だけだ。

 まぁあと何ヵ所変な装置があるんだ、ってうんざりした顔にはなってたけど。そうだな。でもボス戦が終わったら回収させてくれ。2ヵ所目の「流滑式防御装置」と3ヵ所目の「耐久強化装置」も。結界樹の結界と相乗効果があるやつなんだ。特に「流滑式防御装置」。あれ、要するに受け流しが出来るようになるやつだから。


「何だったんだろうな、あのデカくて不自然なの……」

「分からないって事しか分かりませんでしたね」


 まぁ間に合わなかったのは仕方ない。ペース的にはだいぶ良い状態なんだ。だから、ギミックとしての装置に首を傾げているお兄さん()には同じく不思議そうな調子でそう返して、今日は早めに寝る。

 ……そして、転移30日目。節目となる日の朝が来る、その直前。


「[て・き・しゅぅうううううううううううう!!!]」


 恐らく魔法を使っているのだろう、家自体がビリビリと震えるようなジェレック君の声で、文字通り飛び起きた。即座に一体型PCを確認すると、森の中に作った通路まで含めて見れる全体図に、大量の敵性反応……ゾンビかモンスターかは分からないが、それが映し出されている。

 拠点の中でもばたばたと人が動いているのを確認して、敢えてここで深呼吸。大丈夫だ。結界樹もあるし緋朱もいる。ジェレック君もいるし王子様だって戦力になってる。過剰戦力だ問題ない。

 と、落ち着いてからしっかり「ツミキ」としての格好に着替える。自分の格好を点検。各装備良し、メット良し、問題は、無いな。うん。


「敵襲と聞こえましたが」

「[遅かったなヤヌシ]」

「一応女子なんで着替えに時間かかるんですよ」

「[…………お前、女だったのか]」

「まさか今の今まで気づいて無かったんですか?」


 嘘だろ、ってポイントが発覚したが、それは一旦さておくとして。どうやらデフォルトの状態でも塀の上に登れる事を発見したらしいジェレック君が、ここの周囲に文字通り湧いて出たようなゾンビの群れを発見したようだ。

 大声に反応して寄って来る、という事を知っていたからその場では静かに観察していたようだが、どう見てもこっちに集合してきている、と判断したから、さっきの大声を上げたらしい。

 という説明を私が聞いている通り、既に探索組というか、戦える人達は可能な限りの遠距離攻撃手段を持って塀の上へ移動済みのようだ。行動が早い。


「[だから現在迎撃中だ。もっともいくら攻撃してもキリが無いようだから、持久戦を前提として交代するように順番を決めている]」

「なるほど。で、私は何番目ですか?」

「[そこの表を見ろ]」


 既に交代表まで出来ていた。仕事が早い。そして割と本来の仕事に近いからか、王子様が心なしか生き生きしている。

 ま、私も私で、こっそり「弾薬製造機」は持ち出して設置して、誰でも投げるだけで使える手榴弾は作り続けておいたんだが。私のメイン武器の弾薬でもあるからな。そしてそれが現在、ガンガン使われているらしい。


「地下から見つけて引き上げておいて良かったですよ」

「[いつの間に……]」

「隙間時間にちょくちょく探してましたので」


 なお、嘘ではない。流石に金属箱を開けている暇は無かったが、食料に直結する木箱や服が入っている可能性が高いダンボールは可能な限りの隙間時間で開けている。開けさえしてしまえばスマホから地上の倉庫に移動させられるからな。

 まぁそれに紛れて「弾薬製造機」で作られた手榴弾の箱を倉庫に移しておいたのはわざと何だが。大丈夫だ。ちゃんと「危険物」の張り紙はしておいたし、お兄さん()に聞かれたら素直に同じ事を答えている。

 それに交代表には王子様自身の名前も入っていたので、甘い物の分は働くつもりだろう。それはそう。


「ところで今回の襲撃、どれぐらい続くと思います?」

「[分かるものか]」


 ついでに聞いてみた質問には、ある意味素直で、身も蓋もない答えが返って来た。いやまぁそれはそうなんだろうけどさぁ……。

 ちなみに、ゲーム時代と同じなら丸1日というか、日中一杯である。耐久戦だな。


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